次のシングルが出てしまった。完全に時期遅れだが、『UZA』の感想を記しておきたい。
『UZA』。
他者とのコミュニケーションを拒絶する「うざい」という言葉のネガティブなイメージを逆手に取って、愛の不毛と孤独をシニカルに表現しているのは、流石の作詞術だと思う。人工的で嫌悪感をそそるようなサウンドと相俟って、不条理な世界を創造している。他人から愛されることを求めすぎるあまり、自分自身の真情が見えにくくなっている現代人へのアンチテーゼとも解釈できる。
第一印象は最悪だったが、聴き込むにつれ、何となく引き込まれる不思議な魅力を持った曲だ。
ダンスの難易度が高いとのことだが、それはよくわからない。ポジションチェンジがやけに目まぐるしいという印象はする。
PVも凝った作りだが、化粧が濃いのと、歌唱パートとドラマパートの区別がつきにくいのは減点。
カップリング曲は、どの曲も水準以上。各チームのカラーも出ている。
『次のSeason』。(アンダーガールズ)
曲調は『GIVE ME FIVE』に非常によく似ていて、その続編のような曲だ。オーソドックスなバンドサウンドが心地よい。
歌詞はこれぞ楽屋落ちそのもの。世代交代しながら次々に美しい花を咲かせ続けて行きたいという、AKBグループの将来ビジョンを歌っているのだ。身も蓋もないと思うが、世代交代はアイドル全体にも言えることなので、それはまだいいとして、「秋風が吹いて枝が揺れ 一枚の葉が散る・・・そっと見送った」とは明らかに前田敦子のことだ。功労者の旅立ちを「葉が散る」と例えるのは、あまりいいイメージではなく、いただけない。
『孤独な星空』。(チームA)
PVが美しいという評判を聞いて、この曲が収録されているType-Aを購入したが、満足度はいまひとつ。耽美的な曲調に、和服姿のメンバーのPVは確かに豪華ではあるが、アイドルらしいときめきを感じなかった。かと言って、大人の女性のエロチィシズムがあるかと言うと、そうでもなかろう。
『スクラップ&ビルド』。(チームK)
既に出来上がったものに執着せず、破壊してまた新たなものを創り出せというメッセージソング。『転がる石になれ』を思い出すような、チームKのカラーが出た歌だ。しかし、やや理屈っぽい気がするし、曲調もいまひとつ新鮮味がない。
『正義の味方じゃないヒーロー』。(チームB)
クラス対抗の球技大会に非協力的な男子に、キスをご褒美に奮起を求める歌。学校生活の中でありそうなエピソードを歌っている点で『恋愛総選挙』とも共通の世界観の歌だ。こういう体験は実際にはなかったが、遠い学校生活で体験したかもしれないという気がしてくる。創作ならではのリアリティを感じる。
『大人への道』。(研究生)
悲しみを乗り越えて大人への一歩を踏み出そうとしている瞬間の歌。悲しみが何によるものか、失恋なのか、挫折なのか、卒業なのか、具体的には描かれていない。そのことが聴き手に自由な解釈の余地を与えている。曲調も淡々として、何回も聴くうちにしみじみと良さが分かってくる類の曲だ。
『UZA』。
他者とのコミュニケーションを拒絶する「うざい」という言葉のネガティブなイメージを逆手に取って、愛の不毛と孤独をシニカルに表現しているのは、流石の作詞術だと思う。人工的で嫌悪感をそそるようなサウンドと相俟って、不条理な世界を創造している。他人から愛されることを求めすぎるあまり、自分自身の真情が見えにくくなっている現代人へのアンチテーゼとも解釈できる。
第一印象は最悪だったが、聴き込むにつれ、何となく引き込まれる不思議な魅力を持った曲だ。
ダンスの難易度が高いとのことだが、それはよくわからない。ポジションチェンジがやけに目まぐるしいという印象はする。
PVも凝った作りだが、化粧が濃いのと、歌唱パートとドラマパートの区別がつきにくいのは減点。
カップリング曲は、どの曲も水準以上。各チームのカラーも出ている。
『次のSeason』。(アンダーガールズ)
曲調は『GIVE ME FIVE』に非常によく似ていて、その続編のような曲だ。オーソドックスなバンドサウンドが心地よい。
