むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『日本農業への正しい絶望法』神門義久

2019年11月11日 | 読書

筆者の主張は、1)農業者の栽培技術が衰えている、2)消費者の舌が鈍化している、3)農地転用が無法化している、という問題点を上げ、その原因を追究していきます、

確かに、その目は鋭く正確に現代の農業の実態を捉えていると思います。

しかし、では、どうしたらいいか? という提言の部分になると、なんだ、結局、同じじゃんというレベルに落ちてしまいます。

1)農業者は土づくり名人になろう。

2)消費者は自分の舌を鍛えて、本物の農作物を作っている名人を探そう。

3)農地法を厳しくして、農地転用をなくそう。

1)は、ともかく2)と、3)は、他責感覚が大きすぎて、現代農業の最大の欠点を残したままの提言だと思います。

現代農業の一部の裏側を知るには良い本かもしれません。

 

 

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