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てらまち・ねっと



 岐阜県で豚コレラが発生して感染はどんどん広がっている。巷では、「イノシシの被害が減ったようで嬉しい」という声もあるけど、そういう訳にもいかない話。
 最近は、岐阜県の施設である「県畜産研究所」に続き「県農業大学校」でも陽性が出てブタを処分。感染を広げているのが、対策に当たる公務員だったりする可能性はありそう、と巷の話。

 でも、岐阜市の「指定管理者の衛生管理意識が低かった」との言い方には、今になっても無責任さが明瞭。
 ということで、今日は発生県の住民の責任として、「イノシシ・野生生物」「行政」「公的施設の飼育ブタ」とカテゴリー分けして最近の報道を整理して記録しておく。あと、中国でも別型のトンコレラが大発生らしい。世界的には、こちらの方が重大かも。

 なお、中日新聞地図中にマークした「緑色の〇」がうちのあたり。
 今朝の気温は4.8度。ウォーキングは快適。昨日12月16日の私のブログへのネットのアクセス情報は「閲覧数3,598 訪問者数1,211」。

★イノシシ・野生生物
●豚コレラ感染のイノシシ、八百津で初確認 計60頭に/岐阜 2018年11月30日
●豚コレラ、飼育イノシシ感染を初確認 関市/岐阜 2018年12月10日
●小動物も防疫対象に 止まらない岐阜の豚コレラ対策/朝日 2018年12月13日

★行政
●「岐阜市、指定管理者の衛生管理意識が低かった」 豚コレラで中間報告/中日 2018年12月4日

★公的施設の飼育ブタ
●岐阜県畜産研で豚コレラ 3例目、490頭殺処分開始/中日 2018年12月5日 
●岐阜農業大学校で豚コレラ 飼育施設で5例目/日経共同 2018/12/15

★中国のブタ
●中国でアフリカ豚コレラ拡大 食べ残しからも感染か/「豚大国」中国は世界の豚の半数を飼育、世界の豚肉市場に極めて大きな影響を及ぼすが予想/NEWSポストセブン-2018/12/11
●和牛生産も脅かす「豚コレラ」 中国依存の飼料、ウイルス付着の恐れ/産経 2018.12.3

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★イノシシ・野生生物
●豚コレラ感染のイノシシ、八百津で初確認 計60頭に
         岐阜 2018年11月30日
 岐阜県は29日、加茂郡八百津町和知の畑で26日に死骸で見つかった野生イノシシ1頭が、家畜伝染病「豚(とん)コレラ」に感染していたと発表した。9月に豚コレラが確認された岐阜市の養豚場から約24キロ東で、これまでで最も遠い。感染が確認されたイノシシは60頭になった。

 県によると、同町で感染イノシシが見つかったのは初めて。近隣住民が見つけ、町に届けた。県の調査対象区域から外れていたため、県の検査の後、国の研究機関でも遺伝子検査を行い、いずれも陽性だった。十数キロ離れた可児市、加茂郡坂祝町でも確認されている。

●豚コレラ、飼育イノシシ感染を初確認 関市
         岐阜 2018年12月10日
 岐阜市と美濃加茂市の養豚場や公営施設で家畜伝染病「豚(とん)コレラ」に感染した豚が見つかった問題で、関市内の猟犬を訓練する施設で飼育しているイノシシを遺伝子検査した結果、豚コレラウイルスの陽性反応が出ていたことが10日朝、分かった。県は同日中に県家畜伝染病防疫対策本部員会議で対応を協議し、殺処分などの防疫措置に着手する方針。

 感染が見つかった施設では、イノシシ約25頭を飼育。県は農林水産省の指針に基づき、24時間以内の殺処分、72時間以内の埋却や消毒などの防疫措置に取り掛かる。

 今年9月9日に岐阜市の養豚場で国内で26年ぶりに豚コレラが発生。その後、岐阜市畜産センター公園と県畜産研究所(美濃加茂市)にも豚への感染が拡大。また、感染した野生イノシシ70頭が見つかっている。飼育イノシシへの感染が判明したのは今回初めて。

●小動物も防疫対象に 止まらない岐阜の豚コレラ対策
         朝日 2018年12月13日11時10分
 豚コレラの感染拡大を受け、岐阜県は、防疫の対象をイノシシ以外の小動物にも拡大するほか、狩猟禁止区域を26市町に広げるなどの新たな対策に乗り出す。

 県は10日正午から、県家畜伝染病防疫対策本部の本部員会議で対応を協議した。「国の基準以上の防疫措置を独自に実施」していた県畜産研究所での発生を重く受け止め、野生イノシシだけでなく、鳥など小動物への対策にも乗り出すことを確認した。今後、防鳥ネットの設置や、小動物の侵入する隙間を板でふさぐなどの措置を推進する。

