「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」と来て、「シン・仮面ライダー」を見ました。
前、2作に比べると、少し物足りなかった感じがします。
やはり敵(ショッカー)がショボいからでしょうか。人間の力を超えていないところが物足りませんでした。
もう少し深堀りして考えてみると、子供のころ、仮面ライダーを見て感じたのは「怖い」という感情です。その怖さは、「怪奇」でした。
クモ男、コウモリ男、サソリ男と来ると、洞窟の中にいる子供にとっては脅威の生き物です。それが人間と混じって暗躍するのですから、怪奇・クモ男なのです。
人間と他の動物との融合体は、古今東西、怪奇の代表でした。狼男や人魚、河童、ハーピー、蛇女、件、ドラキュラ、恐怖ハエ男など、上げれば切りがありません。
その怪奇さを出さずに、仮面ライダーのあらすじをなぞっただけだと、子供の頃に感じた魅力には勝てなかった要因の一つだったと思います。
庵野秀明監督の学生時代のフィルムとか見ると、ゴジラやウルトラマンはよく出てくるけど、仮面ライダーの印象がありません。やっぱり、仕事で、テクニックだけで作った感がありました。
次は、「シン・ドラえもん」とか、「シン・巨人の星」とか期待していいですか?
そうなんですよね。
ドラマの表面をなぞっただけで、奇怪さが足りない。
こうなったら
「シン蛇女」というのも見てみたいですね。
庵野監督には、商売抜きで、自分が作りたいシンを作ってほしいです。
「シン・赤いランドセルの女の子」とか見てみたいです。