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てらまち・ねっと



 障害者団体向け割引郵便の悪用事件で何人も逮捕された。
 民主党の大物議員の名前も出ている。
 厚生労働省の雇用均等・児童家庭局の女性局長も逮捕した。

 ともかく、検察のネライがいろいろと言われている。
 「女性キャリア官僚のエース。福祉を食い物になんて信じられない」とか・・
 どうみても構図に無理がある・・・とか・・・

 前局長は全面否認しており、保釈も認められていない。
 一回、整理しておこうと思っていたら、昨日、堂本暁子・前千葉県知事や浅野史郎・前宮城県知事らが連名で、速やかな保釈と事件の真相解明を裁判所などに求める声明を出した。

 「障害者自立支援法の成立のために議員側の工作に応じた」などと逮捕当時に報道されていたけれど、昨日の声明では、村木前局長が証明書の偽造を指示したとされる04年6月は、障害者自立支援法の議論が始まる前だった、ともされる。

 会見で、元検事の住田弁護士は、
    「詳細は話せないが、事件には別の筋書きがあると思う。
     真実は法廷で明らかになる」
 と話したという。

 その声明の全文などは次のリンク先にある。
   社会福祉法人 南高愛隣会 から
 本日、厚生労働省記者クラブにおいて、無実の罪で囚われている村木厚子さんの解放を求め、堂本暁子さん・住田裕子さん・田島良昭の3名で60分間の記者会見を行ないました。これを機会に村木厚子さんの支援の輪を更に広げていきたいと考えます。
 記者会見の内容は、次のとおりです。


無実の罪で囚われている村木厚子さんの解放を求めます!

 村木厚子さんは、去る6月14日に初めて事情聴取され、容疑を否認したにもかかわらず、即日逮捕されました。
 村木厚子さんは、逮捕前から起訴された今日まで、一貫して自らの関与を否定し、無実を主張しています。ところが、7月4日、虚偽の公文書を作成し、行使したという罪で起訴されました。昔から村木さんを知る私たちには、村木さんが今回の事件に関わっているとは到底、思えません。

 村木厚子さんは、障害者福祉、障害者雇用、男女共同参画など、担当したすべての分野で真摯に取り組んできました。その仕事ぶりは、相手が障害のある方であろうと、第一線の現場の方であろうと、政治家であろうと、誰であっても同じように相手の話をよく聴き、自分の意見もきちんと述べるという、筋の通った姿勢を貫いてこられました。意見の異なる人とも膝を交えてじっくり話し合う粘り強い人でもあります。

 政治家から頼まれたからといって、また上司から対応を指示されたからといって、不正な手段に手を染めたり、それを部下に指示したりするような安易なことをする人では決してありません。

 一部の新聞では、障害者自立支援法を国会で成立させるために無理をしたのではないかと報じられました。しかし、障害者自立支援法の議論が始まったのは平成16年10月からです。法案が国会に提出されたのは、さらに数ヶ月後の平成17年2月のことです。事件があったとされる平成16年6月頃には、法案の影も形もなく、そのようなもののために不正な手段を用いるわけがありません。

 報道でこの事件を知った皆様の中には、「どんな立派な仕事をする人であっても罪を犯すことはある」と思った方もおられると思います。
 しかし、今回の事件は、動機においても、手段においても、いかなる点においても、「村木さんが関与することなどありえない」のです。

 それは、つきあいの長さや関わった分野に違いはあっても等しく村木厚子さんの人柄に触れてきた私たちの揺るぎない気持ちです。

 私たちは、今後の裁判において、村木厚子さんの無実が証明されると確信しています。
 そして無実が証明されるまで、村木厚子さんとともに闘う覚悟です。

 今、村木厚子さんは無実の罪で囚われています。
 まず、村木厚子さんという、障害のある方や女性のために職業人生を献げてきた人に相応しい扱いを私たちは求めます。

一.村木厚子さんの保釈を速やかに認めること
一.今回の事件の真実を明らかにすること

平成21年 7月 9日

赤 松   良 子     田 島   良 昭
浅 野   史 郎     堂 本   暁 子
上 田   健 作     成 毛    眞
住 田   裕 子     樋 口   恵 子

 会見に出られなかった闘病中の慶應義塾大学総合政策学部教授(前宮城県知事)浅野史郎さんからのメッセージ

 不祥事から、最も遠いところにいる村木厚子さんが、荒唐無稽とも思える容疑をかけられて、孤立無援の戦いを強いられています。
 この戦いは、決して、孤立無援ではない、村木さんを信じる多くの人たちが一緒に戦っているということを、忘れないでください。
 私も、厄介な病気と戦っているところですが、多くの支援の人たちの励ましの声に勇気をいただいています。
 そんな私からも、村木さんに、「あきらめるな、正義は必ず勝つ」ということをお伝えしたいと思います。


