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てらまち・ねっと



 今日、衆議院の解散。
 いよいよ政権交代のとき、だ。

 各紙や各地のことを少し見てみた。
 引退する議員のリストも出ている。
      中にはよく知っている人もいる。
 各地の情勢は面白い。

 ところで、7月19日の毎日新聞の 
   「社説ウオッチング:8・30衆院選 『予告解散』の内実は 」
は、各社の社説を「一覧表」的に評論していて分かりやすい。

 その最後で、かつての中曽根首相の解散・自民大敗のことにふれつつ、「後藤田正晴氏は著書『政と官』で『政治の原則でいえば、負け戦をやってはいけない。政治は美学ではない』と首相の判断ミスを戒めている」と結んでいる。

 ともかく、首相が解散権を行使しようが9月の任期満了に至ろうが、結果は見えているようなもの。

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●衆院21日解散4年ぶり、政権かけ与野党が激突、自公連立維持が焦点
        ibtimes 2009年07月20日 11:42更新
 09年7月17日、公邸で記者会見の麻生首相、東京にて(ロイター)
 麻生太郎首相は21日午後の本会議で衆院解散に踏み切る。政府は同日第45回衆院選(定数480=小選挙区300、比例代表180)を「8月18日公示-30日投開票」とする日程を正式に決める。今回の選挙は自民、公明連立政権の継続か交代かが最大の焦点になる。民主党が初の政権を奪取するのか注目されている。

 21日午前8時からの閣議で解散方針を決定し、閣僚の署名を集める。午後1時の衆院本会議で河野洋平衆院議長が解散詔書を読み上げ、解散となる。自民、公明連立内閣が過半数を確保できるか予断を許さない状況となっている。


●24人が引退、不出馬へ=小泉元首相、河野衆院議長ら
                    時事 7.19
 衆院解散を21日に控え、次期衆院選への不出馬や政界引退を決めた国会議員は19日現在、小泉純一郎元首相や河野洋平衆院議長ら24人を数える。多くはベテラン議員で「世代交代」を理由に挙げるが、2005年の郵政選挙で初当選した「小泉チルドレン」ら若手もいる。

 政党別に見ると、自民党17人、民主党3人、無所属2人で、公明、共産両党が各1人。自民党が突出して多いのは、郵政選挙で大勝して議員数が膨れ上がったことの影響もあるようだ。

 最高齢の一人は1929年10月生まれの野呂田芳成元防衛庁長官の79歳。郵政造反組として自民党から除名され、以後無所属を通した。30年1月生まれの津島雄二元厚相も野呂田氏と同じ79歳で、解散直前に政界引退を決意した。最年少は29歳の杉村太蔵氏。前回、南関東ブロックの自民党比例名簿の35位に登載されながら、議席を得た小泉チルドレン。北海道1区の公認争いに敗れ、今回は出馬を断念した。

 小泉氏の地盤の神奈川11区は次男が引き継ぐ。千葉1区でも臼井日出男元法相が引退し、長男が出馬する予定。両選挙区では、世襲の是非が問われそうだ。
 民主党では、小沢一郎代表代行に近い党最高顧問の藤井裕久氏や、岩國哲人氏らがバッジを外す。藤井氏は前回落選時に引退を表明したが、比例代表で当選した同党議員の参院転出に伴い、繰り上げ当選していた。 
 ◇引退・不出馬を決めた衆院議員
【自民党】河野 洋平(72)神奈川17(14)
     小泉純一郎(67)神奈川11(12)
     津島 雄二(79)青森1  (11)
     玉沢徳一郎(71)比例東北 (9)
     臼井日出男(70)千葉1  (8)
     小杉  隆(73)東京5  (8)
     仲村 正治(77)比例九州 (7)
     遠藤 武彦(70)山形2  (6)
     鈴木 恒夫(68)神奈川7 (6)
     萩山 教厳(77)比例北信越(6)
     小野 晋也(54)愛媛3  (5)
     佐藤 剛男(72)比例東北 (5)
     岩永 峯一(67)滋賀4  (4)
     大野 松茂(73)埼玉9  (4)
     木村 隆秀(53)愛知5  (4)
     佐藤  錬(58)比例九州 (2)
     杉村 太蔵(29)比例南関東(1)
【民主党】藤井 裕久(77)比例南関東(6)
               (参院(2))
     金田 誠一(61)北海道8 (5)
     岩國 哲人(73)比例南関東(4)
【公明党】丸谷 佳織(44)比例北海道(4)
【共産党】石井 郁子(68)比例近畿 (5)
【無所属】野呂田芳成(79)秋田2  (8)
     前田 雄吉(49)比例東海 (3)
               (参院(1))
注=敬称略。氏名の横は、左から年齢、選挙区、当選回数。


