AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

6月23日日経新聞、池上彰のAKB論が面白くない。(ときめき研究家)

2014-06-23 20:00:06 | ときめき研究家
日経新聞の教育面に池上彰が連載しているコラム『池上彰の大岡山通信、若者たちへ』でAKBの選抜総選挙を取り上げていた。

平均的な日経新聞の読者向けなので、そのAKB論は無難で面白くなかった。AKB論に限らず彼の解説は「わかりやすさ」が売りであり、面白くないのは仕方がないだろう。

1.総選挙は日本古来の「タニマチ」文化の応用。銀座のホステスを応援するのと同じ。
2.CDの大量購入を促すのは「マスマーケットから個マーケットの深化」というビジネストレンド。
3.AKBメンバーは多数の芸能プロダクションに分かれて所属しているのでウィン・ウィンの関係。

本ブログの読者をはじめ、多くのAKBファンにとっては極めて常識的な見解だ。

それはいいとして、コラムの冒頭に興味深い部分があった。

選抜総選挙の翌週の大学での講義で、出席した1年生約150人に「(開票の)テレビを見た人は?」と聞いたところ、いなかった。さすが東京工業大生。

この「さすが東京工業大生」とは一体どういう意味なのだろうか。
・東京工業大生は趣味が高尚なので、アイドルには興味がないのがさすが。
・東京工業大生はよく勉強をするので、長時間の番組をダラダラ見ていないのはさすが。
・東京工業大生は空気が読めるので、ここで手を挙げると馬鹿にされるのを知っているのはさすが。

真意はわからないが、どうも大学生にもなってアイドル好きなのは「さすが」ではないらしい。
これは今どき珍しい、保守的な感覚だ。電車の中で漫画を読んでいるサラリーマンを「嘆かわしい」と言うような感覚だ。
漫画やゲームやアイドルは「クールジャパン」の世界に誇れる重要なコンテンツだという風潮を、彼は内心では苦々しく思っているのだろう。そういう保守的な感覚が、実は日経新聞を読んだり、彼の出演番組を見る視聴者には心地よいのだろう。
それにしても、視聴率16%の番組を大学1年生150人が誰も見ていないというのもリアリティがない。

しかし、彼の真骨頂はその後だ。
続いて学生に聞いたのは「雨の中、味の素スタジアムに行った人は?」。すると一人手が挙がり、教室がざわめいた。勇気ある挙手ですね。

これが絶妙なバランス感覚だ。大学生にもなってアイドルのイベントに行く学生を「勇気ある」と持ち上げることで、個人の趣味は自由であり、「好きなものは好き」という多様性を尊重する寛容な自分をアピールすることに成功している。さすが池上彰。
そして、その後を受けて、上記のAKB論を展開し、社会の背後にあるビジネス戦略をつかむ視点を持ってほしいと結んでいる。

ところで、上記の1.~3.のAKB論のうち、3.の「ウィン・ウィン」が、小嶋陽菜・北川謙二のデユエット曲『二人はデキテル』の歌詞からの意図的な「引用」だとしたら、それこそ本当に「さすが池上彰」なのだが。
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2 コメント

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娘も東工大生です (テッド)
2014-06-23 23:23:49
私の娘も東京工業大学に通っています。
大岡山キャンパス近郊で呼び出して飲んだ事もあります。娘は私がAKB48ファンになった時は私がファンになるならば流行るかも知れないと思ったと言ってました。2007年の話し。
今の私は地下アイドルのファンをしてますが、娘は密かに私の推すアイドルグループに注目してる様です。
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寧ろ一番はまる年代なのでは? (kizudarake)
2014-06-24 20:19:24
モーニング娘。が人気出た時期はちょうど大学生。
歌は聞いていたしPVも観ていたけど、TVは見ていなかった。
同じ感覚なら、TVを見ていないのは正しいでしょう。

TVをやっている時間はまだ学校やバイト先に居るし、
録画してみるほどでもない。
Wカップのように結果だけ知ればいいという人々も多いはず。

TVをオンタイムまたは録画しても観るというのは
もっと年齢が高くなってからではないでしょうか。
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