(Entry 202~205/365) OLYMPUS PEN Lite E-PL1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm f3.5-5.6 L
”屋久島は山と娘をかゝへて重たい島
素足の娘と子供は足の裏が白い
柔い砂地はカンバスのやうだ
遠慮がちに娘は笑ふ
飛魚の頃の五月
屋久島のぐるりは銀色の魚の額ぶち
青い海に光る飛魚のオリンポスだ。”
(林芙美子、屋久島紀行より)
青い海に光る飛魚は脂が少なく、刺身がすこぶるおいしい魚だ。
トビウオにはいくつもの種類があるらしいのだが、屋久島のトビウオは、ツクシトビウオ、ホソトビウオ、トビウオ(元祖)、ハマトビウオ、アヤトビウオのいずれかだろう。
大きさは25~40cm。刺身は大型の、焼き魚は小型のトビウオがうまいらしい。伊豆七島(三宅島)ではトビウオをくさやにして食べる。
トビウオは海面すれすれを100m~最長400m飛ぶ。
屋久島のトビウオの刺身を美味しく食べるには甘口の醤油がある。秘伝の煎汁と何度もカビ付けした本枯れ節を使った屋久島風醤油。
関東の人たちにはこの甘口の醤油がどうも不評のようだ。(ね!?トミさん、グッチさん?)。
それでも、すっきりした焼酎三岳と、この九州南部特有の甘いしょうゆの組み合わせが、酔うほどに絶品と思えてくる(ね!?かおりちゃん?)。
映画「サイドカーに犬」を見てあこがれた伊豆の大浦海岸のカメノテ。
ここ屋久島では飲み屋に行けば普通にお通しとして出てくる。前に屋久島に来たときに、地元の人が「鬼のつめ」と言ってたような気がしたのだが、ネットで調べてもその事実は見つけられなかった。
カメノテとは、海辺や磯にいる「亀の手」そっくりの奇妙な形の生き物。石灰質の殻をもつ固着動物で、大きさは3 - 4センチ。
甲殻類、フジツボ目ミョウガガイ科に属し、雌雄同体。潮間帯岩礁の割れ目に群生し、波によって運ばれてくる餌を蔓脚(まんきゃく)を広げて捕食する。
・・・塩茹でしたものは、シャコに似た海のにおいと味がする。鬼のつめ。
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