今日は、前副市長2人、前市議2人、その他2人の計6人が立候補した仙台市長選の投票日。
選挙予測や情勢などを見てみる。
ところで、俄然注目されていることの一つ。
それは、衆議院の解散で全国津々浦々で多数の候補者の選挙前の活動が展開されるところ、公職選挙法は「他の選挙期間中の政治活動の制限」をしていること。
衆議院選の候補は、自らの選挙期間の前に、その選挙区で、知事や市町村長や議員など他の選挙が実施されている期間は大幅に活動制限される。
この制限は、地方の各選挙間でも、逆に国政選挙期間中に地方の選挙の候補者の諸活動が制限されることも、同様。
このように厳しい制限のあることを、選挙関係者でも知らない人が多い。
首長選挙で、通常に予定していた集会や印刷物の配布にストップがかかることすらある。
知らないと戦術や活動が途切れる。
といっても、何も出来ないわけではない。
私たちの行う 候補者向けの「選挙講座」、
例えば 2006年4月23日ブログ・◆前宮城県知事・浅野史郎さん講演会とセットもあり。無党派市民派議員を増やす講座を開始
では、 「マル秘」 マークをつけてそのあたりもレクチャーする。
だから、ここでは、講座に差しさわりの無いところだけ、抜粋して紹介する。
「ある選挙が実施されている場合、その期間中は、他の選挙の候補者のための政治活動、いわゆる後援会活動は大幅に制限を受けます。うっかりすると手違いや混乱の起きる可能性があり、各地の今後のスケジュール立てのためにも重要なので、整理します。
・・
◎規制がかかるのは告示日~投票日
自分が立候補しようとする選挙区と同一(もしくは、そこを包含)の選挙区を区域とする選挙に関してだけです。
たとえば、◎◎県知事選挙の期間中の規制は、◎◎知県内のすべての選挙の予定候補者・ 後援会に規制がかかります。
○○市長選期間中は、○○市議選の予定候補者・後援会に規制がかかります。
統一選のときの県議選でも無投票で即日終了した選挙区は、翌日から規制解除です。
◆規制の内容
この選挙期間中は政治活動、いわゆる後援会活動は大幅に制限を受けます(確認団体は除く)。ただし、候補者個人としての政治活動は制限を受けません。
通常できること 選挙期間中の規制
(マル秘の内容につき ここでは 以下、カット)
根拠法令は、下記文中でリンク・引用しておく。
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今、6位、7位あたり
●奥山氏優位、岩崎氏追う 仙台市長選26日投票
2009/07/24 17:30 共同通信
任期満了に伴う仙台市長選が26日、投開票される。立候補しているのは前副市長岩崎恵美子氏(65)、会社社長佐藤崇弘氏(29)、元市議渡辺博氏(59)、前副市長奥山恵美子氏(58)、団体役員椿原慎一氏(47)、元市議柳橋邦彦氏(68)の新人6人。諸派の椿原氏以外は無所属。奥山氏が選挙戦を優位に進め、岩崎氏が懸命に追い上げている。
衆院解散後初の大型地方選挙。自民、公明両党が自主投票とする一方、民主、社民両党は県連レベルで奥山氏を支援している。ただ政党色を薄めたい奥山氏の意向に配慮して推薦や支持は見送り「与野党対決」の構図にはなっていない。共産党も自主投票とした。
奥山氏は「市民との対話」を重視した市政運営を訴え、医師でもある岩崎氏は新型インフルエンザ対策の取り組みをアピールしている。佐藤、渡辺、柳橋各氏は伸び悩んでおり、椿原氏は苦戦。
有権者は83万3999人(11日現在)。
●宮城のニュース「恵美子対決」差別化に躍起 仙台市長選終盤戦
2009年07月23日木曜日
26日投票の仙台市長選は終盤戦に入り、奥山恵美子、岩崎恵美子の両候補がぶつかり合う構図がクローズアップされている。しのぎを削る2人は皮肉にも、前副市長の肩書、性別、名前が同じ。両陣営は有権者に違いを理解してもらおうと躍起だ。他候補も先行する2陣営に割って入ろうと舌戦を過熱させている。
「じりじりと追い上げられている。最後まで緩むことなく、『奥山』を浸透させよう」
青葉区の奥山候補の事務所に22日午前、同候補を支援する市議23人が集まった。告示1週間前に出馬表明した岩崎候補が支持を広げるのを警戒、引き締めを図るのが目的だ。岩崎候補と混同される恐れのある名前よりも、名字の浸透を目指すことを申し合わせた。
