三木孝浩監督作品だからこそ映画館まで出かけた。いつもの通り卒ない作品づくりだけど、ちょっこっと脚本に粗さがあるかな。この手のお話は思い切りファンタジーでいいと思うけど、細かいところはリアリティがないと観ている人が置いてけぼりになってしまう。
流星君が悪い人たちに刺されちゃう件も陳腐だけど、後遺症もないほど復活できるのかな?「街の灯」元ネタだっていうから、てっきり車椅子の流星君の手を取った由里子ちゃんがハッと気付いて(あなただったのね?)という結末かと思っていた。チャップリンの歴史的名作を知らない人がほとんどだろうからそれでも良いか。哀しいな。
題名。その言わんとするところが良くわからなかった。
最近の流行りで長ったらしい作品名多いけど、かえって意味不明にしちゃうのは考えもんだ。最後まで瞳は何を問いかけたのか分からず仕舞いのまま。俳句の夏井先生に叱ってもらおう。
吉高由里子を久しぶりに映画館で観た。調べてみるとかつての様に映画自体に関わっていないようだ。そうかといってテレビドラマに軸足を移したわけでもないから、需要が減っているのかそれとも本人の意思なのか分からない。年齢的にも同世代に強力なライバルが沢山いるからのんびり作品を選好みしている場合じゃないと思うけど。
横浜流星はもうちょっと背が高いと一層アクションが映えると思うけど、地の格闘技素養が生きて美味しい役だった。ナイーブな優しさも醸し出せる好青年らしさをもこの役にはプラスになっている。