歌詞はこれぞ楽屋落ちそのもの。世代交代しながら次々に美しい花を咲かせ続けて行きたいという、AKBグループの将来ビジョンを歌っているのだ。身も蓋もないと思うが、世代交代はアイドル全体にも言えることなので、それはまだいいとして、「秋風が吹いて枝が揺れ 一枚の葉が散る・・・そっと見送った」とは明らかに前田敦子のことだ。功労者の旅立ちを「葉が散る」と例えるのは、あまりいいイメージではなく、いただけない。
『孤独な星空』。(チームA)
PVが美しいという評判を聞いて、この曲が収録されているType-Aを購入したが、満足度はいまひとつ。耽美的な曲調に、和服姿のメンバーのPVは確かに豪華ではあるが、アイドルらしいときめきを感じなかった。かと言って、大人の女性のエロチィシズムがあるかと言うと、そうでもなかろう。
『スクラップ&ビルド』。(チームK)
既に出来上がったものに執着せず、破壊してまた新たなものを創り出せというメッセージソング。『転がる石になれ』を思い出すような、チームKのカラーが出た歌だ。しかし、やや理屈っぽい気がするし、曲調もいまひとつ新鮮味がない。
『正義の味方じゃないヒーロー』。(チームB)
クラス対抗の球技大会に非協力的な男子に、キスをご褒美に奮起を求める歌。学校生活の中でありそうなエピソードを歌っている点で『恋愛総選挙』とも共通の世界観の歌だ。こういう体験は実際にはなかったが、遠い学校生活で体験したかもしれないという気がしてくる。創作ならではのリアリティを感じる。
『大人への道』。(研究生)
悲しみを乗り越えて大人への一歩を踏み出そうとしている瞬間の歌。悲しみが何によるものか、失恋なのか、挫折なのか、卒業なのか、具体的には描かれていない。そのことが聴き手に自由な解釈の余地を与えている。曲調も淡々として、何回も聴くうちにしみじみと良さが分かってくる類の曲だ。
同意見です。
ダンスバージョンの方がメンバー個々を観られる気がします。
『次のSeason』
次世代または次々世代の紹介PVかな?
抱きしめちゃいけないに通じる、万遍無くメンバーを映していて
既存のファンは満足し、新たなファンも掴めそうなPVと曲調です。
『大人への道』
しみじみくるのは同感ですが、ちょっと狙いすぎと思いました。
なかなか、「桜の花びらたち」を抜くのは難しい。
『スクラップ&ビルド』と『正義の味方じゃないヒーロー』
KとBのカラーが近づいた感じ。
一瞬、どちらの歌かわからなくなります。
これまでのK色という意味では、ロック感や激しさが和らいだ感じ。
阿部マリアがカッコいいなと思ったくらいです。
学園調で、これまでの『呼び捨てファンタジー』と『ラブジャンプ』
の流れではあるけれど、もっと甘い感じでも良いのかな?
『孤独な星空』
個人的に和服は好きなのでPVはお気に入り。
色々想像できます。Aは年齢幅が広いので、こういうお遊びPVも作りやすいかなと思います。
遊郭でいうならば、
高橋みなみ=No.1、篠田麻里子=No.2の雰囲気。
意外とたかみなが大御所で我関せずの風情を出していると思います。
篠田さんは店を切り盛りするNo.2.もう少し不敵な笑みなど出せれば色っぽさも出たのではないかと。
高橋朱里は呼出し。これからこの世界に入って勉強という感じがして良い配役です。
麻友は少し先輩、川栄は今まさに遊郭デビューで先輩後輩の感じを出せていたと思います。
中堅役でそれぞれ配役されてますが、これからTOP取ってやるという
ギラギラ感を感じたのは菊地あやか。
顔立ちでしょうか。素晴らしくにあってました。
顔立ちでいうならば、チョイ役なのに入山は綺麗で似合いすぎ。
岩田華怜が意外に色っぽく目を引きました。
他の方々は残念ながらあまり目を引かず、もっと表現出来てもいいと思いました。
Aはこれまで、前田敦子の深層心理を描いているかと感じましたが、
今回は、Aの雰囲気をどうしようかという意欲作・実験作に感じました。
その点でもKとBはもっと斬新でも良かったように思います。
いつもコメントありがとうございます。
励みになります。
『次のSeason』のPVは確かにいいですね。ちょっとしたアイデアものですが、メンバー達の表情がいい。最後のチャレンジ(全員でバスケットのフリースロー)は、さすがに無謀過ぎ。
『孤独な星空』のPVは、1回見たきりだったので、もう一度じっくり見てみることにします。