快気分析

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仕組みとアプローチ -  明智光秀の悲運 寄子は寄親の直轄部隊に偽装する役目も果たす事が多かったのか

2018-06-05 21:47:04 | 明智光秀
 中川清秀、高山右近は寄親である明智光秀の寄子だったのですが、この寄子は戦闘の時にどのような出で立ちだったのでしょうか。
 場合によりけりかも知れませんが、当時の戦では寄親の直属部隊をより多く見せる為に寄子の将兵が寄親の将兵に成りすます、具体的には寄親の直属部隊に偽装する、と言う事が結構多く行われていたのではないか、と考えています。
 そうであればですが、寄子でありながらも中川清秀、高山右近らは寄親である明智直属部隊を装って本能寺にいる信長を襲撃する事もできた事になります。
 果たして斉藤利三か伊勢貞興らが信長を襲撃したのか、それとも中川清秀、高山右近が襲撃してしまったが為に斉藤利三らが今更言い訳も後戻りもできずに信忠を襲撃するしかなくなったのか。
 真相はわかりません。 
 信長から切腹命令を受けたのは確かに斉藤利三ですから、長宗我部氏との問題も含めて信長を討つ可能性は誰が見ても大きかったのは事実でしょう。
 ならば斉藤利三やその部隊に成りすまして信長を襲撃してしまえば「主君討ち」の汚名は斉藤利三や明智光秀に転嫁する事ができる・・・・・そのように考えた者は少なくなかったのかも知れません。何しろ当時は信長を抹殺したいと思う一方で、信長を恐れていた者は多かったからです。
 

仕組みとアプローチ -  明智光秀の悲運 「秀吉とイエズス会は裏取引をしていた」と見る考え方

2018-06-05 07:04:51 | 明智光秀
 高山右近については前回の記事に有るとおり、荒木村重の謀反時に信長から脅迫を受けて従った事が有り、それはイエズス会が知っていたのは確かなようですがそれだけでなく斉藤利三、伊勢貞興らも知っていたのではないかとも想定できます。
 仮にそうであった場合、斉藤利三、伊勢貞興らは信長襲撃の兵力を増やす為に高山右近へその計画を話していた可能性は高かったのではないでしょうか。
 そしてその場合には信長襲撃の計画は高山右近の親族である中川清秀へと伝わり、それが更に秀吉に事前に漏れていた、或いはそこまででなくても「本能寺の変の前に秀吉へ向けて伝える者が出発した」ので秀吉も知るのが早かった、と言う事は有るのかも知れません。
 そしてもう一つ、重要な事ですが、高山右近がイエズス会の方針に反して明智光秀を離反する事など普通は有り得ないと思います。
 明らかにこうした露骨な裏切りはイエズス会の方針通りの事であったと見ています。
 通説では高山右近が秀吉の調略で寝返ったとされていますが、上記の事も考えるとそこに浮かび上がって来るのは「秀吉とイエズス会の密約」です。
 少なくとも山崎の戦いで高山右近と中川清秀が秀吉方に付く直前までには、秀吉とイエズス会の間でこの密約が成立していたのだと個人的には見ています。
 山崎の戦いではキリシタン武将は何故か一人も死んでいない。
 この考え方については「キリシタン武将である京極高次は明智方に入って結果、負けてしまったではないか?」と言う疑問が有るのかも知れません。
 ところが山崎の戦いでは多くの武将が戦死、或いはその後に処刑されたにもかかわらず、京極高次は結局秀吉に許されてその後に城主に復帰しているのです。
 表面上の理由として、「京極高次の妹である竜子が、嫁いでいた武田元明が山崎の戦いの後に自刃或いは暗殺された後、秀吉の側室となった為」と言う事のようですが、それならば他の武将でも助命され、復帰できた武将も少なからずいたのではないでしょうか。
 キリシタン武将は助かって秀吉により復帰、そうでない武将は処刑される、或いは復帰できない、と言うのはおかしな話です。
 「秀吉とイエズス会は裏取引をしていた」としか考えられません。
 本能寺の変についても同様に「秀吉とイエズス会が裏取引をしていた」のかどうか。
 これは確定とまでではないものの、個人的にですが、やはりグレー、或いはブラックだったのではないでしょうか。
 荒木村重の謀反で高山右近が信長から脅迫を受けてイエズス会に相談した時、イエズス会は信長を危険視し、「同じ状況が続くなら後押しする武将を他に変更すべき」と考えたはずです。