新聞で音楽記事を読んでいて、AK47 の文字を発見。
おー、これは、またAKB48のエピゴーネン・グループかと、喜んで、詳細を読み始めたが、違いました。
こちらの記事 10月23日付け New York Times
記事の内容は、音楽ファンとしては、興味深いものであった。以下、要約して引用する。「AK47」と「アイドル」という言葉が出てくる節は原文と全訳。
Quote
中国においては、ロックは、政府が規制する対象であったが、今は地方政府が、積極的にロック・フェスティバルを開催している。中国全土で2百万ドル(2億円)の税金が使われている。
The city cadres also provided an army of white-gloved police officers, earplugs in place, who courteously endured bands with names like Miserable Faith and AK47 while fans slung mud at one another.
市の当局は、白い手袋と、防水の耳あてで防備された警備員をコンサートに派遣している。彼らが、ミゼラブル・フェイスとか、AK47とかいうバンドの演奏に耐えている一方、ファンは、泥の中に次々とタイブする。
2000年当時、政府はコンサートをなかなか許可しなかったので、ロックミュージシャンは、生活の糧を得るのが難しかった。
2008年には、複数日連続コンサートは、北京で5回。今年は、全国60回ものコンサートが開催されている。
地方政府が支援しているということより、ロックは、共産党一党独裁を転覆するものではないと認識されている。
ロックコンサートを開催することのメリットは、その都市が、 COOL であるというイメージを作り出すこと。それは、観光客を増やすのに、威力を発揮する。
もちろん、誰が出演するかについて、当局の検閲はある。しかし、演奏禁止となるバンドはほとんどない。特に、英語で歌うバンドは、観客が歌詞を理解できないという理由で、出演を拒否されることはないのが実態である。
フェスティバルの数が増えたのはよいが、インフラの問題が生じている。
まず、コンサートの切符代は、22ドル(約2000円)と高い。
十分な数のトイレが設置されていない会場もある。
十分な演奏ができるマイクや音響が準備できていない会場にショックを受けるミュージシャン。
ステージ上で歌手が怪我しても、救急車がこなかった。
フェスティバルの数に比べて、ミュージシャンの数が少ない。
ファンの中には、「ロックは抑圧に対する戦いだ。その象徴として赤い(血の色の)スカーフを巻く」という者もいる。
ヘビメタのコンサートでは、日本の国旗を燃やす演出もある。
しかし、多くのファンは、政治とは無縁で、エンターテイメントとしてロックに参加している。
Zebra, the company that staged the festival in Hangzhou, set up an arts and crafts market and a booth for exchanging unwanted possessions, to highlight the theme of sustainability. There were no red scarves, and the music, much of it of the Pop Idol variety, was easy on the ears.
杭州市のフェスティバルを演出したゼブラ社は、会場に美術品の販売と不用品交換のバザーを開催し、持続していく社会をテーマに打ち出した。そこには、赤いスカーフの客はおらず、音楽も耳にやさしい ポップアイドル系の要素が多いミュージックが演奏された。
一方、古くから活動しているロック歌手は、次のように語っている。
「政府は我々を危険だと見ていた。今は、我々をマーケットだと見ている。」
Unquote
感想:
ナッキー氏は「目撃者」のベルリンの壁映像は、天安門事件隠しの中国対策と論じたが、
NY Timesの分析では、中国語でなければ規制はかからないようである。しかし、中国人の歌う英語は規制されなくても、日本人の歌う日本語は規制される可能性はある。
将来、中国という大市場を視野にいれていないはずはない秋元康が、何故天安門事件批判の「目撃者」という曲を、目立つように、A6thのタイトル・1曲目に持ってきたのか、私の分析は、次回に。
私は、New York Times (駅売りのHerald tribune)を、月に2-3回しか買わないのだが、10月7日には、 日本の音楽の記事に、AKB48がズバリ、引用されていた。これも次回に。(書く時間があれば、紹介したい。)
KC
おー、これは、またAKB48のエピゴーネン・グループかと、喜んで、詳細を読み始めたが、違いました。
こちらの記事 10月23日付け New York Times
記事の内容は、音楽ファンとしては、興味深いものであった。以下、要約して引用する。「AK47」と「アイドル」という言葉が出てくる節は原文と全訳。
Quote
中国においては、ロックは、政府が規制する対象であったが、今は地方政府が、積極的にロック・フェスティバルを開催している。中国全土で2百万ドル(2億円)の税金が使われている。
The city cadres also provided an army of white-gloved police officers, earplugs in place, who courteously endured bands with names like Miserable Faith and AK47 while fans slung mud at one another.
