映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

東京タラレバ娘 素材を活かせなかった罪

2017-03-23 10:08:51 | 旧作映画、TVドラマ


女三人、昔から物語の中心にありました。原作の漫画はもっとドギツイらしいのですが、別に同じじゃなくとも良いと思います。要は魅力的な造形が作れたか否かです。原作ものは難しい選択になりますが、ハマれば相乗効果となります。それ故にTVドラマ版は残念なところが多々ありました。

観たかったのはアラサーの女性が何を考えてどう生きているのかでした。
山田太一の「想い出づくり。」は結婚前後のその辺を興味深く見せてくれてたなと思うのです。作り手の力量なので仕方ありませんが、吉高由里子はじめタラレバ三人娘は頑張っていたし(時に大島優子は新境地を拓きましたね)男優陣も遜色なかったのに、くれぐれも残念です。

一番気になったのは、榮倉奈々のお腹がドンドン大きくなっていくようで、赤ちゃん大丈夫かなということでした。










カルテット ドラマの可能性

2017-03-21 22:55:16 | 旧作映画、TVドラマ



映画もドラマもラストシーン(最終回)が全てだなどと思いませんが、すごく大切である事は異論ないと思います。回を追うごとに面白さと凄味を増していただけに、カルテットの最終回にはがっかりしました。
クドカン旦那が登場してからこのドラマは別物の様なクオリティとなり、主人公の四人だけじゃなく、前述のクドカン旦那、もたい姑、目が笑っていないウエイトレスの、謎と深い哀しみにまで浸ることになります。
だからこそ最終回にはもっと凄い仕掛けがあるのじゃないかと期待していたのです。

まあ、最終回こそ残念でしたが、後半の作劇は日本のドラマとは思えない質の高さでしたし、演出も出演者も一級品の映画と見まごうばかり遜色ありませんでした。視聴率という枷に囚われすぎると本物は生まれてこないだろうし、作家の才能に蓋してしまう事になりかねません。坂元裕二に好きなだけ書かせたTBSとチーフプロデューサーの土井裕泰の力量が見事結果を見せつけました。

前シーズンの逃げ恥とカルテットを観て思う事は、まだまだ日本のテレビドラマにも期待できる部分が残っているのだと。安易にスポンサーや視聴者に迎合しなければ、本物をつくろうとしている製作者や役者は沢山いるんだと。ネット社会になって久しく、映像作品も配信で消費されてしまう世の中ですが、送り手(作り手)に知恵と工夫と努力そしてちょっぴりの才能さえあれば毎週同じ時間にテレビの前に坐る楽しみが無くなることはありません。





たっくんと夕御飯

2017-03-20 21:33:31 | お料理





駅前に大豆加工品を売りにするお店がオープンしたので、おからを買って卯の花を作ってみた。自分で作ってみると子供の頃食べたあの味が蘇る。素朴で懐かしい。

茹ですぎて残ったパスタをおかずパスタ2種(玉子マヨとカリカリにんにく醤油)に。

これも残り物の椎茸と青梗菜のオイスターソース炒め。

塩鯖の焼き魚、たっくん大好き甘い玉子焼き。

ネギの味噌汁とあったかいご飯。








A LIFE 愛しき人 ギリギリセーフ

2017-03-20 06:30:36 | 旧作映画、TVドラマ


オーソドックスに手堅く纏まりました。

キムタク、解散後初のドラマ主演なので本人も周辺もかなり気を遣っただろうと察します。特に脚本と共演者には負荷が掛かったんだろうと思います。医療ドラマとは言え、日曜劇場ですから範疇はホームドラマが底辺に刷り込まれているので、浅野忠信と竹内結子は固く結ばれた夫婦のまま終わらなければいけません。キムタクのお父さん田中泯が握る寿司は美味そうじゃ無いけど、変な距離感のまま親子を演じ続けました。

途中の評でも書きましたが、結子さんの手術迄の長い間を埋めるためのエピソードが面白くなっていき、主軸の三角関係や病院運営の裏舞台とか確執なんかがどうでも良くなってきちゃったのは本末転倒でした。まあ、収まるところに収まるだろうと予想していましたが、寸分の狂いもなく見事に定位置着地といったところでしょうか。

キムタクもジャニーズ事務所も熱心なファンも一安心の出来でした。
何よりも、気を遣いながら伴走した大物俳優の皆さんが、一番ホッとされたのじゃ無いでしょうか。ドラマとしての目新しさはありませんでしたけど、違う意味でのドキドキを感じた三カ月でした。






スーパーサラリーマン佐江内氏 アリ

2017-03-19 09:56:09 | 旧作映画、TVドラマ



馬鹿らし過ぎるだろうと、初回放送見逃しましたが、最後までお付き合いしました。

途中から観ようが飛ばそうがまるで問題ないドラマの典型でした。だからと言ってつまらなかったわけではないので、小学生のたっくんと楽しみながら観られました。エピソードによって大笑いできる時と、しつこくてウンザリする時の落差が激しいとは思います。

わたくしが好きなのは、キョンキョン奥さんと佐江内氏の絡みです。
一方的にやられていますが、お互い何となく楽しんでいるようでほのぼのしちゃいます。家の奥様も料理掃除はそんなに一生懸命しませんし、お前はお前、あたしはあたしの個人主義派なので、チョット似ているかな。あのタオル地の部屋着を買ってあげようかと密かに思っています。

福田雄一、夏には映画銀魂の控えていますので、暫く注目してみます。