第5回まで観た段階でブログ記事を書き、予定調和でない結末を期待すると書いた。
最終回まで観たが、確かに予定調和ではなかった。
ピョン吉との別れはなかったし、ヒロシはそれほど成長しなかった。
梅さんはよし子先生に遂にプロポーズしたかと思いきや「結婚を前提にお付き合いさせて下さい」って、今と何が変わるのかというオチだった。
気心の知れたいつもの仲間たちと平凡な日々を過ごすことの幸福を描いていたのだろう。
無理に成長したり、劇的な変化を起こしたり、新たな世界に飛び出したりしない。普通のドラマは現実よりもドラマチックなものだが、このドラマは現実よりもっとドラマチックではなかった。(カエルがシャツの中で生きているという設定を除けば。)
前田敦子が演じた京子ちゃんは、ヒロシとゴリライモのどちらを選ぶこともなく、仲間の1人として終わった。どちらかと結婚して物語の世界を激変させたくないという、ドラマのコンセプトの一環だろう。
ゴリライモが「選挙に当選したらプロポーズする」と宣言した時には、「自分のことしか考えていない。それじゃあヒロシ君と同じだ。」と激怒した。そして「そんなんじゃなくて、私も仲間に入れて」と訴えた。マドンナ扱いしてほしくない、1人の人間として扱ってほしいという思いだったのだろう。その回が前田敦子の一番の見せ場だった。
そもそも京子ちゃんは離婚して実家に帰って来たという設定だったが、その話が深堀りされることはなかった。どんな人と結婚して、どんな理由で離婚したのか。スピンアウトのような感じの回が1回あってもよかったと思う。ヒロシと正反対の大人の男性だったが、大事に扱われ過ぎて退屈したのか。それとも月並みだが、マザコンとか、DV男だったのか。前田敦子にスポットを当てて、かなり面白い話が作れたのではないか。
<これまでの前田敦子出演映画の鑑賞記>
『もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』
『苦役列車』
『クロユリ団地』
『もらとりあむタマ子』
『さよなら歌舞伎町』
『イニシエーションラブ』
最終回まで観たが、確かに予定調和ではなかった。
ピョン吉との別れはなかったし、ヒロシはそれほど成長しなかった。
梅さんはよし子先生に遂にプロポーズしたかと思いきや「結婚を前提にお付き合いさせて下さい」って、今と何が変わるのかというオチだった。
気心の知れたいつもの仲間たちと平凡な日々を過ごすことの幸福を描いていたのだろう。
無理に成長したり、劇的な変化を起こしたり、新たな世界に飛び出したりしない。普通のドラマは現実よりもドラマチックなものだが、このドラマは現実よりもっとドラマチックではなかった。(カエルがシャツの中で生きているという設定を除けば。)
前田敦子が演じた京子ちゃんは、ヒロシとゴリライモのどちらを選ぶこともなく、仲間の1人として終わった。どちらかと結婚して物語の世界を激変させたくないという、ドラマのコンセプトの一環だろう。
ゴリライモが「選挙に当選したらプロポーズする」と宣言した時には、「自分のことしか考えていない。それじゃあヒロシ君と同じだ。」と激怒した。そして「そんなんじゃなくて、私も仲間に入れて」と訴えた。マドンナ扱いしてほしくない、1人の人間として扱ってほしいという思いだったのだろう。その回が前田敦子の一番の見せ場だった。
そもそも京子ちゃんは離婚して実家に帰って来たという設定だったが、その話が深堀りされることはなかった。どんな人と結婚して、どんな理由で離婚したのか。スピンアウトのような感じの回が1回あってもよかったと思う。ヒロシと正反対の大人の男性だったが、大事に扱われ過ぎて退屈したのか。それとも月並みだが、マザコンとか、DV男だったのか。前田敦子にスポットを当てて、かなり面白い話が作れたのではないか。
<これまでの前田敦子出演映画の鑑賞記>
『もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』
『苦役列車』
『クロユリ団地』
『もらとりあむタマ子』
『さよなら歌舞伎町』
『イニシエーションラブ』