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●郵便不正:村木前局長の保釈求める 前千葉県知事ら声明
           
毎日新聞 2009年7月9日 20時49分(最終更新 7月9日 20時54分)

 
郵便不正事件で起訴された厚労省前局長の村木厚子被告の無実を訴える(左から)堂本暁子・前千葉県知事、田島良昭・支援する会代表、住田裕子弁護士=厚労省で2009年7月9日午後、小林努撮影

 障害者郵便の不正事件で起訴された厚生労働省雇用均等・児童家庭局の村木厚子前局長(起訴休職中)は無実だとして、親交のある堂本暁子・前千葉県知事ら8人が9日、速やかな保釈と事件の真相解明を裁判所などに求める声明を出した。村木前局長が証明書の偽造を指示したとされる04年6月は、障害者自立支援法の議論が始まる前だったとして「法案成立のため不正に手を染める動機がない」と訴えている。

 声明を出したのは、ほかに▽浅野史郎・前宮城県知事▽評論家の樋口恵子さん▽住田裕子弁護士ら。厚労省で会見した堂本前知事は「男女共同参画や障害者福祉に手腕を発揮し、人望も厚かった。逮捕前に『何も知らない』と私に言った言葉を信じる」と訴えた。数回の接見をした住田弁護士は「全国から多くの激励や差し入れが届いている。否認するなら拘置を続けるというのは人質司法だ」と批判した。

 また、福祉関係者らが「支援する会」を作り、賛同者が400人を超えたといい、代表世話人の社会福祉法人理事長、田島良昭さんは「支援の輪を広げ、弁護士費用などのカンパを募りたい」と話した。【清水健二】

●【郵便不正】「元局長は無実」 堂本前知事、住田弁護士らが訴え
             サンケイ 09.7.9 18:42
 障害者団体向け割引郵便制度悪用事件で、虚偽有印公文書作成・同行使罪で起訴された厚生労働省元雇用均等・児童家庭局長の村木厚子被告(53)をめぐり、堂本暁子前千葉県知事や住田裕子弁護士らが9日、厚労省を訪れ、「無実の村木厚子さんの解放を求めます」などとする声明を発表した。

 堂本前知事、住田弁護士はともに村木被告と10年以上前から、男女共同参画事業などを通じて親交があったという。

 堂本前知事は、「村木さんは逮捕直前に『身に覚えのないことを言われて困っている』と話していた。あんなに温かい人が犯罪に手を染めるはずがない」と訴えた。住田弁護士は、村木被告と接見したことを明らかにし、「詳細は話せないが、事件には別の筋書きがあると思う。真実は法廷で明らかになる」と話した。

●堂本・前千葉知事ら、厚労省前局長の早期保釈訴える
        朝日 2009年7月9日21時7分
 実態のない障害者団体を郵便割引制度の適用団体と認める偽の証明書発行をめぐる事件で、大阪地検特捜部に虚偽有印公文書作成・同行使の罪で起訴された厚生労働省前雇用均等・児童家庭局長の村木厚子被告(53)の支援者らが9日、厚労省で記者会見し、前局長の無実と早期釈放を訴えた。

 会見したのは、前局長と仕事を通じて交流のあった堂本暁子・前千葉県知事や、住田裕子弁護士ら。偽の証明書発行の背景に障害者自立支援法の成立があったとされる点について、堂本さんらは「事件当時は、法案の影も形もなかった」と主張した。

 支援者の一人で、社会福祉法人理事長の田島良昭さんによると、400人以上から支援の声が寄せられているという。今後は保釈金や弁護士費用のカンパなどを呼びかける予定。

●障害者郵便割引不正:厚労省前局長を起訴 完全否認のまま
          毎日新聞 2009年7月5日 東京朝刊
 郵便割引制度を悪用した郵便不正事件で、大阪地検特捜部は4日、障害者団体「凜(りん)の会」(解散)の偽の証明書を作成したとして、厚生労働省の前雇用均等・児童家庭局長(大臣官房付)、村木厚子容疑者(53)ら4人を虚偽有印公文書作成・同行使罪で起訴した。村木被告は完全否認したままで、他の3人は認めているという。

