このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ記録でき次第投稿いたします。又その逆で新種もあり、新種については付け加えて投稿しております。
ヤブコウジ緒言:常緑小低木。
山地の木陰によく群生し、高さ10~20cmになる。地下茎を伸ばして増える。
常緑で厚い葉をしている。葉は単葉で、3~4個が輪生状に互生し、長さ4~13cmの長楕円形で、縁に細かい鋸歯がびっしりと並ぶ。両面無毛で両面とも光沢がある。葉先は鋭頭で、側脈は5~8対。
7~8月、葉や鱗片葉の脇から花序をだし、径5~8ミリの花を散形状に2~5個下向きに開く。花冠は白色で5裂する。花冠には小さな紫色の斑紋が点在する。雄しべは5個。雌しべは1個。花柄に短い突起のような毛がある。
果実は赤くて光沢のある核果径5~7ミリの球形で3個程度付ける。果軸も赤味を帯びる。10月頃赤く熟す。核はやや黄白色を帯びる球形。縦にうっすらと線がある。
古くから正月の縁起物としても使われている。参考:マンリョウ(万両)、センリョウ(千両)、カラタチバナ(百両)、ヤブコウジ(十両)、アリドウシ(一両)
01.08年11月13日 ヤブコウジ 風の松原内では日陰の目立たないところに群生している。
02.08年11月13日 ヤブコウジ 真っ直ぐに幹と同じ太さの根を地中深く真っ直ぐに伸びている。抜こうにも抜けない位強い根です。
03.08年11月13日 ヤブコウジ 常緑で厚い葉をしている。葉は単葉で、3~4個が輪生状に互生し、両面無毛で両面とも光沢がある。葉先は鋭頭で、側脈は5~8対。
04.08年11月13日 ヤブコウジ 葉の縁の細かい鋸歯が並ぶ。
05.09年08月06日 ヤブコウジ 葉や鱗片葉の脇から花序をだし、径5~8ミリの花を散形状に2~5個下向きに開く。
06.09年08月06日 ヤブコウジ 花冠は白色で5裂する。花冠には小さな紫色の斑紋が点在する。
07.09年08月06日 ヤブコウジ 雄しべは5個。雌しべは1個。
08.09年08月06日 ヤブコウジ 花柄に短い突起のような毛がある。萼も5個。
09.08年11月13日 ヤブコウジ 果実は赤く熟している。果軸も同じく赤く長い。
10.09年11月27日 ヤブコウジ やや黄白色を帯びる球形。縦にうっすらと線がある。種子は果実に1個。
(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、ドシロウトも、大ドシロウです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。
参考文献:山渓・日本の樹木