大島優子主演映画『ロマンス』を観た。
ロマンスカーの社内販売員鉢子(大島優子)が、乗客のおっさん(大倉孝二)と、ふとした成り行きから箱根を旅することになるというお話。主な登場人物はその2人のみ。
箱根の観光案内のようでもあり、小田急電鉄のPRのようでもあり、短期間、低予算で作られた映画には間違いないが、大作映画にはない緩さが心地よかった。
鉢子と行方不明の母親との確執、自称映画プロデューサーのおっさんの挫折といった背景はステレオタイプだが、深刻になり過ぎずにむしろいい。2人の珍道中を通じてその背景が徐々に明らかになり、それに合わせて2人が徐々に打ち解けて行く。鉢子の毒舌と、おっさんの飄々としたマイペースぶりで、見ていて楽しい掛け合いが続く。大きな事件は起きないが、この凸凹コンビをずっと見ていたい気持ちになった。
大島優子の演技は安心して見ていられる。『紙の月』でもそうだったが、普通のOLを普通に演じられる。これは1つの持ち味だと思う。今回は主役だったが、主役にこだわらず色々な作品に出てほしい。
同僚販売員役の野嵜好美が快演だ。仕事で失敗ばかりして鉢子を苛々させているが、なかなかいい所もある。出番は少ないが、この映画の後味の良さに大いに貢献している。
序盤、彼女と鉢子が更衣室で制服に着替えているシーンは、『紙の月』の宮沢りえと大島優子のシーンへのオマージュだと思う。
それから、鉢子の子供時代の回想シーンに出て来る子役は、大島に良く似ていた。
若い女性と中年男の2人旅という構図は、松井玲奈出演の『gift』と同じ。
ラブホテルが出て来るのは、前田敦子出演の『さよなら歌舞伎町』と共通。
その2作品と比べても三者三様、甲乙つけがたい味わいのある映画だった。ただしアイドル映画としては、大島優子が一番魅力的だったので『ロマンス』が上。
ロマンスカーの社内販売員鉢子(大島優子)が、乗客のおっさん(大倉孝二)と、ふとした成り行きから箱根を旅することになるというお話。主な登場人物はその2人のみ。
箱根の観光案内のようでもあり、小田急電鉄のPRのようでもあり、短期間、低予算で作られた映画には間違いないが、大作映画にはない緩さが心地よかった。
鉢子と行方不明の母親との確執、自称映画プロデューサーのおっさんの挫折といった背景はステレオタイプだが、深刻になり過ぎずにむしろいい。2人の珍道中を通じてその背景が徐々に明らかになり、それに合わせて2人が徐々に打ち解けて行く。鉢子の毒舌と、おっさんの飄々としたマイペースぶりで、見ていて楽しい掛け合いが続く。大きな事件は起きないが、この凸凹コンビをずっと見ていたい気持ちになった。
大島優子の演技は安心して見ていられる。『紙の月』でもそうだったが、普通のOLを普通に演じられる。これは1つの持ち味だと思う。今回は主役だったが、主役にこだわらず色々な作品に出てほしい。
同僚販売員役の野嵜好美が快演だ。仕事で失敗ばかりして鉢子を苛々させているが、なかなかいい所もある。出番は少ないが、この映画の後味の良さに大いに貢献している。
序盤、彼女と鉢子が更衣室で制服に着替えているシーンは、『紙の月』の宮沢りえと大島優子のシーンへのオマージュだと思う。
それから、鉢子の子供時代の回想シーンに出て来る子役は、大島に良く似ていた。
若い女性と中年男の2人旅という構図は、松井玲奈出演の『gift』と同じ。
ラブホテルが出て来るのは、前田敦子出演の『さよなら歌舞伎町』と共通。
その2作品と比べても三者三様、甲乙つけがたい味わいのある映画だった。ただしアイドル映画としては、大島優子が一番魅力的だったので『ロマンス』が上。