 他に起訴されたのは、厚労省の前障害保健福祉部企画課係長(社会・援護局総務課主査)、上村勉(39)▽凜の会代表、倉沢邦夫(73)▽同会幹部、河野克史(68)--の3容疑者。上村被告は、偽の稟議(りんぎ)書を作成した事件でも同罪で起訴されたが、河野被告はこの点については起訴猶予処分となった。

 起訴状などによると、4人は共謀。村木被告は、同部企画課長だった04年6月上旬、凜の会を障害者団体と認める偽の証明書を上村被告に作成させて倉沢被告に渡し、河野被告らが同10日ごろ、日本郵政公社(当時)に提出した、とされる。

 捜査関係者によると、村木被告の上司だった同部元部長(57)=現・独立行政法人理事=が「国会議員から依頼を受け、凜の会への対応を村木被告に繰り返し指示した」と証言しているという。特捜部は、何度も指図を受けた村木被告が、上村被告に不正を指示したとみている模様だ。【林田七恵、久保聡】

●厚労省・偽証明書、前係長ら4人起訴…前局長は全面否認
               2009年7月4日20時01分 読売新聞
 自称障害者団体「凛(りん)の会」(解散)を巡る厚生労働省の偽証明書発行事件で、大阪地検特捜部は4日、同省の前雇用均等・児童家庭局長(大臣官房付)、村木厚子(53)、前障害保健福祉部企画課係長(同省社会・援護局総務課主査)、上村(かみむら)勉(39)両容疑者ら4人を虚偽有印公文書作成、同行使罪で起訴した。

 同会などは偽証明書を使って郵便料金割引制度を悪用しており、2005年以降、不正に送付した郵便物は約7500万通、免れた郵便料金は約80億円にのぼるとされる。

 村木容疑者は「一切かかわっていない」と一貫して否認。残る3人は認めており、上村容疑者は「村木容疑者からの指示を受け、保身のためにやった」と供述し、他に起訴された凛の会元会長、倉沢邦夫被告(73)(郵便法違反罪で起訴済み)と同会元メンバー、河野克史(こうのただし)容疑者(68)は「人間として恥ずかしい」と話している。

 起訴状では、村木容疑者は他の3人と共謀し、企画課長だった2004年6月上旬頃、活動実績がない凛の会を障害者団体と認める偽の証明書を発行した、などとしている。

 上村容疑者は、偽の稟議(りんぎ)書を作成したなどとする虚偽有印公文書作成、同行使罪でも起訴された。共犯として逮捕されていた河野容疑者は「関与が薄い」と不起訴(起訴猶予)になった。

 特捜部は村木容疑者については「証明書の発行権限者としての立場を利用した。凛の会の要請に応じて部下に指示し、不正に巻き込んだ。刑事責任は厳しく問われるべき」としている。

 一方、村木容疑者の弁護人は「偽証明書作成の指示などしておらず、不当な起訴だ。公判で無実を明らかにしたい」と話し、全面的に争う構えをみせている。

●【郵便不正】厚労省元係長を保釈
      サンケイ 2009.7.6 11:31
 障害者団体向け割引郵便制度の悪用をめぐる虚偽有印公文書作成事件で、障害者団体証明書を偽造したなどとして虚偽有印公文書作成罪で起訴された厚生労働省障害保健福祉部元係長、上村勉被告(39)について、大阪地裁が保釈決定した。
 決定は4日付。上村被告は保釈保証金250万円を納付し、大阪拘置所から保釈された。

●【関連】『議員案件』は未解明 郵便不正 厚労省職員 事件構図に疑問も
        東京 2009年7月5日 朝刊
 厚生労働省の女性キャリアのエースと呼ばれた前局長村木厚子被告(53)が四日、全面否認のまま起訴された。大阪地検特捜部は、事件の背景に「議員案件」への特別待遇があるとみるが、実態は未解明。描かれた構図に疑問を投げ掛ける厚労省幹部もいる。 

 特捜部に対する複数の関係者の供述によると、「凜(りん)の会」(現・白山会)は二〇〇三年秋の設立当初から障害者団体としての実体はなく、郵便割引制度を悪用した金もうけを狙った団体だった。

 設立者の倉沢邦夫被告(73)は、悪用に必要な証明書を得るため〇四年二月ごろ、過去に秘書を務めた国会議員に口添えを頼んだと供述。当時の障害保健福祉部長(57)に電話をかけてもらい、部下の企画課長だった村木被告に面会するなど厚労省へ働き掛けを始めた。