●民主目玉候補、知名度+αで挑む…いざ衆院選(3)
            2009年7月20日07時12分 読売新聞
集会で支持を訴える福田氏(12日、長崎県雲仙市で)
 「C型肝炎に感染し、国や厚生労働行政と戦ってきました。『テレビで見るより小さか』と言われますが、高校で空手をしていました」

 12日夕、約500人を集めた長崎県雲仙市の集会で、民主党の鳩山代表と並んでマイクを握ったのは、長崎2区の民主党新人、福田衣里子(28)だ。

 薬害肝炎訴訟の原告として注目を集め、民主党が全国的な知名度を買って出馬要請した目玉候補だ。昨年秋に出馬を表明したが、直後に見込んでいた衆院解散がここまで延び、知名度以外の「武器」を身に着ける必要に迫られている。

 「肝炎だけでなく地元の話も聞きたい」という声が出始めたのを受け、陣営は、農業や道路などの専門家を招き、福田と有権者が一緒に話を聞く「レクチャー集会」を考案した。毎週2時間の「講義」は、6月まで3か月間続いた。

 福田を迎え撃つ自民党の元防衛相、久間章生(68)は、広島・長崎への原爆投下を巡って「しょうがない」と発言したことで失った支持の回復に努めている。19日には、朝から南島原市で開かれた市民スポーツ大会に紺のスーツ姿で顔を出すなど、「地域密着」の立場をアピールしている。(おわり)

●逆風自民、大物もドブ板…いざ衆院選(1)
           2009年7月20日07時10分 読売新聞
      支援者との記念撮影に応じる町村氏(12日、北海道石狩市で)
 衆院解散を間近に控え、与野党はすでに事実上の選挙戦に入っている。
 内閣支持率の低迷、地方選の連敗と苦境に立つ自民党は、派閥領袖クラスもこれまでになくきめ細かな活動を展開している。政権交代を目指す民主党は、麻生政権を批判して攻勢を強めているが、解散まで「間」が空いたことで、戦略の練り直しを迫られる候補者も出ている。(敬称略)

 ◆「麻生支持」の損得◆
 「町村です。後援会に入っていただけませんか」
 自民党の最大派閥、町村派の会長を務める町村信孝(64)は玄関先で深々と頭を下げた。

 首相候補にも名前が挙がり始めた町村だが、福田内閣退陣で官房長官を辞めた昨年秋からは、地元の北海道5区で「どぶ板」の活動に力を入れている。麻生内閣の支持率の低下に連れ、活動にも熱がこもってきた。土日はほぼ地元に戻り、1日400軒を目標に、町内会長らの案内で住宅街を回り続ける。町村の携帯電話に内蔵された歩数計の数字は連日、2万歩を超える。

 19日は札幌市のベッドタウンの江別市と北広島市で、雨の降りしきる住宅街を回った。「お茶の間懇談会」と名付けて個人宅に少人数の住民を集め、ひざ詰めで政策を語り続けた。

 衆院選での最大のライバルは、民主党の前衆院議員、小林千代美(40)だ。町村は2003年の衆院選で勝利を収めたが、小林も僅差(きんさ)に迫り、比例選で復活当選した。05年の「郵政選挙」では町村が圧勝したが、今回は共産党が候補者擁立を見送るため、約2万とされる共産党票の多くは小林に流れるとみられている。

 町村の地元事務所には、支援者からの「今回ばかりは民主党に入れる」という電話もある。「町村選対」の本部長で道議の原田裕(56)は「小林さんは民主党というだけで追い風がある」と険しい表情だ。別の幹部は麻生政権を支える町村が「麻生批判を一身に集めている」と漏らす。

