台風18号(ミートク)はフィリピン東の海上を発達しながら北上中。17号(ターファー)に似た進路予報で週明けには西日本に接近しそうだ。多くの国や人が異常気象は地球温暖化が原因とし対策を講じたり検討している。しかし、日本では具体的な政策は示されていない。気象に関する特別警報が頻繁に発せられる現状を止めなければならない。
台風15号(ファクサイ)は千葉県を中心に大きな災害をもたらした。その大きなひとつは「停電」だった。停電は送電が一時とまり、そのために電灯が消え電化製品は使えなくなる。15号による停電は長期間にわたり家庭では受電できなくなり、単純な停電とは異なり新たな災害の一つに加わるだろう。
その停電、復旧までに要した時間については検証が進むだろう。東電の姿勢を攻める猛烈なコメントを数多く映像で聞いた。人は変われど内容はほぼ同じで、建設的なコメントは少なかった。ただ、第一線の現場で復旧作業に努める人らへの感謝激励の気持ちが伝わらってこなかった。発言者の多くは災害現場を見ているかもしれないが、その復旧に直接手出しした人がどれだけあったか知りたい。手を下す人でないと分からない事実が災害現場には多くある。これは経験しているので言える。
電柱の傍に架けられた陸橋を渡りながら、よく耐えているなあと思いながら電柱の上部を見上げる。送電以外と思われる線が四方にしっかり張りつめた姿で伸びている。風速40㍍に耐える設計と知ったが、15号の予想ではこれを上回っていた。倒木や風で線が引っ張られると電柱は連鎖して災害に遭う。電柱を災害から守る方法も課題となろう。