●術後管理不備で男性死亡 遺族に4000万円賠償 岐阜市民病院
岐阜 2017年05月25日
岐阜市民病院は24日、頸椎(けいつい)の手術を受けた60代の男性患者の術後の管理体制に不備があり、約1年8カ月後に合併症で死亡する医療事故が起きたと発表した。病院は過失を認め、親族に賠償金4千万円を支払うことで示談した。
病院によると、男性は両手のしびれなどを訴え、頸椎症性脊髄症と診断。2014年1月に頸椎の複数の骨を除去する手術を受けた。手術は午後1時半ごろに終了。男性は一般病棟の個室に入り、翌日午前7時ごろ、看護師が脈拍や血圧に問題ないことを確認、会話もできたという。
約40分後に容体が急変。男性はナースコールを鳴らしたが、患者51人を看護師4人で受け持つ時間帯だったこともあり看護師が急行できず、約8分後に駆け付けると男性に意識はなく、低酸素脳症に陥り、15年9月に肺炎のため死亡した。
病院は第三者委員を交えた医療事故調査委員会を設置し、検証。容体急変の原因は特定できなかったが、術後の管理体制は問題と指摘していた。病院は親族と示談するとともに、同様の手術を受けた患者は術後最大48時間、集中治療室や高度治療室で管理する再発防止策を講じた。
●医療事故 患者死亡 賠償と防止策徹底で和解 岐阜市民病院
毎日 2017年5月25日
岐阜市民病院(同市鹿島町)は24日、容体が急変した患者への対処が遅れ、2015年9月に患者が低酸素脳症による肺炎で死亡する医療事故があったと発表した。患者のナースコール後、看護師が患者の元に来るまでに8分かかったといい、院内の事故調査委員会は管理体制に問題があったと指摘した。
市民病院によると、死亡した患者は、市内に住む60代の男性。首の骨が変形・変質して神経に触れるため両手にしびれが出る「頸椎(けいつい)症性脊髄(せきずい)症」と診断されたため、14…
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