面白かった
七人の侍と十三人の刺客をうまく取り入れて、日本人なら誰もが気持ち良くなれる話だった
僅かに大人数の人物描写に難を感じたが、後半の一揆による京都炎上は今まで観たことのない迫力あるシーンだった
これから時代劇を作るにはSFXの技術次第なんだと痛感した。セットやロケーションに制約が多い時代劇は、若い人に訴求しないとの理由がメインだろうけどテレビドラマからはほとんど姿を消した
だからそこそこお金がかけられる映画で面白いものを作って欲しい
派手な作り方は大いに結構だが、巨悪を退治してこそ溜飲が下がるというもの
この映画のラスボスは朝廷(天皇)でしょ
トカゲの尻尾みたいなセコイ大名一人やっつけてもフラストレーション溜まるな
日本ではやっぱり天皇を悪者にして、とことん凹ませる作り物は無理なんだろうか?わたくしも天皇制大賛成だし、未来永劫続いてもらいたいと思っているが、それとフィクションで描かれるのは別物
このタブーを破れないと日本人の抱えている後ろめたさは解消できない。似非右翼の干渉も厄介だというのも一因
もっと直せば良くなる部分はあるけれど、単純に楽しめるエンタメだし、東映が十八番としている集団チャンバラ劇として評価したい