奥山候補はこの日、7カ所の個人演説会を分刻みで駆け回った。告示後で最多の演説会だ。医師である岩崎候補を意識し「紛らわしい戦いになっているが、医者ではない前副市長の奥山をよろしくお願いします」と呼び掛け、会場を沸かせた。
「新型インフルエンザ対策の岩崎恵美子、岩崎、岩崎でございます」
岩崎候補は22日、青葉区や泉区の住宅地を選挙カーで遊説した。
全国で新型インフルエンザが流行した5月ごろから感染症対策の専門家として頻繁にメディアに露出し「顔は知られている」と自認。一方で「奥山さんとは名前も肩書も一緒で、有権者に違いが分からないと言われる」との悩みも抱える。「いわさき」を大文字にしたポスターを新たに製作し、張り替え始めた。
選挙戦はヤマ場を迎え、候補者の弁舌は先鋭化する。標的はもっぱら、政党や市議の厚い支援を受ける奥山候補だ。
若林区の卸町会館で22日夕にあった個人演説会で柳橋邦彦候補は「告示前、奥山、岩崎という名前を聞いたことがあるだろうか。組織、政党、議員に頼っているだけだ」と気炎を吐いた。
泉区の街頭では22日、渡辺博候補が口角泡を飛ばす。市職員労働組合が支援する奥山候補を指し「しがらみが市政の停滞を招いた」と批判した。
佐藤崇弘候補は後半戦に入り、青葉区の商店街などで「大きな支持母体を持つ奥山さんは、自由な政治ができるのか」と声をからしている。
椿原慎一候補も奥山候補に対し、財政危機を招いた責任を追及する。
●県都決戦 あす投票
朝日 2009年07月25日
仙台市長選は26日に投開票される。現職が再選立候補を断念し、無所属と諸派のいずれも新顔6人の争いだ。選挙戦も最終盤に入り、候補者6人は市債残高7千億円超の苦しい市財政を見据え、経済・財政問題を中心に論戦を繰り広げている。(箕田拓太)
立候補しているのは、前副市長の岩崎恵美子氏(65)、福祉事業会社長の佐藤崇弘氏(29)、前市議の渡辺博氏(59)、前副市長の奥山恵美子氏(58)、政治団体「幸福実現党」東北ブロック副代表の椿原慎一氏(47)、前市議の柳橋邦彦氏(68)の6人。
主要政党では民主党県連が奥山氏を支持、社民党県連も自主的に応援している。ただし党推薦はなく、政党対決の構図にはなっていない。
争点が見えづらいなか、各陣営は、経済活性化のアイデアや行財政改革の覚悟を有権者にアピールしてきた。
経済の活性化について、岩崎氏は周辺都市との連携強化による観光などの発展が不可欠と提唱。佐藤氏は産学官の連携事業や海外からの企業誘致を進めるとした。渡辺氏はガス事業の民営化で売却益を確保するとし、奥山氏は商店街の活性化などを掲げる。椿原氏は世界的な企業を育てることが重要とし、柳橋氏は青葉城の再建やバス・電車乗り放題の定期券の発行で中心部を活性化させるとする。
一方、無駄を省くための行財政改革は各陣営とも推進の立場で目立った差はみられず、多くの候補が外郭団体の見直しや市の職員定数の検証をしたいとする。
岩崎氏は業務の民間委託を推し進めたいとし、佐藤氏や柳橋氏は予算消化重視の行政を改めると明言。渡辺氏や奥山氏は職員の給与体系や職員定数を見直すとしている。椿原氏は「無駄を省くとともに、企業を元気にするなどの改革が不可欠」との立場を示している。
<私はこう戦った>
【岩崎恵美子】
感染症対策の専門家として独自の新型インフルエンザ対策を進めた経験、知名度を生かし、「地方が国に訴えていく時代」と福祉体制の見直しを図る「健康福祉都市」構想を掲げた。
政治手法が批判を浴びた梅原克彦市長の政策についても6人の中で唯一、「良い部分は継承したい」と明言し、市役所改革の必要性を訴えた。無党派層の心をつかむため全区で住民説明会を開き、医師としての経験談を交えた講演を重ねた。
菅原康雄・選対本部長 専門家としての豊富な経験や人柄を評価してもらい、多くの人から応援を受けた。十二分の手応えだ。
【佐藤崇弘】
「ネット選挙」を掲げて、ポスターや選挙ビラで、インターネットでの名前検索を促し、告示前日まで書きためておいたブログへの誘導を図った。閲覧数は1日千件ペースを維持した。
若さをアピールする一方、選挙カーで手広く市内を回って、企業を経営してきた実績を強調した。「市の財政は破綻(は・たん)寸前」と力を込め、民間の感覚に立った経営の必要性を訴えた。渡辺喜美・前衆院議員も2日間、応援に駆けつけた。
佐藤豊・選対本部長 20~30代の応援が強いことを感じた。ブログの閲覧数も落ちておらず、若さや企業経営経験への期待を感じている。
