先日「新築から25年になります。家屋内外の診断を無料で行います」という封書が届いた。詐欺郵便ではなくわが家を建築した住宅メーカーからの案内、点検者の所属氏名も記されている。その名前は知り人で診断の日を待っている。あそこ、ここと点検結果による指摘はあるだろう。建物に手を入れることには付きまとう物が必要になる。
年金の二人暮らしと言っても時間の経過による劣化はどうしようもないが、先々を考えると手を入れることは悩ましくなる。そうはいっても少しは快適に住みたい。自分で出来ることは自分でやる、というほどの内容ではないが、何年ぶりかに障子の張り替えをした。破れなどは無いが、白い紙が薄く汚れた感じになったので、秋晴れの日を選んで張り替えた。
小麦粉で作った糊を使ったのは子どもころの記憶。今は障子張り専用の糊が使いやすい容器入りで売られている。これで張ると、張り替えるときの紙剥がしが簡単にできる。方法は、糊付けされた所をしっかり水でぬらす。剥がす端緒は慎重にするが、あとは簡単で障子1枚分がそっくり剥がれる。糊も残らず作業性は良い。
これまで苦労したことは外枠への糊付け。紙の端ピッタリに糊付けできればいいが、はみ出す。これを丁寧に除くには、張るくらい時間が掛かる。今年はマスキングテープを使い糊のはみだし防止を図った。紙の張り方も糊を気にせずでき、縁取りもテープに合わせ切ればきれいに仕上がった。何度か経験してやっと気づいた策、マイノーハウとして留めておこう。