いわゆる、パワハラ・モラハラの類い。
精神科医である著者が患者の体験を通して、身近にいるパワハラ・モラハラの人とその被害に遭う人、攻撃方法、対処方法などをやさしく解説した本です。
攻撃欲求が強い人は、獲物を見つけると、モラルを振り回し、罪悪感を植え付けコントロールしようとします。獲物となった良い人は、自分に罪があるかのように一生懸命、その人に尽くすのです。
よく見る光景ですが、こういう人は、どういう精神構造なのか解説されています。心の底に潜む劣等感が、自分を正当で有能な人間として周りに誇示したい欲求に置き換わり、他の人にマウントを取ったり、ダメ出しをしたりしてしまうのです。
可愛そうな人なのですが、そういう人を改心させようとか、いつかはわかってくれると思っていると自分が壊されてしまいます。
出来るだけ距離を取り、深くかかわらないようにするのが一番のようです。