【渡辺博】
「草の根選挙」をモットーに掲げてきた。地元の宮城野区以外での周知を図ろうと、多い日で1日10カ所のミニ集会を開催。街頭演説も状況に応じて増やすなどして知名度向上に汗を流してきた。
「返り血を浴びても財政を再建する」と行財政改革への決意を訴え、地下鉄東西線の建設も見直しを検討すると明言。情報公開の一環として、市民と対話する形式の市政テレビ番組の実施なども公約に掲げた。
熊谷隆夫・選対本部長 終盤になり、本人も充実感ある表情になってきた。地下鉄東西線への考え方で共感してくれる人も増えている。
【奥山恵美子】
市民の声を聞き、市民目線で考える市政を訴えてきた。市議35人から支持を受けていることを生かし、全区で住民たちを集めての演説会を1日4~6回こなした。早朝の辻立ちや、選挙カーから降りての演説などを積極的に行い、政策をアピールした。
地元企業経営者らによる後援会のメンバーが150人に上るなど、知名度も上昇。21日の青葉区の電力ホールでの集会は、立ち見が出るほどのにぎわいを見せた。
白木進・選対本部長 雨の中の集会でも人が集まってくれており、ある種の手応えは感じている。市民の声を聞くスタンスも貫けてきた。
【椿原慎一】
市民にビジョンや夢を訴えることを重視してきた。
行財政改革について、歳出歳入のバランスを4年以内に黒字化すると明言する一方、「赤字を解消するためには、大きなビジョンが必要」として、東京―仙台間のリニア鉄道の導入やベンチャー企業の発展、留学生の増加など「国際都市構想」を掲げた。
選挙戦では、市中心部での街頭演説に加え、後半からは郊外へも足を延ばし、支持を訴えた。
斎藤敏行・選対本部長 短い選挙戦の中でもやれることをやろうとしてきた。郊外を回るようになり、握手してくれる人も増えてきた。
【柳橋邦彦】
地域の若者や主婦、お年寄りら住民と協議をしたうえで公約を決定した。経済施策や行財政改革のほか、サーフィンなどの若者文化の発展など独自のマニフェストを武器に、多い日は10カ所にも及ぶ街頭演説や企業でのあいさつをこなし、「官僚政治に終止符を」と訴え続けた。
選挙ポスターも主張を訴えたものと、顔写真入りのもの2種類をはり分けるなどして工夫。知名度の向上にも力を注いだ。
阿部功・選対本部代表 マニフェストを読んだ人から「素晴らしい」との声をいただいた。若い人ら無党派の方にも訴えることができた。
●初陣「選挙ビラ」大活躍 活用に知恵絞る 仙台市長選
2009年07月17日金曜日 河北
仙台市長選で、A4判の選挙運動用ビラが活躍している。2007年の公選法改正で、国政選挙だけでなく首長選でも選挙期間中の配布が可能になった。仙台市長選では初のお目見え。6候補はマニフェスト(公約集)や人柄を有権者に効果的に伝えようと知恵を絞って作成した。
・・・
● 投票率は40%台か 期日前好調 仙台市長選
2009年07月25日土曜日 河北
仙台市長選の投票率の行方に関心が集まっている。新人6人の選挙戦は、43.67%だった前回(2005年)と同じ構図。期日前投票が好調で、各陣営は投票率アップに期待を寄せるが、争点が乏しく、投票率の低下を懸念する声もある。陣営の多くは40%台と予想し、浮動票の取り込みに躍起になっている。
公職選挙法 第14章の3 政党その他の政治団体等の選挙における政治活動 (第201条の5~第201条の15)
(総選挙における政治活動の規制)第201条の5 政党その他の政治活動を行う団体は、別段の定めがある場合を除き、その政治活動のうち、政談演説会及び街頭政談演説の開催、ポスターの掲示、立札及び看板の類(政党その他の政治団体の本部又は支部の事務所において掲示するものを除く。以下同じ。)の掲示並びにビラ(これに類する文書図画を含む。以下同じ。)の頒布(これらの掲示又は頒布には、それぞれ、ポスター、立札若しくは看板の類又はビラで、政党その他の政治活動を行う団体のシンボル・マークを表示するものの掲示又は頒布を含む。以下同じ。)並びに宣伝告知(政党その他の政治活動を行う団体の発行する新聞紙、雑誌、書籍及びパンフレットの普及宣伝を含む。以下同じ。)のための自動車、船舶及び拡声機の使用については、衆議院議員の総選挙の期日の公示の日から選挙の当日までの間に限り、これをすることができない。