 また、これまでの経緯の分析や追加措置、イノシシ対応マニュアルの策定などを検討するため、新たに専門家による「豚コレラ有識者会議(仮称)」も設置する。

 狩猟禁止区域も拡大する。野生イノシシへの感染が八百津町などにも広がっていることを受け、現在23市町の狩猟禁止区域に恵那市、下呂市、白川町の一部を加え、計26市町とする。説明会を経て、20日から実施する。

 拡散防止対策としては、ほかにも中央自動車道恵那インターチェンジ(IC)―多治見IC沿いへの新たな防護柵の設置や、飛驒川河川敷で草刈りなども実施する。(板倉吉延)

★行政
●「岐阜市、指定管理者の衛生管理意識が低かった」 豚コレラで中間報告
    中日 2018年12月4日
岐阜市畜産センター公園の飼育豚が家畜伝染病「豚コレラ」に感染した問題で、市は三日、防疫対応を検証した中間報告を明らかにした。「市、指定管理者とも主体的に衛生管理を行う意識が低かった」と指摘した。
 公園では先月十六日に感染が確認された。市は、国から重機や長靴などの管理が不適切だったと指摘されたため、独自に検証を進めていた。
 報告によると、九月二十六日に県が豚舎ごとの衣服交換を指導したが、指定管理者は「効率的ではない」として実行しなかった。豚コレラへの対応マニュアルもなく、市畜産課と市公園整備課、指定管理者の役割が不明確だったとした。
 それぞれ、聞き取りに「情報共有が不十分だった」(畜産課)、「指定管理者が主体者と考えていた」(公園整備課)、「衛生管理の認識が甘かった」(指定管理者)と説明したという。

 柴橋正直市長は「同じような失敗が起きないよう周知徹底したい」と話した。市は今後、国がアフリカ豚コレラに関する注意喚起をしていた八月までさかのぼって検証し、最終報告をまとめる。
 (近藤統義)

★公的施設の飼育ブタ
●岐阜県畜産研で豚コレラ 3例目、490頭殺処分開始
       中日 2018年12月5日 
岐阜県は五日、県畜産研究所養豚・養鶏研究部(同県美濃加茂市)で飼育していた豚二頭の家畜伝染病「豚(とん)コレラ」への感染を確認したと発表した。防疫の模範となるべき県の中核施設で発生したことになり、古田肇知事は感染拡大を陳謝した。農林水産省も影響の大きさに注目している。

 一連の問題で豚の感染は三例目。県は同日朝、施設の全ての豚約四百九十頭の殺処分を始めた。

 研究所は、県産ブランド豚「ボーノポーク」の生産に必要な種豚を開発。生産農家の一部に繁殖用の精液を供給する種豚も殺処分されるため、養豚業界への甚大な影響が懸念される。

 県は研究所の半径十キロ圏を搬出制限区域とし、豚の出荷などを禁じた。域内には養豚場など対象施設が五カ所(計約九千頭)ある。


 県によると十一月三十日~十二月三日、豚四頭に食欲不振などの症状が出た。県が遺伝子検査をしたところ感染を疑わせる結果が出たため、国の機関に検体を送付。精密検査で五日朝に二頭の感染が確認された。

 研究所は、最初に感染が確認された養豚場から東へ約一五・四キロ。敷地の周囲に金網柵を巡らせ、畜舎に防鳥ネットを張るなどの対策を取っていたという。

 県内では九月、国内で二十六年ぶりとなる豚コレラを岐阜市内の養豚場で確認。十一月十六日には同市畜産センター公園で二例目が判明した。周辺の野生イノシシへの感染も広がり六十三頭が確認されている。

 古田知事は五日、県庁での対策会議で「防疫対策に十分に取り組んでいるはずの県の畜産政策の要の研究機関で発生した。誠に申し訳ない」と陳謝した。

 研究所の周辺は、早朝から五十人以上の白い防護服姿の職員らが集まるなど、物々しい雰囲気となった。

●岐阜農業大学校で豚コレラ 飼育施設で5例目
    日経 〔共同〕2018/12/15 22:17
岐阜県は15日、同県可児市の県農業大学校で飼育している豚から豚コレラの陽性反応が出たと明らかにした。県施設では、5日に同県美濃加茂市の県畜産研究所で感染が確認されたばかり。岐阜市内の養豚場で9月、国内で1992年以来となる感染が確認されてから、県内の飼育施設で確認されたのは5例目。

県によると、同校では豚13頭を飼育。研究所での発生を受けた今月14日の検査で1頭の白血球が減少していることが分かり、15日に行った国の精密検査で豚コレラ感染が確認された。これまで感染が確認されたウイルスと同一という。

同校では9月の1例目の感染確認以降、外部の人の見学を制限したり、建物の出入り口に消毒用のマットを敷いたりしたほか、イノシシなどの野生動物の侵入を防ぐため、豚舎の周囲に電気柵や防鳥ネットを設置していたという。ただ養豚場のより広い範囲を取り囲む金網は設置作業中で、全体の半分程度にとどまっていた。

