16年12月04日 白神岳1235m 蟶山コース 里程13km 単独
4日はお天気はまずまずとの予報。それにしても3日のお天気は最高でした。白神岳にも沢山の登山者が登っていると思われます。3日は下界からでも樹氷、霧氷が確認でき最高の登山と思っていました。トレースが沢山ありラッセルしなくても済むなと思いました。今日行ってみてびっくりでした。昨日の登山者はたった一人でした。それも途中まででした。一応アイゼンだけは背負っていきました。
道路の温度計を見たら11℃の表示。暖かいと思っていました。まず登山口から冬山登山分岐まで行く間に汗がダラダラ流れ出てくる。体調が悪いのか、外気温が高くて汗が出るのか・・・・。冬山分岐でジャケット、ニット帽、バラクラバを脱いで下着一枚で登っていく。気持ちがいい。最後の水場迄は殆ど雪はありません。ここら辺りで小雨がぱらつくが、引き返すか又は登るか判断してまずマテ山分岐まで行ってからまた判断することにしました。
最後の水場~マテ山分岐までは多少の雪はありましたが気になる程ではありません。マテ山分岐から尾根歩きですがここら辺りから最後の急登ポール付近までは10~20cmの雪が積もっておりつぼ足でも大丈夫です。
最後の急登ポールから20分程度進むと第一の展望台があり、岩崎方面が一望できる所です。昨日登った登山者は一人のようです。あの天気のよい日、樹氷、霧氷がきれいであったのにと思う。昨日の登山者はここでリターンしたようです。
ここからはトレースがなく獣の足跡だけです。夏道はここから20分程度で大峰分岐につきますが、今日の登山道の雪は融け出して柔くなっており、登山道が溝のようになった上に雪が積もっていて、つぼ足のため腰まで埋まりこれの連続のラッセルと、又1歩踏み込めば雪が崩れて又元に戻る、情けなくなる。とうとう左足太腿の痙攣と左の腰が痛くなり薬を2袋のみましたがすぐに治らない。痛くない右足で雪をどかしながら左足の足場を確保しながら登っていく。これの連続で何度引き返そうかと思いましたが、大峰分岐がすぐそこにあるのにと思いなんと1時間もかかりようやく分岐に辿りつくころには痙攣も治まる。ただよかったのは急登では強い西風が背中を押し上げてくれました。このフォローウインドーは大変助かりでした。スノーシューを持ってこなかった事に悔やむことしきり。情けなくなる。昨日の登山者のトレースをあてにした罰です。
大峰分岐からは意外と雪が厚くそろりそろりと埋まらないように歩くがやはり所々埋まる。頂上の稜線上は木々の遮るものがないところ強風で大変。
ようやく頂上にたどり着いてやれやれと思っていたら一人の登山者が頂上に着く。びっくりしました。登山者は私の近くの人でオノさんという方です。学生のころから登山を始めていて(登山部には所属していない)白神岳はもう100回以上は登っているようです。凄い人もいるものです。でも私のトレースがあり助かったと言ってくれお礼をされました。私としてはもっと早く来てくれればラッセルしてもらえて楽であったのにと言ったら笑っていました。これも一つのシーン。
頂上ではガスが濃く避難小屋も見えません。タイマーで写真を撮ってすぐに避難小屋に避難です。そこでミニアンパンを3個食べすぐに持ってきたアイゼンを取り付けオノさんに失礼して先に出て下山です。
登ってきたトレースをできるだけ外さないように下山です。これだけのトレースが゙あると楽です。でも急登で滑らないように注意しながらユックリと下山です。
霧氷も、樹氷も昨日の暑さで全部融けておりビューポイントは何もなし。下山するときは雪も相当融け始めておりアイゼンも2.3km地点で外そうかと思いましたが我慢してマテ山分岐で取り外し、つぼ足でマテ山の急登を下山するが石が濡れており滑る。本当にユックリ足場を確保しながら下山。
体調も悪いし、天候にも恵まれいなか、何度もやめようかと思いましたが何とか登る切ることができ自己満足でした。これも時間にユトリがあったからだとおもいました。下界は晴れていました。転倒もなく今日の登山終了です。
今日の山行8時間でした。登り4時間40分。頂上で休憩31分。下山2時間46分。今日の歩いた歩数26500歩でした。
12月で78回目の白神岳の登山が終わりました。「月に一度は登りたい山」と言うことで皆勤賞を狙いましたが1月の年始めに日程とお天気が合わず挫折してしまいました。来年は年も年ですので冬山はやめようかなと思っています。
今年から本格的に家庭菜園を初めて山行は極端に減りました。いつもの1/4に減ってしまい大変残念です。来年は調整してもう少し行きたいと今から期待を膨らませています。鬼が笑うかな?・・・。
01.最後の水場付近から白神岳の南側を見るが厚いガスがかかっている
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02.最後の水場からマテ山分岐手前のブナ岱の登山道の状態と前日の登山者のトレース。どう見ても一人の登山者だけのようです。
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03.私の好きな兄弟ブナ。
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04.強風で笹も斜めに。
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4-1.16年12月04日 白神岳 マテ山分岐付近の尾根の状態。凄い風です。こちらをクリックして下さい。
05.ガスがブナ街道の稜線まで降りてくる。又時間が経てば1100m付近まで上がる。
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06.ツルアジサイの枯れた花が登山道に。
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07.ブナの実は空でした。
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08.写真上は急登の第一の展望台でいつもは岩崎の漁港と村が見える。写真下は3日に登った人が雪を踏みした後でトレースもここまで。最後の急登ポールから20分の所。
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09.獣の足跡。これからラッセルが始まる。
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10.ラッセルの跡ですですがこれはまだいい方。
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11.大峰分岐の表示板。最後の急登ポールから1時間20分もかかった。本当にきつかった。スノーシューがあればと悔やむ。
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12.写真上がトイレ。下が避難小屋。
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13.ようやく白神岳の頂上に着く。頂上の雪は意外と少ないが大峰分岐直下の急登と頂上迄の積雪は40~50cmある。
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14.16年12月04日 白神岳 頂上ではガスが濃くて残念ながら何も見えません。避難小屋、トイレもです。こちらをクリックして下さい。
15.頂上でタイマーでパチリ。ガスでよくわからない。
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16.避難小屋へ行こうと思って振り返ったらオンさんが登ってきた。びっくりした。私の近所の方です。
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17.いつものことですが下山してくると下は晴れ。岩崎方面。
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18.帰りいつもの白神川河口から見る白神岳ですが深いガスのに覆われて何も見えません。
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19.16年12月04日 白神岳登山時間。
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