●「自民党もついにここまで」…いざ衆院選(2)
                 2009年7月20日07時12分 読売新聞
地区の夏祭りに出席し、握手して回る山崎氏(19日、福岡市で)=久保敏郎撮影
 「県議会以来、42年間の政治生活で、最大のピンチを迎えています」
 山崎派会長の山崎拓(72)は、福岡市の中華料理店で開いた支援者会合で悲壮な面持ちでこう訴えた。

 内閣支持率低迷に危機感を覚えた山崎の後援会幹部は、「東京におれば、派閥の長で気持ち良かろうが、帰ってきて身をさらせ」と山崎に求めた。福岡2区で戦う民主党の新人、稲富修二(38)は、自転車で選挙区を回り、朝夕は街頭演説に立って浸透を図っている。山崎も幹部の勧めに応じて5000軒以上を訪問した。19日には地元の夏祭りに参加し、握手や記念撮影に精を出した。

 しかし、12日の東京都議選での自民党惨敗が、山崎陣営に新たな衝撃を与えている。山崎の地元、福岡2区は1年で人口の10%が入れ替わると言われる都市型選挙区だけに、「都議選同様の逆風を衆院選でもくらいかねない」というわけだ。

 山崎のような「大物」でも苦戦を強いられる状況に、党福岡県連名誉顧問の県議、早麻清蔵(80)は「自民党もついにここまで来たか」と嘆息する。

 ◆「麻生批判」の矛盾◆
 「選挙区を替わって(議員)バッジだけ付ければいい、そんなことでふるさとも日本の政治もよくなるわけはない」

 19日午後、福岡県久留米市。強い日差しの中、民主党衆院議員の古賀一成(61)は声を張り上げた。隣では、民主党代表代行の菅直人(62)が汗だくになっていた。

 古賀は福岡6区で、自民党の前総務相、鳩山邦夫(60)と激突する。鳩山は03年衆院選で、民主党代表だった菅を倒すため、菅の地元の東京18区に乗り込み、直接対決した因縁がある。

 「私の所に来た時には『骨を埋める』って言ってましたよ。でも、たった3年しかいなかった」

 菅も鳩山を皮肉った。
 鳩山は日本郵政の社長人事を巡って総務相を辞任し、その後は麻生批判を強めている。歯切れのいい発言が注目を集める鳩山だが、衆院選には自民党公認で出馬する見込みだ。

 そんな鳩山の「矛盾」を菅はこう指摘した。
 「自民党候補に投票することは、麻生自民党を続けさせることですよ。当選したら(首相を)取り換えるなんてできるはずがない」
 いざ衆院選(3)はこちら

●社説ウオッチング:8・30衆院選 「予告解散」の内実は
               毎日新聞 2009年7月19日 東京朝刊
 ◇毎日、首相決断とは言えぬ 産経、国民は首相に失望
 「孟子」に「天の時は地の利に如(し)かず、地の利は人の和に如かず」という言葉がある。事を成すには天の時(タイミング)、地の利(地理的条件)、人の和(一致団結)の三つの要素が有利な状態にある必要があり、なかでも「人の和」が最も大切だということを教えている。

 ところが、7月21日解散・8月30日投票という衆院選日程を決めた麻生太郎首相・与党執行部の判断とそれを機に表面化した自民党内の「麻生降ろし」をめぐる混乱ぶりを見ると、「孟子」の教えと反対の方向に進んでいるように映る。「孟子」の3要素のうち「地の利」はともかく、「天の時」と「人の和」について自民党はいま最悪の状態にあるのではないか。

 東京都議選惨敗翌日の「解散予告」というタイミングは「麻生降ろし」の機先を制する意味では首相にとって効果があったようだ。しかし、一連の政令市長選や東京都議選の敗北のあとの真夏の解散・総選挙は自民党には極めて厳しいタイミングであることに変わりはない。とても「天の時」とは言えないだろう。
 首相の「解散予告」を各紙はどう受け止めたか。

