日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

本当の話し合い

2019年09月15日 | 社会 政治

 散策の道沿いにいくつもの寺院がある。近くにはその昔「寺町」と呼ばれた通りがあり、住居表示は変わったが寺町と聞かれるとすぐに返事が出来る。そのくらい散策路には寺がある。その門前にはお知らせにあわせ、短いけれど、今を生きるための参考になる言葉が毛筆で書かれている。時には難解な言葉もあり身の修養不足を感じる。

 ある寺に「ほんとうの『話し合い』は聞き合うこと」と優しい言葉で書かれており、児童らも容易に読めるしその意味も分かる。その易しい行為が出来ていないことから多くの問題が発生する。話合いとは、理解を深めるたり問題を解決したりするためにおこなうもので、相手が嫌い、考え方が違うなど思ったり感じたりしている人の話しを聞かなければ物事は解決しないということ。

 TVのワイドナショーの政治や社会問題でのコメンテーターのそれが怒鳴りあいにも聞こえる。相手を否定罵倒すれば盛り上がったかのように見えるが、そこからは建設的な提案はなにも出ない。これを繰り返す放送に疑問を持つ。放送事業者が守るべきルールを定めた放送法第4条では「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」と定められている。論点を探るどころか汚い言葉での言い合い喧嘩でしかない。放送事業者は心して欲しい。「TVは人を賢くする」昔のそんな諺を復活して欲しい。

 ある記事を読んでいて目に留まった。故翁長雄志氏が知事に当選直後に語った言葉。「これまで沖縄では基地をはさんで保守と革新が対立していました。そのことで一番喜んでいたのは日米両政府です。これからは保守は革新に敬意をもち、革新は保守に敬意をもち、お互いに尊敬する関係になっていきましょう」。困難という問題の解決への出発点ではなかろうか。
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