市の当局は、白い手袋と、防水の耳あてで防備された警備員をコンサートに派遣している。彼らが、ミゼラブル・フェイスとか、AK47とかいうバンドの演奏に耐えている一方、ファンは、泥の中に次々とタイブする。
2000年当時、政府はコンサートをなかなか許可しなかったので、ロックミュージシャンは、生活の糧を得るのが難しかった。
2008年には、複数日連続コンサートは、北京で5回。今年は、全国60回ものコンサートが開催されている。
地方政府が支援しているということより、ロックは、共産党一党独裁を転覆するものではないと認識されている。
ロックコンサートを開催することのメリットは、その都市が、 COOL であるというイメージを作り出すこと。それは、観光客を増やすのに、威力を発揮する。
もちろん、誰が出演するかについて、当局の検閲はある。しかし、演奏禁止となるバンドはほとんどない。特に、英語で歌うバンドは、観客が歌詞を理解できないという理由で、出演を拒否されることはないのが実態である。
フェスティバルの数が増えたのはよいが、インフラの問題が生じている。
まず、コンサートの切符代は、22ドル(約2000円)と高い。
十分な数のトイレが設置されていない会場もある。
十分な演奏ができるマイクや音響が準備できていない会場にショックを受けるミュージシャン。
ステージ上で歌手が怪我しても、救急車がこなかった。
フェスティバルの数に比べて、ミュージシャンの数が少ない。
ファンの中には、「ロックは抑圧に対する戦いだ。その象徴として赤い(血の色の)スカーフを巻く」という者もいる。
ヘビメタのコンサートでは、日本の国旗を燃やす演出もある。
しかし、多くのファンは、政治とは無縁で、エンターテイメントとしてロックに参加している。
Zebra, the company that staged the festival in Hangzhou, set up an arts and crafts market and a booth for exchanging unwanted possessions, to highlight the theme of sustainability. There were no red scarves, and the music, much of it of the Pop Idol variety, was easy on the ears.
杭州市のフェスティバルを演出したゼブラ社は、会場に美術品の販売と不用品交換のバザーを開催し、持続していく社会をテーマに打ち出した。そこには、赤いスカーフの客はおらず、音楽も耳にやさしい ポップアイドル系の要素が多いミュージックが演奏された。
一方、古くから活動しているロック歌手は、次のように語っている。
「政府は我々を危険だと見ていた。今は、我々をマーケットだと見ている。」
Unquote
感想:
ナッキー氏は「目撃者」のベルリンの壁映像は、天安門事件隠しの中国対策と論じたが、
NY Timesの分析では、中国語でなければ規制はかからないようである。しかし、中国人の歌う英語は規制されなくても、日本人の歌う日本語は規制される可能性はある。
将来、中国という大市場を視野にいれていないはずはない秋元康が、何故天安門事件批判の「目撃者」という曲を、目立つように、A6thのタイトル・1曲目に持ってきたのか、私の分析は、次回に。
私は、New York Times (駅売りのHerald tribune)を、月に2-3回しか買わないのだが、10月7日には、 日本の音楽の記事に、AKB48がズバリ、引用されていた。これも次回に。(書く時間があれば、紹介したい。)
KC