AKB48 チームBのファンより

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AKB48『So long!』の良さを語りたかったが・・・。(ときめき研究家)

2013-03-12 00:00:30 | ときめき研究家
シングルCD『So long!』4タイプに収録されている6曲のうち、『強い花』『そこで犬のうんち踏んじゃうかね』については記事を書いた。その他の4曲についてもすぐに書こうと思い、その間何回も聴き続けていたが、なかなか筆が進まなかった。今現在でも、ピンと来ないと言うか、良さがまだよくわからない。

『So long!』。
恒例の卒業ソングだが、インパクトに乏しい。サビ部分だけはドコモのCMで飽きるくらい聴くので、すっかり覚えてしまったが、どうってことのない平凡な曲だ。卒業による女友達との別れを歌っている。去年の『GIVE ME FIVE』が男同士、または男女入り混じった仲間との別れだったのと違いを出しているが、平凡な内容だ。いつか結婚式に招待するから、というのも保守的で陳腐だ。
サビの「思い出が味方になる」というフレーズが使われるのは3回目だ。『抱きしめちゃいけない』『負け惜しみコングラチュレーション』でも出て来た。思い入れのあるフレーズを繰り返し使うことは構わないが、それにしても短期間のうちに、主要な曲で立て続けに使われると、いささか興醒めだ。

過去最長という、大林監督作のMVも観たが、正直ときめかなかった。短いパーツを積み上げて行く構成の作品だが、作りたかったのは自分の映画の宣伝なのか、AKB48メンバーのドキュメントなのか、架空の高校生たちのドラマなのか、『So long!』から受けたインスピレーションなのか、わからなかった。
昔の大林作品は好きだっただけに残念。

『Waiting room』。
まさに楽屋落ち。こういうメンバー達自身のことを歌った曲を「自己言及ソング」とも言うのだそうだ。この手の曲はもう飽きた。
「自己言及ソング」を全て否定するものではないが、AKBグループ固有の特殊な状況を歌ったような曲は、普遍性がなく楽しめない。彼女たちを生身として疑似恋愛の対象とするのではなく、彼女たちの作品・パフォーマンスを鑑賞するスタンスである私には、エッセイばかり書いて、小説を書かない小説家のように思えて物足らないのだ。
「自己言及ソング」の中でも、『初日』『手をつなぎながら』『ファーストラビット』などは、普遍性もあり、長年の鑑賞に堪えると思う。一方、『Waiting room』『理不尽ボール』『黄金センター』などは、あまり好きではない。(こういった曲にこそ、感情移入出来て好きだという人がいてもいいし、否定はしない。)

『Waiting room』のセンターは、川栄李奈とHKT48田島芽瑠。長く待ち続けたメンバーという訳ではない。特に田島は、ファストパスを持っているかのような抜擢ぶりで、歌詞の内容と違和感がある。まあしかし、これが本当に長年待ち続けて来たメンバー(田名部、中塚、野中、松原、小林、石田・・・)ばかりで歌うと、さすがにいたたまれないし、このメンバーでいいのかもしれない。
「一番最後の星になろう」という歌詞が意味深。皆が呼ばれて、最後の一人になっても諦めずに待ち続けるという意味だろうが、AKB48の最後のセンターという意味にも取れる。終焉間近という悪い予感だ。

『Ruby』。
こういうスタイリッシュな曲は苦手だ。『胡桃とダイアローグ』『隣人は傷つかない』『UZA』。ビートの効いた曲調で、思わせぶりで断片的な歌詞が歌われるが、具体的な意味が頭に入って来ない。理屈で聴く私のような聴き手には不向きな曲だ。

『夕陽マリー』。
ニューヨークの公園のベンチで、夕陽を見ている女と、彼女を見る者の心に去来する思いを歌う。
『猿のシンバル』と同じ構図だが、『猿のシンバル』ほどに想像が広がらない。マリーと呼ばれる女が、どういう姿形で、若いのか年配か、どの位の時間座っているのか、描写が全くないので、想像する手掛かりがないのだ。「今日一日幸せだったか?」という問いは、『夕陽を見ているか』と同じテーマだし、それがマリーの自問自答なのか、見ている者の述懐なのかもはっきりしない。ちょっと半端な曲だ。

『そこで犬のうんち踏んじゃうかね』。
前の記事で、大事な時期に不注意なミスをしでかした峯岸や柏木への嘆き節だと書いた。とすると、交際や合コン相手の男たちや、鬼の首を取ったように記事にする週刊誌を「犬のうんち」に例えている訳で、それはそれでちょっと痛快である。

『強い花』。
アイドルのワルツは珍しいと書いた。その後、もう1曲思い出した。三田寛子『少年たちのように』。幼なじみの男女に訪れる残酷な別れを描いた佳曲。
『強い花』は、このブログでは峯岸と結び付けて語られたが、純粋に1篇の童話として鑑賞できる佳曲である。
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