県は検査のために解剖した3頭を除く10頭の殺処分を完了し、同校から半径10キロ圏内で豚の出荷などを禁じる搬出制限を設定した。対象は県内2農場の約1800頭。

古田肇知事は15日夜、県庁で開いた対策会議で「県の運営する農場で発生し大変残念。おわび申し上げないといけない」と述べた。

また県は、関市の山中で捕獲した野生イノシシが豚コレラに感染していたと発表した。感染が確認された野生イノシシは74頭となった。

★中国のブタ
●中国でアフリカ豚コレラ拡大 食べ残しからも感染か  
  「豚大国」中国は世界の豚の半数を飼育、世界の豚肉市場に極めて大きな影響を及ぼすが予想
                 NEWSポストセブン-2018/12/11
 中国では今年11月末現在、アフリカ豚コレラに感染する豚が急増、首都・北京にも波及しており、中国全土32省・自治区・直轄市のうち20の省などに感染が拡大していることが分かった。中国農業省は「今後も感染数は拡大するとみられるが、早期発見は難しい」と述べるなど、悲観的な見方を明らかにした。

 豚コレラの拡大によって、中国の民間航空会社「厦門(アモイ)航空」は12月、中国の航空会社としては初めて、全便の機内食に豚肉や豚肉の加工品を使わないことを決定しており、豚コレラ拡大の影響は徐々に広がっている。中国国営新華社通信など中国メディアが報じた。

 アフリカ豚コレラは豚やイノシシが感染する伝染病で、感染すると出血熱を発して暴れ、最終的には死に至るという。人には感染しないとされるが、治療薬はいまだに開発されておらず、殺処分するしか解決方法はない。

 中国農業省によると、中国では8月初旬に東北部の遼寧省でアフリカ豚コレラに感染した豚が発見され2万4000頭が殺処分。その後も拡大し続け、11月末現在、豚コレラは国内では73例が報告され、計60万頭以上の豚が殺処分されている。

 国際連合食糧農業機関(FAO)のファン・ルブロス主席獣医官は「アフリカ豚コレラの感染のスピードは非常に速く、生肉のほか、加工された豚肉からのウイルスからでも感染する」と発表。

中国農業省牧獣医局の馮忠武・副局長は「中国の養豚場ではレストランや、学校・企業などの食堂から出る食べ残しを豚の餌として利用していることが、アフリカ豚コレラの感染拡大源の一つだ」と指摘している。つまり、人間の食べ物や食品に豚コレラのウイルスが潜んでいると示唆している。

 これに関連して、中国動物衛生・流行病学センターの黄保続・副主任は「国内のアフリカ豚コレラの感染拡大の主要ルートは3つある。食べ残しによる感染は全体の34%を占める。地域間の豚・豚肉の輸送による感染は19%、人間および運送車両によるウイルスの伝播は46%だ」と指摘している。

 ちなみに、2016年末現在の世界全体の豚の飼育頭数は約9億4000万頭で、中国だけでそのほぼ半分の約4億5000万頭が飼育されている。中国は「豚大国」といえるだけに、このまま豚コレラの感染が拡大すれば、世界の豚肉市場にも極めて大きな影響を及ぼすことが予想される。

●和牛生産も脅かす「豚コレラ」 中国依存の飼料、ウイルス付着の恐れ
         産経 2018.12.3
 中国でアフリカ豚コレラ(ASF)が発生した影響が和牛に及んでいる。

 和牛飼料の稲わらは中国産に依存している。稲わらは、高カロリーで高タンパク質の穀物を与えられる和牛の胃腸の調子を整える大切な飼料だ。稲わらに付着する恐れのあるASFウイルスの国内への流入を阻止するため、中国産稲わらの輸入を制限する必要があり、農林水産省は中国産稲わらが全く供給されなくなる可能性もあるとしている。

 農水省は既に、日本向け輸出認可を受けている稲わら加工施設計80カ所のうち25カ所からの稲わら輸入を一時停止している。これら25カ所は、ASFが発生した養豚場から半径50キロメートル以内にある。

 農水省動物衛生課の井川真一・課長補佐によると、残りの55カ所も、ASFが発生した中国北東部の遼寧省と吉林省にあるため、リスクにさらされている。遼寧省はASFの発生箇所が最も多く、11月9日時点で21農場、6村となっている。

 井川氏はインタビューで「今後もアフリカ豚コレラが中国で拡大し続ける可能性を考えると、稲わらの調達先として代替を確保するか、稲わらの代替を探さないとならなくなるだろう」と述べた。農水省によれば、中国からの稲わら輸入は昨年実績で約20万5000トンで、国内で飼料用として必要な稲わらの量の約2割を占める。残りは国内で調達されている。(ブルームバーグ Aya Takada)


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