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松田聖子のアルバム曲ベスト10。(ときめき研究家)

2020-10-10 18:44:13 | ときめき研究家
松田聖子がデビュー40周年ということで、先週はシングルベスト5の記事を掲載した。
今週はアルバム曲を振り返りたい。曲数が多いのでベスト10としたい。順番はなく、発売順に。

『スコール』(1stアルバム『スコール』収録)
ドラマチックな楽曲だ。アルバムの中の1曲と言うより、1篇の映画のような楽曲だ。
イントロなしで聖子のスローな歌い出しから始まり、すぐにテンポアップして派手なロックンロールが繰り広げられる。パワフルで伸びやかな聖子の歌唱が、歌姫の登場を自ら祝福している記念すべき1曲だ。

『オンリーマイラブ』(2ndアルバム『ノースウインド』収録)
長い間コンサートのラストに歌われていた歌。「あなたと今この道歩いて行きたい」という歌詞はファンへのメッセージにもなっている。『赤いスイートピー』で「同じ青春走って行きたいの」と歌う2年前から歌っていたのだ。

『いちご畑でつかまえて』(4thアルバム『風立ちぬ』収録)
アルバムのA面5曲は大瀧詠一作品で占められ、5曲どれも個性的な作品だ。迷ったが遊び心満載のこの曲を選んだ。「母親からの恋の手ほどき」というアイドル定番テーマで、風変わりだが可愛らしい作品に仕上げている。サリンジャー起源の「〇〇畑で・・・」というタイトルは、その後何人かのアイドルが踏襲した。ダリア、たんぽぽ、ポップコーン。私が思い出せるのはこの3つ。

『ひまわりの丘』(5thアルバム『パイナップル』収録)
ひと夏の恋と別れを描いた歌。そう書いてしまうと月並みだが、月並みに感じさせない聖子のドラマチックな歌唱に魅せられた。この曲をモチーフに小説まで書いてしまったほどである。

『マイアミ午前5時』(7thアルバム『ユートピア』収録)
この歌もひと夏の恋と別れを描いた歌。『ひまわりの丘』は国内の海辺の町が舞台だったが、この歌はマイアミだ。午前5時にタクシーで空港に向かう直前の別れの情景が切ない。後にサンミュージックの後輩、北岡夢子がシングル曲としてカバーした。

『ピーチシャーベット』(7thアルバム『ユートピア』収録)
シャイな男の子を誘惑するパターンは聖子の得意とするところだが、この曲が一番好きだ。プールの帰りに2人でピーチシャーベットを食べているという状況がいい。一緒にプールに行っている時点でもう両想いのはずだが、直接的な一言がほしいのが女の子なのだとこの曲で学んだ。

『シルバリームーンライト』(8thアルバム『カナリー』収録)
プロポーズされたが「友達のままでいたいの」と拒絶する歌。その理由は「今は自由に生きたい」からという抽象的なもの。夢を叶えるために1人旅立つというアルバムタイトル曲の『カナリー』とは似て非なる設定だ。釈然とはしないが、静かな決意が伝わる厳かな曲だ。

『時間旅行』(13thアルバム『スープリーム』収録)
空港で偶然すれ違った昔の恋人と、一瞬視線を合わせただけで時間旅行するというセンチメンタルな曲。情景がありありと浮かび、胸が締め付けられる。

『瑠璃色の地球』(13thアルバム『スープリーム』収録)
コロナ禍で改めて注目を浴びた歌。人類愛、地球愛を歌い上げた壮大なバラード。

『ペーパードライバー』(32thアルバム『永遠の少女』収録)
長い間アルバムを購入していないブランクがあって、ふと思い立って買ってみたアルバムで発見した名曲。ペーパードライバーの彼女は、運転に必死で、助手席の彼には「怖いなら降りて」と冷たい。コミカルな歌詞だが「ぶりっ子」聖子の本領発揮でときめいた。年齢は関係ない。


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