むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『土葬の村』高橋繁行 (講談社現代新書)

2022年01月24日 | 読書
現代日本では、火葬が99.9%なので、法律で火葬にしないといけないと思っていましたが、どうも違うようです。
土葬でも良いようです。
ということで、読んでみました。
最近まで行われていた土葬のやり方が書いてあり、そのあと、野焼き火葬、風葬(遺体放置)とつづきます。
そして世界の埋葬を少し交えながら、土葬、野辺送りの怪談・奇譚 で締めくくられていました。
皆、それぞれに意味があり、時代や地域事情などにより、埋葬の仕方も変わっていったようです。
特に面白いと思ったのは、日本の野焼き火葬です。野で薪を積み遺体を焼くのですが、他の国と違い、濡れむしろをかぶせるというのです。こうして死体を低い温度で蒸し焼きにすることによって、骨がばらばらにならずにきれいに白骨化するのだとか。
いろいろな埋葬の仕方を知って、自分がどのように埋葬されたいか、答えがでました。
結論は、どうでもいいでした。
時代やそのときの事情によって、多種多様な埋葬方式があり、どれもが意味があるのです。インドでは遺体を川に流してしまいますが、生まれ変わりを信じているので、遺体に興味がないのだそうです。
死んでしまったら煮るなり焼くなり好きにしてもらって良い気になれました。

コメント (2)
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