トルストイの初期の代表作。
ロシアから、コーカサスのコサックの居住地に赴任してきた士官補の青年が、住民の自由な暮らしに魅了されていきます。
美しく有能なコサックの青年と、逞しくも美しいコサックの美少女マリヤーナ との恋愛を自己犠牲の精神で応援する主人公ですが、やがて、自分の中のマリヤーナ と結婚したい願望に気が付いてしまいます。
横恋慕をたくらむ主人公ですが、この恋の行方はネタバレになりますので書けません。
チェチェン人と戦争状態であるのですが、昔の大陸系のまったりとした戦争で、殺し殺されつつ、長閑にやっているところが、雰囲気がでています。
コサックの民は、自分たちの領土を守りにきたロシア人より、長年殺し合ってきたチェチェンの人たちを好いているのです。
あの辺りの民族性の雰囲気を知る上でも読む価値がある小説です。
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