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『コップの中の木漏れ日』とカップリング曲を聴く。(ときめき研究家)

2016-01-25 22:58:18 | ときめき研究家
昨年末、SKE48としてのシングルは発売されず、代りに松井珠理奈中心のユニット「ラブ・クレッシェンド」名義のシングル『コップの中の木漏れ日』が発売された。カップリング曲も、グループ内ユニットによるものだ。

『コップの中の木漏れ日』(ラブ・クレッシェンド)。
爽やかでノリのいいポップスだと思う。松井珠理奈が出しやすい声域で作られていると思われ、ソロパートなどは特に気持ちよく歌っている。ハマった時の珠理奈の歌唱は、芯の強さと繊細さが共存したような独特の味わいを感じさせる。この曲もそうで、正に彼女のために作られた曲なのだろう。他のメンバーのソロパートはなく、「珠理奈と仲間たち」といった風情のユニットだ。
歌詞は、曲調の元気良さと違って、いつもの片想いのうじうじした男子の思いを歌ったもの。遠くから憧れの彼女を見つめながら、告白しようかするまいか揺れる気持ちを、光と影が交錯する木漏れ日に例えて歌っている。これは青と白の格子柄に見立てて歌った『ギンガムチェック』と同じレトリックだ。
タイトルの「コップの中」という意味が不明だ。「コップの中の嵐」とは、狭い世界の中の騒動は、外の世界から見たら何てことないといった意味で使われる。その伝で言えば、片想いで揺れる気持ちなど、他人から見たらどうでもいいことという意味か。しかし、大サビでは「コップの中を外から眺めても中身は判らない」とも歌っていて、他人から見たら些細なことでも自分にとってはその中が全てだという逆説的な意味で使っているのだと思う。

『あの先の未来まで』(キャラメルナッツ)。
全力で自転車を漕いでいる曲だ。AKBグループにはよくある状況だ。『会いたかった』『初恋ヒルズ』『走れBicycle』。他にも何曲かあったような気がする。それらの曲と比べると、歌詞、曲調とも、いまひとつ印象が薄い。
この曲のオリジナリティは、タイヤがパンクしたら歩いてでも進むと歌っていることだ。東京から新潟まで自転車と徒歩で踏破したNGT48の今村支配人の歌なのか。

『だって雨じゃない?』(トランジットガールズ)。
ベッドの中で目覚めると外は雨なので、もう少し二人でゴロゴロしていようという歌。
同じベッドで寝たカップルの目覚めの歌で、『ダウンタウンホテル100号室』や『空腹で恋愛するな』でも歌われたのと同じ状況だが、厭らしい感じはなく、むしろ微笑ましい雰囲気だ。夫婦か同棲中のステディなカップルであることと、ほんわかした曲調による印象だろう。
「ゴロゴロしよう」というおよそ歌詞には似つかわしくないような即物的な歌詞は、森高千里『私の夏』からの引用か。

『愛してるとか、愛してたとか』(フルマリオン)。
大仰なビッグバンド風のサウンド。曲の雰囲気はNMB48『恋愛ペテン師』に似ている。
ミステリアスな彼の棲み家を突然訪れるというような歌詞。「あんなことされて こんなことしたわ」とか隠微なフレーズもあって、大人っぽい楽曲になっている。

『お楽しみは明日から』(愛知トヨタ選抜)。
モーニング娘。のデビュー曲『愛の種』にとてもよく似たサビだ。曲全体の雰囲気も似ている。ちょっと古めかしいフォークソングのようで、歌詞も微温的だ。
今日上手く行かなくても、明日はいいことがあるといった、歌い古されたような歌詞で、何かしら新鮮な要素が盛り込まれていないと苦しい。

『平民出馬宣言』(デッドストックダイアモンド)。
音楽配信での発売がなく、未聴。

カップリング曲は、どれもどこかで聴いたような曲で、グッと来るものがなかった。

「ラブ・クレッシェンド」が、例えば「渡り廊下走り隊」のように継続的な活動を企図しているのかどうかは判らない。もしそうだとすれば、珠理奈以外のメンバーの個性が、「渡り廊下走り隊」のようにもっと際立って来ないと難しいのではないか。
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