(通常選挙における政治活動の規制)第201条の6 (同旨)・・参議院議員の通常選挙の期日の公示の日から選挙の当日までの間・・(同旨)
(都道府県又は指定都市の議会の議員の選挙における政治活動の規制)第201条の8 (同旨)
(都道府県知事又は市長の選挙における政治活動の規制)第201条の9 (同旨)
(連呼行為等の禁止)第201条の13 政党その他の政治活動を行う団体は、各選挙につき、その選挙の期日の公示又は告示の日からその選挙の当日までの間に限り、政治活動のため、次の各号に掲げる行為をすることができない。 |
●仙台市長選終了まで政治活動制限 宮城1・2区公選法の壁
2009年7月15日 読売新聞
麻生首相が21日にも衆院を解散するとの方針を表明したことから、仙台市内を選挙区とする宮城1区と2区の立候補予定者が困惑している。県内6選挙区のうち、仙台市域以外の4選挙区では解散と同時に事実上の選挙戦が本格化する。ところが、仙台市内では26日に投開票を迎える市長選と日程が重なり、同日まで街頭演説や拡声機を使った政党名の連呼などが公職選挙法で禁じられるためだ。
公選法は、選挙期間中の政治活動を厳しく規制している。制限対象には演説会や街頭演説、ポスターや看板の掲示、ビラ頒布、車や拡声機の使用などが含まれている。前回の2005年も両選挙の日程は近かったが、市長選投開票が7月31日、衆院解散が8月8日だったため、直接は影響しなかった。
今回、2区から出馬を表明している斎藤恭紀氏(民主・新)は「民主党が都議選でいい勝ち方をした直後だけに、街頭で顔を売り込めないのは痛い」と悔しがる。個人演説会も開催できず、「企業や支援者宅へのあいさつ回りを強化して勢いをつなぎたい」と語る。
1区に立候補予定の郡和子氏(民主・現)も13日、4年前の初当選から毎週月曜に続ける街宣活動を休止。「その分、少しのんびり家族で朝食」とホームページで公開する日記につづった。
一方、2区の現職で、今回はコスタリカ方式で比例に回る秋葉賢也氏(自民)も、2区に出馬予定の中野正志氏(自民・現)の応援演説を街頭で続けてきた。「国会会期中で、ただでさえ週末にしか地元に戻れない。痛手だが仕方ない」と地元秘書は話す。1区の土井亨氏(自民・現)の秘書も「情勢を訴えられない」と語った。
●岡山市長選各陣営戸惑う 前哨戦や出陣第一声に影響
8月30日 衆院選投票と告示重なる
2009年7月15日 読売新聞
衆院選の投開票日が8月30日に固まり、岡山市長選の告示日と重なったことで、市長選の“前哨戦”や、告示日の第一声などが影響を受けることになった。立候補予定者は公職選挙法の規定で、衆院選の公示期間は政治団体の活動が制限されるうえ、告示日に衆院選投票所の周辺で演説ができないなど、通常の選挙以上に注意が必要となり、各陣営は戸惑いを隠せないでいる。(今村真樹)
衆院選の公示期間は市長選の“前哨戦”のまっただ中と言えるが、公選法は、政治団体による演説などを原則禁止。市長選に立候補を予定する人の陣営は、公示期間中に予定していた集会の日時を変更するなど対応に追われている。
ある新人の陣営は、公示後2か所で予定していた決起集会などをキャンセル。「チラシや案内状も印刷し直すなど、費用がかさみ、手間もかかる。(日程を決めた)麻生首相に損害賠償を請求したいくらいだ」とぼやく。
また、衆院選の投開票と市長選告示が重なる8月30日には、市内134か所の投票所の半径300メートル以内での街頭演説や連呼など音を出す行為が禁じられる。このため、出陣式の会場と近隣の投票所との距離を、あわてて確認する陣営も。告示日だけだが、市長選候補の選挙カーが衆院選の投票所に近づいた際、急に静かになって走り去るという光景も予想される。
また、公示後に著書の発刊パーティーを予定している別の新人の陣営は「政策以外のことで批判を浴びることは避けたい。規制を受けるのか市選管に問い合わせたい」と心配する。政治に関心の高い有権者が集まるはずと、投票所前に立って無言で手を振る戦術も検討するという。
市選管は任期満了日(10月8日)から30日以内に投票日を設定しなければならないことなどから、市長選投票日を前倒しするなどの変更はしない考え。立候補予定者の困惑ぶりに「説明会などできちんと説明し、誤解のないようにしたい」としている。
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