今朝の新聞を見てびっくり。
大阪府知事は知事選を前に疑惑が洗われて、事実が「現われ」ている。
中小企業経営者らの任意団体「関西企業経営懇談会」での会合などでの知事の異常に高額な講師料等の問題、副知事らも無料飲食したことの発覚に続いて、その任意団体のうちの会社に入札なしに随意契約で多額の仕事を発注していたことが報道されていた。
随意契約の件数が8割・・・
しかも、知事決済が必要な5億円を超える契約も複数あるという。
知事が、「私は知らなかった」とはいえない。
太田知事の政治活動費の私的流用も問題になったばかり・・・
加えて、大阪市長選で自民・公明が負けたことで、みんな相乗りだった大阪府知事選も、次はギクシャクしそう・・・
ともかく、もうすぐ、11月29日が現職知事の「次期もやる」との立候補表明の設定日・・・
関連 ⇒ ◆知事選は相乗り指向。大阪府知事の癒着、疑惑。高知県の橋本知事は引退、国政へ。今は高知県知事選中
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ここのところ7位、8位、9位を ふら ふら
●10社が大阪府から18億円受注 知事講演の中小企業 東京新聞 2007年11月21日
大阪府は20日、太田房江知事(56)が謝礼を受け取って講演していた中小企業経営者らの「関西企業経営懇談会」について、会員30社のうち10社が2003年度以降、計191件、総額約18億円余りの府発注工事を受注していたと発表した。
これを受け太田知事は同日午後の記者会見で「(会員企業に)何か特別に取り計らったことはない。不正はないと断言する」と強調した。
また受け取った講演料については「法律上正当であるということと、府民が求める倫理観には差がある。高い倫理観を持った知事となれるよう職務に当たりたい」と陳謝。知事退任の段階で府の文化振興基金などに全額寄付する意向を示した。
太田知事の特別秘書によると、懇談会の企業が受注したのは下水道の設備工事や府営住宅の設計業務、産業廃棄物の処理など。(共同)
● 関企懇18億円の契約 メンバーが知事の政治団体に献金も 産経 11月21日
大阪府の太田房江知事が、中小企業経営者らの任意団体「関西企業経営懇談会」との会合で講師謝礼を受け取っていた問題で、30人の会員が経営する企業などのうち府の公共工事への入札参加資格がある11社の工事や業務委託などの契約金額が、過去5年で総額約18億円だったことが20日、分かった。件数は191件にのぼり、随意契約の件数が8割近くを占めた。また会員の4人が、知事の政治団体に30万円を寄付していたことも判明、「業者との癒着」として批判を受けそうだ。
契約の内訳は、随意契約が148件で約3億5000万円。一般競争入札は13件で総額は約2億4900万円。指名競争入札は30件で、約12億4000万円だった。
中には、1社で知事決済が必要な5億円を超える契約を2件締結していたケースがあり、1件が高槻市のポンプの設備工事で指名競争入札の約6億円、もう1件は約5億6000万円の四條畷市のポンプ設備工事で4年間の随意契約だった。
太田知事は会員企業に契約が200件近くあったことについて「調査結果が出るまで全容を知らなかった」と釈明。知事決裁が必要な2件について「会員の企業かどうかは認識していなかった」と述べた。また年間の府の契約総数は15~20万件に上ることから「特別な取りはからいはなく不正はない」とした。
今回府が調査対象とした契約は、物品購入や業務委託、建設工事、設計、測量など。現在の会員うち公共工事への参加資格がある11社について、府が懇談会が設立された平成15年度から19年度までを調査公表。当初10社としていたが訂正し、企業名は明かさなかった。
また会員が30万円を寄付していたのは太田知事の政治団体「21世紀大阪がんばろう会」で、15、16年度。政治資金規正法では政治団体への企業献金は禁止されているため、個人としての献金とみられるが、多額の講師謝礼と同様「事実上の企業献金」と受け取られかねない。
●太田・大阪府知事、政治活動も公費で旅費 事務所届け出 母親宅に宿泊 産経 11月8日
■議会答弁と矛盾
太田房江大阪府知事(56)の政治団体が、東京の母親が住むマンションを主たる事務所として届け出ていた問題で、太田知事は今年1~7月の東京出張の際、事務所のある母親宅に20泊しながら、交通費を公費から受け取っていたことが7日、分かった。知事が自らの政治団体の事務所に立ち寄ることは知事としての公務ではなく、政務(政治活動)とみなされるが、太田知事は府議会で、政務には公費を支出しないと答弁していた。
