幕末、函館まで追い詰められた幕府は、海軍力では新政府軍より有力でした。
しかし、新政府軍は、アメリカから新型軍艦「甲鉄」を購入したことと、幕府の最強軍艦が座礁して沈没したことにより、このバランスが逆転します。
ここで幕府最強軍艦となった「回天」ですが、大きいだけで木造の外輪船の旧式艦でした。
幕府海軍は、「回天」を使用し「甲鉄」の奪取作戦を敢行することで一気に再逆転を狙います。
無線もない中での情報戦などが見せ場となります。
海から観た幕末を楽しめました。
併録の『牛』は、江戸時代末期のイギリス捕鯨船の牛強奪事件を描いていて、当時の欧米人の気質があぶりだされていました。