日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

栗をいただく

2019年09月22日 | 自然 季節

 栗は柿とともに日本を代表する果実と折り紙がついている。栗は万葉集にも詠まれているそうで古くから日本人の生活のそばにあったことが伺える。栗は時々で読み替えでその状況を示される。強いにおいの花が実を結ぶととげのある皮で育つ、これを「毬栗(いがくり)」。これがはじけ実がのぞくのが「笑栗(えみぐり)」。毬栗から落ちたものが「落栗」、それを拾うのが「栗拾い」と変わる。

 初めて見る人をびっくりさせる栗が市内の名産品として知られている。その名前を「岸根栗(がんねくり)」といい、びっくりするのはその大きさ、初めて見たときは「栗のようだが栗」とは思わなかった。1個の重さが30㌘以上あり、甘みが強く貯蔵性に優れ、菓子はもとより調理にも重宝される。発祥は平家の落人の中の接ぎ木の名人が作り上げ、その方法を伝授したという。この話は別の機会に。

 地産の栗を頂いた。わが家では初物、食する初めの工程は皮むき、それは私の担当。数個ほどむくと勘が戻り要領がよくなり皮むきははかどる。仕出し料理で見るように上手くは出来ないが、渋皮の残らないようにむく。最初は定番の栗ご飯になるらしい。残りは冷凍保存し折々に食卓にのるのが我が家のしきたり。昨年は渋皮煮にも挑戦し成功だった。

 パソコンに「ももくり」と入力すると「桃栗三年柿八年」の諺が表示され便利なものだが、思考力の低下を心配しながらも確定する。ことわざの実際の意味は、何事も相応の年季を入れることが必要ということで、パソコンの変換に頼ってばかりではいけない、それを教えてくれた栗の皮むきだった。 
コメント (2)
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