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HKT48『ビーサンはなぜなくなるのか?』に激しくときめいている。(ときめき研究家)

2022-07-24 16:17:46 | ときめき研究家
HKT48の新曲『ビーサンはなぜなくなるのか?』は、ポニーテールの彼女と夏の海に行き、今年こそ告白しようと決意している歌だ。そう、オールドファンには懐かしい『ポニーテールとシュシュ』によく似た状況の歌なのだ。と言うより、『ポニーテールとシュシュ』を下書きにして新たに書き下ろしたリメイク版と言ってもいいくらいだ。静かなピアノソロではじまるイントロの感じからしてそっくりだ。
一見すると、彼女とは友達同士の関係で、恋愛関係にあと一歩進めない状況であるように思えるが、そうではない。『ポニーテールとシュシュ』がそうだったように、完全に一方的な片思いで、二人で一緒に海に行ったことなど一度もないのだと解釈できる。「君がポニーテールを結ぶ仕草を何百回見ただろう」「ラムネを一気飲みしてむせて何千回笑い合っただろう」というのは誇張にしても回数が多過ぎるし、妄想の中で見たり笑い合ったりしたことを歌っていると理解した方が自然だ。二人で海に行き、波打ち際を走り、好きだと告白し、そしてキスをする。現実ならそんなにうまく行くはずがなく、都合のいい妄想の中の出来事なのだ。
この片思いの妄想シリーズは、『Everyday、カチューシャ』『ギンガムチェック』『ラブラドールレトリバー』など何曲もある。その最新の1曲として『ビーサンはなぜなくなるのか?』が加わった。

ビーサンはAKBグループの夏の海には欠かせないアイテムだ。『ビーチサンダル』『そばかすのキス』『波音のオルゴール』などで、印象的に使われていた。加えて、乃木坂46『ガールズルール』では、「人魚のサンダルが脱げて波がさらって行く」という象徴的な場面に登場している。そのシーンは青春の日々が過ぎ去っていくことの象徴として描かれているのだ。そしてそれは『ビーサンはなぜなくなるのか?』の最後のフレーズで繰り返されている。

タイトルの「なぜなくなるのか?」の解釈を試みる。
その1。毎年、今年こそ告白しようと決意して、告白できずに終わるから。つまりビーサンは決意の象徴。
その2。毎年、砂浜で脱ぎ捨てて、裸足で走り回っているうちにどこで脱いだか分からなくなるから。これは一般的な解釈だろうが、それなら海からどうやって帰ったのか気になる。また、毎年同じビーサンを買う意味がわからない。その1なら、毎年同じ子に告白しようと決意して同じビーサンを買うのだと解釈できる。
その3。毎年、同じようなアイドルの夏の歌を聴きたくなるから。去年も同じような曲を聴いたけれど、また新しい曲を聴いている。

もう1つ気づいたことを書く。ビーサンで海に行く理由として「スニーカーなんかじゃすぐに脱げないだろう?」と歌っている。この独特の言い回しには聞き覚えがあると思って、一生懸命思い出そうとした。ようやく思い出せたのはSKE48『ラムネの飲み方』の「一気にラムネは飲めないだろう?」だった。何と驚くことに、『ビーサンはなぜなくなるのか?』では無謀にもラムネを一気飲みしてむせている。この2曲は密接に絡み合っているのだ。

残念なのはメロディーだ。全体にポップなメロディーで楽しくなる曲だが、一度聴いたら忘れないようなキャッチーなメロディーとまでは言えないと思う。『ポニーテールとシュシュ』のサビとはそこが違っている。

センターは矢吹奈子とのことなので、冒頭の歌い出しは彼女なのだろう。凛とした歌声だ。
HKT48に加入した時は12歳だった彼女も、もう21歳。韓国での活動を終えてグループに戻った今は、エースとしてグループを支える立場なのだろう。いつまでも『生意気リップス』ではないのだ。
『ビーサンはなぜなくなるのか?』の選抜メンバーを確認したら、知っているメンバーは16人中5人(矢吹奈子、田中美久、松岡はな、松岡菜摘、本村碧唯)だった。歳月が過ぎたのだから当たり前のことだが、穴井千尋も、兒玉遥も、指原莉乃も、多田愛佳も、森保まどかも、宮脇咲良も、村重杏奈も、朝長美桜も、田島芽瑠もいない。
そう、青春は過ぎていくのだ。それでもアイドルは、入れ替わりながらも、永遠に変わらない青春のときめきとじたばたを歌い続ける。
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