みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

俳句事情2005初秋

2005年10月07日 | 俳句・短歌
このところ俳句が面白いのだ。
1年前は、ほとんど関心はなかったのだけど、急に世界が開けたように、良さが感じられるようになってきた。
好きになるきっかけはの1つは、愛聴してやまないアーティスト遊佐未森さんが、実は俳句を詠まれるということ。もう1つは、たまたま見たテレビの俳句番組で、好きな杉浦圭子アナウンサーが司会をされているのを発見して、欠かさず見るようになったことだろうか。(まぁ、ありがちな話ですね・・・。)

昼休みは、このあたりのサイトを読みながら、これはいい!とか、よく分からんなぁ、などと、もぞもぞ思いつつ、好きな俳人も、ちらほら見つかりつつあるのです。

家々や菜の花いろの燈をともし
(木下夕爾(ゆうじ))

何という、やわらかさ、あたたかさだろう。特に「菜の花いろ」がいい。難しい言葉で飾ることなく平易。ほんわりと温かくなってくる素敵な情景。今、夕爾の句集を紐解いているのだけど、ほのぼのとした自然の情景を詠んだ句が多いですね。

湯豆腐やいのちのはてのうすあかり
(久保田万太郎)

久保田万太郎は木下夕爾の師匠とのこと。この句もかなり有名なんだろうけど、やわらかさ、あたたかさ、透明感、一抹の寂しさ、希望が、ないまぜになっていていて、いいなぁと思う。まだ湯豆腐の季節までは、少し時期があるけれど、こうして美味しい湯豆腐を頂きたいものですね。

俳句が好きになって、日が浅いので、しばらくは、有名な句が多くなりそうだけど、とうぞ、お付き合い下さい。

その他の俳句のお薦めサイト
至遊さんの句あれば楽あり(よくまとまっています)
現代俳句データベース(俳人ごと、季語ごとに検索できて、便利で面白い)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする