このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ記録でき次第投稿いたします。又その逆で新種もあり、新種については付け加えて投稿しております。
この、ヤブマオは、「植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001発行別冊発行」の植物目録にはありません。新しく出た品種です。
ヤブマオ緒言:多年草で雌雄同株。
山野に生える。茎は高さ1~1.2cmになる。茎は直立し、分岐しない。
葉は対生し、長さ10~15cmの卵状長楕円形で、質はやや厚くてざらつく。縁には粗い鋸歯があり、先端にいくほど大きくなる傾向にある。裏面は脈状には短毛が密生し斜上するとしている。
葉腋から花軸が形成され、軸上に花が付く。雌雄同株で、雄花序は下方の葉腋につき、上方のものは雌花序である。雌花序が上に伸びているのが目立つ。無性生殖の3倍体だけが知られている。
雌花は2個の花被片が合着して花被筒になり、白色の柱頭が長く突き出る。雌花は筒型の萼に包まれ、1本の花柱がある。雄花には雄しべ4本がある。
果実は毛のある花被筒に包まれ、多数集まり、球形になり、隙間なく、連続して並ぶ。花被筒の中の果実には翼があり、翼の幅は一定しない。
花期8~10月。
01.11年08月26日 ヤブマオ 風の松原内の道路沿いの半陰の所に生育しています。意外と本数は少ないように思います。
02.11年08月26日 ヤブマオ 引き抜いてみた全草の姿ですが、まず根の長さに驚きました。茎は直立し分枝しない。上部に集まって葉をつけています。
03.11年08月26日 ヤブマオ 根は地中を縦横無尽に走りとても引き抜けません。それだけ根が深く入っています。根は長く自分の背丈よりも長い。
04.11年08月26日 ヤブマオ 茎は無毛で丸四角で辺がくぼんでいる。
05.11年08月26日 ヤブマオ 茎の断面ですが、半木質化しており非常に硬く芯に髄があり、断面は丸四角形で辺が多少凹んでいる。
06.11年08月26日 ヤブマオ 葉は対生です。葉腋部に小さいですが托葉があります。
07.11年08月26日 ヤブマオ この個体の葉の形は円形です。先端近くでは重鋸歯が混ざる。
08.11年08月26日 ヤブマオ 葉の表側に毛があります。
09.11年08月26日 ヤブマオ 葉の先は尾状に尖る。
10.11年08月26日 ヤブマオ はの基部は円形から切形。
11.11年08月26日 ヤブマオ 葉柄は葉の付け根付近では赤褐色をしており無毛です。
12.11年08月26日 ヤブマオ 縁には粗い鋸歯があり,先端にいくほど大きくなる傾向にある。
13.11年08月26日 ヤブマオ 葉の裏面ですが脈状に毛があり、毛は斜上する。脈は裏面に隆起します。
14.11年08月26日 ヤブマオ 葉腋部。
15.11年08月26日 ヤブマオ 葉のわきから穂状花序を出し立ち上がる。花序が点状につくのヤブマオと思われる。
16.11年08月26日 ヤブマオ 花には花弁がない。
17.11年08月26日 ヤブマオ これが雌花のようです。
18.11年08月26日 ヤブマオ 穂状花序を横に切断した断面ですが白いのが雌花と思われます。
19.11年08月26日 ヤブマオ 穂状花序を縦に切断した断面です。白いのが雌花で、付け根にあるのが子房と思います。茶色の長いものは雌花が枯れて果実うぃをを作っているのでしょうか。
(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、ドシロウトも、大ドシロウです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。
参考文献:山渓・日本の野草