この手の本では、今まで読んだ中で、最も腑に落ちました。まさに、自分にピッタリな内容です。
人は、内向型と外向型の2種類に大別されますが、その割合は2:8で、一般的に外向型が望ましいとされています。
内向型の人は生きづらさや、自己否定を抱えて生きることになるのですが、本来、役割が違うのだという主張です。
この本は、内向的な人向けに書かれていますが、外交的な性格になるにはという内容ではなく、内向的な人はその利点を生かして生きていくためにこうすればいいのでは? という提案です。
私自身は、典型的な内向型です(この本を読んで確信を持ちました)ので、まったくそのとおりだと腑に落ちたわけです。
本書では、外向型=社会維持型 内向型=境地開拓型として論理を展開しており、それぞれの役割を果たすための生き方をするのがよいとなっています。
内向的な人は、社会を維持するために生きるより、境地を開拓するために生きる方が本来の幸せを感じることができるのです。
境地とは、社会的にあまり重要とされていない部分です。つまり、ニッチな部分や、娯楽・芸術はもとより、そんなの間に合っているよというようなまだ認められていない未来技術の部分などです。そんなことをしていると、変人として世間から見られるようなことになります。
世の中、なんと無駄なことが多いことかと思っていましたが、自分が境地開拓型の人間であり、ほとんどが社会維持型のふるまいを見て、そう思っているだけなのでした。
こうやって、二つに分けただけで、自分の周りの人間関係の説明がつくとは目から鱗なのでした。
我こそは内向型という人には、ぜひ読んでほしいです。