ジェットフォイルのトッピーから降り立ったぼくは、観光客がたむろする宮之浦港を抜けて、そのまま町中のレンタカーの店へ。
借りた車はシャンパン・ゴールドメタリックのダイハツ・ミラ。総排気量658ccの水冷直列3気筒、12バルブDOHCエンジンを積んだ車だ。
板金修理から上がったばかりという車体は、ちょっと見では軽とは分からないような印象。
前回のダイビングの記憶を辿って、海沿いを走って一湊へ。半年ぶりのビーチ。花崗岩が風化した粗い砂が午後の光を反射して白く輝いている。
なつかしさ。地元のダイビング・インストラクター望月氏の屈託のない笑顔を思い出す。・・・どうしているのだろう。
水面に目を凝らしてカメを探すも、見つかりそうもない。青く輝く海原。ウミガメの痕跡を求めて砂浜をざっとチェックした後、さらに、車を進めてウミガメたちが寝場所として選ぶいなか浜の海へ。
いなか浜の夕焼け。地平線の雲を焦がして消える太陽を見る。雲にまじり合うピンク。ピンクはグレーの空に溶けた。そして今日という一日の夜が訪れる。
チャリで植え込みに突っ込んで、血だらけになりながらも、ようやく羽田行きのバスに乗り込んだそんな一日が終わった。
今日は屋久島で太陽が水平線に浮かぶ雲の中に消えた。ただ、それだけのこと。
18:30。薄暮のこの時間を思い思いにすごす人たち。夕陽を背に水着だけで泳いでいる若い外人カップル。手をあげると笑顔で答えてくれた。
小さなバケツに貝殻を拾う女性。砂浜を延々と歩くカップルの旅行者。
それぞれの屋久島がこうしてすぎてゆく。
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