AKB48の久々のアルバムが出たので、新曲だけ12曲配信で購入して聴いた。
『ここがロドスだ、ここで跳べ!』の新曲はソロ曲中心、『0と1の間』はデュエット曲中心だったが、今回の『サムネイル』はユニット曲が中心だ。
12曲の中でまず『青くさいロック』『バケット』の2曲が気に入った。
『バケット』。
渡辺麻友、松井珠理奈、宮脇咲良の3人によるユニット曲。ピアノのイントロから、軽やかでいてどこかノスタルジックなサウンドに引き付けられる。歌詞は、恋人と2人で過ごした青春の日々を、貧しくても楽しかったと懐かしむ内容で、ありがちではある。「キャベツばかり食べていた」という、かぐや姫の『赤ちょうちん』とほとんど同じだが、バケットだとちょっとお洒落な感じがする。パン屋を回想する歌は『アーモンドクロワッサン計画』以来だろうか。
ありがちな歌詞、設定だけど、3人の歌唱はどこまでも爽やかで、恋人に今はもう会えない寂しさは、どこまでも淡い色彩で描かれている。ジメジメ、ベタベタしない分、深い喪失感が伝わって来る。
『青くさいロック』。
中高年ファン向けの楽曲だ。
反抗して青くさいロックを歌っていた時代は過ぎ、自分が若くないことに気づく。悔しくて、情けなくて、恥ずかしくて、無力感で絶望したくなる。それでもやっぱり歌っていたいという、中高年なりの「青くささ」がテーマになっている。
歌っている小嶋真子や朝長美桜らのメンバーには、そんな中高年の気持ちは理解できないだろう。10代や20代のAKB48のファンも同様だ。それでもいいのだ。それが楽曲というものだ。10代の子供が演歌を歌ったり、50代のオジさんがアイドルポップに興じても、何となく感じるものがあればいいのだ。
楽曲はシンプルなロック調。タイトルどおり、ブルーハーツあたりを連想するサウンドだ。ガラスに石を投げるのは尾崎豊。たった一人の抵抗は丸谷才一の小説。「人生を無駄にする」とは『何度目の青空か』の「今の自分を無駄にするな」を踏まえた歌詞だろう。
途中でラップ調の部分が入るのが現代風味付けだろう。
『ここがロドスだ、ここで跳べ!』の新曲はソロ曲中心、『0と1の間』はデュエット曲中心だったが、今回の『サムネイル』はユニット曲が中心だ。
12曲の中でまず『青くさいロック』『バケット』の2曲が気に入った。
『バケット』。
渡辺麻友、松井珠理奈、宮脇咲良の3人によるユニット曲。ピアノのイントロから、軽やかでいてどこかノスタルジックなサウンドに引き付けられる。歌詞は、恋人と2人で過ごした青春の日々を、貧しくても楽しかったと懐かしむ内容で、ありがちではある。「キャベツばかり食べていた」という、かぐや姫の『赤ちょうちん』とほとんど同じだが、バケットだとちょっとお洒落な感じがする。パン屋を回想する歌は『アーモンドクロワッサン計画』以来だろうか。
ありがちな歌詞、設定だけど、3人の歌唱はどこまでも爽やかで、恋人に今はもう会えない寂しさは、どこまでも淡い色彩で描かれている。ジメジメ、ベタベタしない分、深い喪失感が伝わって来る。
『青くさいロック』。
中高年ファン向けの楽曲だ。
反抗して青くさいロックを歌っていた時代は過ぎ、自分が若くないことに気づく。悔しくて、情けなくて、恥ずかしくて、無力感で絶望したくなる。それでもやっぱり歌っていたいという、中高年なりの「青くささ」がテーマになっている。
歌っている小嶋真子や朝長美桜らのメンバーには、そんな中高年の気持ちは理解できないだろう。10代や20代のAKB48のファンも同様だ。それでもいいのだ。それが楽曲というものだ。10代の子供が演歌を歌ったり、50代のオジさんがアイドルポップに興じても、何となく感じるものがあればいいのだ。
楽曲はシンプルなロック調。タイトルどおり、ブルーハーツあたりを連想するサウンドだ。ガラスに石を投げるのは尾崎豊。たった一人の抵抗は丸谷才一の小説。「人生を無駄にする」とは『何度目の青空か』の「今の自分を無駄にするな」を踏まえた歌詞だろう。
途中でラップ調の部分が入るのが現代風味付けだろう。