 毎日は「遅きに失したとはいえ、政治決戦=政権選択の日程が決定したのは歓迎したい」とした。昨年秋の首相就任以来、事あるごとに解散の判断を先送りしてきた麻生首相がようやくたどりついた結論である。8月30日投票という日程は「首相が国民に信を問うため自ら決断したとは到底いえない」(毎日)と言うように、解散権を死守しようとする麻生首相と選挙期日を少しでも先送りしたい与党側との妥協の産物に違いない。

 だが、とにもかくにも今回は、自民党が常とう手段としてきた党首交代という奇手はとらず、麻生首相のままで選挙に臨むことになった。日経は「選挙に不利という理由で1年もたたずにまた党首を代えるのは筋が通らない。首相が自らの手で解散する考えを示したのは当然だ」と指摘した。

 ◇先送りの果てに
 首相の判断の遅れについては各紙とも厳しく論評した。朝日は「たび重なる先送りの果てに、首相がようやく決断した日程は9月10日の衆院議員の任期切れの間際となった。事実上の任期満了選挙である」、東京も「事実上の任期満了選挙」としたうえで「『解散は自ら決断する』と繰り返してきたのに、与党の意向に配慮せざるを得なかったのは、首相の置かれた立場を象徴していよう。自民役員人事の断念もつい最近のことだ。政権のエネルギー枯渇がいよいよ深刻化している」とした。

 産経は「問題は、首相が総選挙で国民に何を問うかである」とし「昨年9月に首相に就任して以来、いまだに明確にしていないことに国民は失望感を抱いている」と批判し、自民党の「解党的出直し」を主張した。

 ◇政権交代が焦点に
 次期衆院選は各党が4年ぶりに国民の審判を受ける機会であるのに加え、政権交代が焦点になる選挙である。このため各紙が各党に明確な政策の提示を要求したのは当然である。

 毎日は「民主党など野党も政権交代すればどう日本は変わるのか、より具体的なマニフェストを作ってもらいたい」と求めた。

 読売は「消費税を含む税財源のあり方について、大いに議論を戦わせてほしい」としたうえで、民主党に対し「有権者が民主党に不安を覚えるのは、民主党政権が誕生した際、内政、外交両面で、混乱なく日本の舵(かじ)取りが出来るのかということだ。こんな懸念をいかに払拭(ふっしょく)するかが民主党の課題になる」と注文をつけた。

 ◇政策問われる民主
 朝日も「民主党も浮かれてはいられない」と述べたうえで「政策ばかりでなく、それを実行するための具体的な政権運営の仕組み、姿を説得力ある形で示さねばならない」、日経も「都議選勝利に浮かれることなく、政策に説得力をもたせる詰めの作業が要る」と指摘した。

 1週間にわたった自民党内のドタバタ劇の結果、「麻生降ろし」は不発に終わったものの党内にはぬぐいがたいしこりが残った。反麻生派の人々の間に党とは別のマニフェストをつくる動きが出ていることもそのあらわれだろう。

 こうした動きはマニフェスト選挙の本来の趣旨を理解していれば決して出てこないはずである。毎日が「あきれる七転八倒ぶり」として「自民党に所属しながら麻生首相を認めず、それぞれの選挙区で勝手にマニフェストを示すというのは有権者をごまかす詐欺的行為でさえある」(17日)、朝日が「同じ党の中からマニフェストが二つも三つも出てくれば、有権者は選択のしようがなくなってしまう。それは政治改革の流れを後押ししてきた国民への背信だろう」(18日)と批判したのは当然だ。

 衆院解散は多くの政治ドラマを生んできた。1983年11月の「田中判決解散」は首相がタイミングを間違えたひとつの例だ。ロッキード裁判1審判決で田中角栄元首相に有罪判決が出たあとに中曽根康弘首相(当時)は衆院を解散し、自民党は大敗した。

 有罪判決は予想されており判決後の選挙では分が悪いのはわかりきっていた。それにもかかわらず判決後の解散を余儀なくされたのは中央突破を図ろうとした田中派に押し切られたためだった。当時、官房長官だった後藤田正晴氏は著書「政と官」で「政治の原則でいえば、負け戦をやってはいけない。政治は美学ではない」と首相の判断ミスを戒めている。

 「天の時」と「人の和」に恵まれない麻生首相だが、ここまできたら正々堂々と戦うしかない。【論説委員、森嶋幹夫】

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