
交通事故に占める高齢者の割合が高いことから高齢者への安全運転と免許返納の呼びかけが厳しい。厳しさは甘んじて受けなければならない。アクセルとブレーキの踏み間違いが多く報じられる。既存の車にこの間違いを防止する装置がある。助成制度を設け取り付けを推奨している自治体もある。悲惨な事故防止策の一つかもしれない。
しかし、事故は装置改善だけでは防止に繋がらない。それは運転する者の安全運転や法令順守などに対する自覚が欠けていると装置は作動しないことがある。先日も一方通行の通りで私は右側を歩いていた。左側通行の自転車が正面からくる。どちらも少しよけ合いすれ違う時、白の大型ボックスカーが相当なスピードで自転車を追い越した。
驚いた自転車の人(女性)は飛び降りた。何とか転倒は免れたが車は減速もなく通り過ぎた。追越をしたすぐ手前には速度30㌔を示す黄色の大きな文字が書かれており、道路状況を全く考えていない暴走に近く、車種などから運転は高齢者ではないと思った。
高齢者運転の交通事故は毎日のように報道される。報道に接すると、当該者は運転を止めたくても止められない事情があり事故を起こし気の毒だと思うことある。思うだけでなく、その原因を我が身に置き換え、爾後の運転で心掛けるようにしている。高校出て10数年間の三交替勤務で身についた「ヒヤリ・ハット」を活かす習性だと思う。免許返納もそれほど先ではないだろうと思えばこれからも無事故で運転したい。