
立春(2月4日)から数えて210日は今月1日、そして今日は220日、イネの育つ時期で台風襲来の時期に当たることから、農家では厄日として警戒をする。最近はイネの刈り取り時期に当たり、昔の暦とは多少の変わりがあるようだ。地球環境の悪化で台風に劣らない降水量をもたらす線状降水帯という新たな厄の主が登場し困らせている。
勤め人の家に育った私には農家の厄日と言われる日の経験はまったくない。しかし、遊びまわっていた稲田の周りは稲刈が終わるまでは足を踏み入れることは無かった。干された稲がはぜごと倒れ、今でいえば悲惨な姿を何度か見ている。思えば当時はすべての農作業が人力と家畜の共同作業、厄を避けたい気持ちはわかる。
記憶に残る大災害は阪神淡路と東日本の大震災。そのほか台風もいくつかある。なかでも名勝・錦帯橋を流失させたキジア、その翌年に通学路の橋を流失させたルースの両台風は直接足を奪われた台風だけに忘れない。現役中は台風が襲来すれば何度か呼び出し出勤、わが家の状況も気になるが、飯のタネが倒れたら大変、と言い聞かせたが、今は昔ばなし。風台風で工場の受電設備が塩害になりかけたとき、知恵者が散水で電力ストップを防いだ話など思い出もある。
今日の厄日を忘れさせるような明け方の空は気持ち良く晴れていた。それに誘われた訳ではなかろうが、朝顔は夏が続いているように咲く。今日の市内の最高気温は33.5度、時期外れの高温も自然災害の一つかもしれない。そろそろ夏仕舞いをしたいのだが暑さに押され先送りとした。さて内閣改造、失言や妄言でなく国民のためになる政治改革への大きな風を吹かせて欲しい。