府によると、太田知事は今年1月から7月末までに18回、東京へ出張した。いずれも「宿泊料を節約する」として母親宅に泊まり、計20泊している。
一方、太田知事の政治団体「太田房江を支える東京の会」は平成18年4月から今年8月までの間、主たる事務所を母親宅に置いていた。このため、この間、太田知事が母親宅(事務所)を訪れることは、政治活動となる。また、太田知事は1日、「ときどき東京に帰った際に使い、1部屋に机や電話を置いていた」と述べ、母親宅を事務所として使っていたと説明していた。
知事の出張旅費は国家公務員等旅費法に準じて支給される。同法は「公務のため旅行する」公務員への旅費支給について定めており、同法を所管する財務省は「大臣や国家公務員の場合は予め目的地がどこかを設定しており、それ以外の行動は公務ではないとみなされる」と指摘する。
出張日程の中に公務と政治活動が混在する場合の明確な規定はないが、太田知事は、10月15日に開かれた大阪府議会総務常任委員会で「政務(政治活動)に公費を投入することはあってはならない。区別がつきにくい場合にも、公費は支出しない」と答え、政務と公務が重なった場合、公費の支出は適切ではないとの認識を示していた。
太田知事の東京出張をめぐっては、平成16年2月から18年12月までに71回出張、実家に泊まった75泊について1泊3300円の食事代を支給していたことが問題になり、今年1月から「疑義を招く」として食事代の支給を取りやめている。しかし、その後も東京-大阪間の交通費は支給している。
●大学生の甥宅にも事務所費 大阪・太田知事の政治団体 共同 11月3日
大阪府の太田房江知事の政治団体「太田房江を支える東京の会」が04年8月から06年3月まで東京都江東区に住む大学生だったおいの賃貸マンションを事務所とし、事務所費を計上していたことが2日、分かった。特別秘書によると、当時都内の大学に通っていた太田知事の妹の長男と月5万円で業務委託契約を結び、事務所費として04年に約72万円、05年には約76万円を支出していた。
●大阪知事室の大型テレビ、府民利用スペースに移動へ 朝日 11月13日
大阪府は12日、シャープから寄贈されて今月2日に知事室に設置した65型の大型液晶テレビを、府民が利用するスペースに移すことを決めた。同社は今夏、世界最大の液晶パネル工場を堺市に建設することを発表し、府が150億円を補助することが決まっている。誘致に熱心だった知事の専用テレビとの誤解を受けないよう、「より多くの府民が見られる場所が適切」と判断したという。
府によると、同社の片山幹雄社長らが8月、新工場進出の報告に太田房江府知事を訪ねた際、知事室のテレビの古さが話題になった。後日、同社からの申し出を受け、府の備品として寄贈を受けたという。価格は台を含め123万円。それまで使っていたのは、他社の寄贈品の94年製ブラウン管テレビと、98年製プラズマテレビだった。
知事室に置いた理由について、秘書室は「社長が来た時のいきさつなどから判断した」と説明。この日、報道機関からの指摘を受け、急きょ移すことにした。太田知事は「設置場所を知事室と指示したわけではない」とコメントした。
●太田・大阪府知事に自公が反発 大阪市長選余波 読売 11月20日
18日に投開票された大阪市長選で、大阪府の太田房江知事(56)が、初当選を決めた元毎日放送アナウンサーの平松邦夫氏(59)(民主、国民推薦)の選挙事務所に駆けつけ、万歳を繰り返したことに、現職の関淳一氏(72)を支援した自民、公明両党の議員らが「あまりに配慮がない」と反発を強めている。
太田知事は来年1月の知事選に出馬する意向で、前回知事選と同様、共産を除く各党に推薦願を出す考え。44年ぶりに「相乗り」が崩壊した同市長選では、関氏と平松氏の陣営に配慮し、応援に行かなかった。しかし、当選が確実になった18日午後8時50分に事務所に姿を見せ、平松氏の隣で万歳を繰り返したり、握手したりして祝福した。
その様子をテレビや新聞で見た自民府議は「気持ちを逆なでされた」と批判し、公明府議は「勝ち馬に乗ろうとしたとしか思えない」などと反発。民主府議の一人も「期間中、何もしなかったのに」と冷ややか。
太田知事は「平松さんは大阪再生のパートナー。勝った候補にお祝いに行くのは当初から決めていた」と釈明している。(2007年11月20日 読売新聞)
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