 しかし、厚労省が対象とするのは全国規模の障害者団体。知名度も実績もない凜の会は不審点が多く、〇四年四月の異動で証明書の発行を「議員案件」と引き継いだ元係長上村勉被告(39)は調べに「正規の決裁では難しいと課長に伝えた」と話した。

 〇四年五月下旬ごろ、凜の会中心メンバーの河野克史被告(68)は「厚労省をどやしつけたからもうすぐ出る」と知人に漏らしたという。既にさいたま市の専門学校と低料第三種郵便物制度を使ったダイレクトメール発送を契約し、どうしても証明書が必要だった。

 「決裁はいらないから早く出して」。上村被告の供述によると、村木被告はそう指示し、偽造証明書を同年六月上旬に発行した、とされる。

●◆ 朝ズバッ!
厚労省局長を逮捕 その背後にあるものは?

     j-cast 2009/6/15
<テレビウォッチ>「これは悪質な事件ですよ」とみのもんた。「郵便受けにいっぱい入っているダイレクトメール。1通120円かかる。それが障害者団体の割引だと8円になる。これを悪用した」

 障害者郵便割引制度の申請に必要な証明書の偽造を指示したとして、厚労省の村木厚子・雇用均等・児童家庭局長(53)がきのう(6月14日)逮捕された。

この不正でニセ証明書を作ったとしてすでに逮捕されている上村勉係長(39)が、5年前当時、障害福祉保健部企画課長だった村木容疑者から指示されたという自供による。村木局長は否定しているという。

みのが村木局長の経歴を示した。1978年旧労働省に入り、女性の雇用や障害者問題のエキスパート。2003年8月に企画課長になり、ここで事件への関与が疑われている。08年7月から現職で、このところ、育児・介護休業法案の審議で連日国会答弁に立っていた。

「女性キャリア官僚のエースですよ。福祉を食い物になんて信じられない」とみの。

杉尾秀哉も、「現職局長の逮捕は初めて。この問題は組織ぐるみの疑いが出ている。じゃあなぜ? というところまで入っていかないといけない」

青野由利は、「なぜこういうことが起きたのか不思議。背景を解明してほしい。申請書類もないのに証明書が出ているというのは腑に落ちない」

末吉竹二郎は、「優秀な人がなぜこんなことを? 黙認する文化があるのかどうか」

みのは、「120円が8円になる。10万通出してごらんなさい。差額はいくらになる?」

日本郵政の損害は18億円になるそうだ。証明書を受け取って不正を働いた側、日本郵政からも逮捕者が出ている。あと残るは政治家か? そこまでいかないと、話は見えてこない。


 一方、多くの厚労省職員は「偽造するメリットが分からない」といぶかる。ある幹部は「仮に申請団体が要件を満たしていなくても、指導して書類を整えさせればいい。わざわざ偽造に手を染める役人はいないのでは」と首をかしげた。

 これまでの取材に議員の事務所は「議員が厚労省に電話したということはない」としている。

●厚労省女性局長逮捕のこれから
    日刊ゲンダイ2009年6月15日掲載 livedoor 2009年06月18日10時00分
●小沢秘書逮捕に続く民主党への痛撃という見方も出ている、とにかく怪しい総選挙との関係

 郵便料金不正事件は厚生労働省の局長逮捕に発展した。背景として報じられているのは「政治的圧力」。それも民主党議員がらみというから、どうもくさい。小沢秘書逮捕の一件を彷彿させる展開になっている。

 14日大阪地検特捜部に逮捕されたのは、雇用均等・児童家庭局長の村木厚子容疑者(53)。高知大文理学部卒で旧労働省に入り、出世コースを順調に歩んできたやり手の女性キャリア官僚だ。障害者の負担増となる障害者自立支援法の策定作業で中心的な役割を果たし、出身地の高知では選挙への出馬が取り沙汰されたこともある。

 逮捕容疑は、障害保健福祉部企画課長だった04年6月に、同課係長だった上村勉(決裁文書の偽造で逮捕)に命じ、自称障害者団体「凛(りん)の会」(現・白山会)が郵便割引制度の適用条件を満たしているとの虚偽の証明書を作成させた疑い。これが本当なら厚労行政も地に落ちたものだが、今回の逮捕劇はどうも怪しい。

「有印公文書偽造は1年以上10年以下の懲役と軽くないが、現職のキャリア局長をあげるネタとしては軽いのです。カネの受け渡しでもあれば別ですが、そんな話は出ていません。自ら決裁して証明書を作成すればよかったのに、わざわざ文書を偽造したというのも不思議な話です」(司法事情通)
 ・・・・以下、略

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