このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ記録でき次第投稿いたします。又その逆で新種もあり、新種については付け加えて投稿しております。
この、ママコノシリヌグイは、「植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001発行別冊発行」の植物目録にはありません。新しく出た品種です。
ママコノシリヌグイ緒言:1年草。
道ばたの野原などに生える蔓性の1年草。和名は下向きの棘がある茎で継子の尻を拭く草という意味。
茎はよく枝を分けてツルを伸ばし、棘で周りのものに絡む。不用意に手を出すとケガをするくらいママコノシリヌグイの刺は鋭く硬い。
葉は互生。棘のある葉柄に先端に、三角形で基部が心形となる。葉先は尖る。
葉柄は、上面に溝があり、長い割には丈夫な構造になっている。硬い刺が列になって並び、腺毛も混じる。葉裏の3脈上にはかなり硬い刺がある。表面には硬い刺はなく、一面に短毛が散生している。葉柄の付け根には、短め目の托葉鞘があり、上部は葉状になっている。托葉は腎円形で茎を抱く。
10個ほどの小さな花が頭花に集まる。萼は5深裂して紅色から淡紅色を帯びる。雌蕊は1個で花柱は3裂している。オシベは8個有る。小さな花弁が蘂の基部に有る。開花後、花被は再び閉じ、そう果を包み込む。そう果を残念ながら観察していないが、3ミリほどの黒い球形らしい。花序は,ミゾソバとよく似ていて遠目には区別しにくいが、その他の特徴で容易に区別できる。 花期5~10月。
01.08年11月23日 ママコノシリヌグイ この時期のママコノシリヌグイの茎の残骸ですが、他の木に覆い被さって結構あるものです。茎はよく枝を分けてツルを伸ばし、棘で周りのものに絡む。不用意に手を出すとケガをするくらいママコノシリヌグイの刺は鋭く硬い。
02.09年07月07日 ママコノシリヌグイ 葉は互生。表面には硬い刺はなく、一面に短毛が散生している。棘のある葉柄に先端に、三角形で基部が心形となる。葉先は尖る。葉柄は、上面に溝があり、長い割には丈夫な構造になっている。硬い刺が列になって並び、腺毛も混じる。
03.09年07月07日 ママコノシリヌグイ 葉裏の3脈上にはかなり硬い刺がある。
04.09年07月07日 ママコノシリヌグイ 葉柄の付け根には、短め目の托葉鞘があり、上部は葉状になっている。托葉は腎円形で茎を抱く。
05.09年07月30日 ママコノシリヌグイ 茎に整然と並んでついている下向きの鋭い棘。
06.09年08月03日 ママコノシリヌグイ 10個ほどの小さな花が頭花に集まる。小さな花が頭状にに集まる。
07.09年08月11日 ママコノシリヌグイ 萼は5深裂して紅色から淡紅色を帯びる。雌蕊は1個で花柱は3裂している(この写真では2個しか見えません。オシベは8個ある。小さな花弁が蘂の基部に有る。開花後、花被は再び閉じ、そう果を包み込むようである。果実は上端がやや尖り、長さ約3㎜、黒色。がそこまで記録していませんでした。
(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、本当のまだかけ出しです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。
参考文献:山渓・日本の野草