tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

4月の「昭和の味@モダン食堂」

2014-04-17 22:02:21 | old good things

 

今月のメニューは、「素人に出来る珍しい料理十二ケ月(東京料理献立研究会 昭和12年刊)」の中の一品、「チキンソテー・オブ・インデアン」だそうだ。

たぶん「インド風の・・・」といいたいのだろうけど、ひな鳥の柔らかな肉は胡椒で味付けしてある。
なので「インデアン」は添えられているライス型で型どられたカレー味のご飯を言っているのだろう。
たしかに、この時代、意味不明の英語がまかり通っていた。
それでもなんとなく、言いたいことは伝わってた。これも昭和の味。

「にわとりは皮ごとやわらかく食えるものにかぎる」とは、北大路魯山人の「料理メモ」。
昭和の時代、ご馳走といえば、ローストチキンが主役だった。
当時、一般家庭にはオーブンレンジなどどこにもなかったので、スーパーで売られていた丸ごとローストチキン。
脚に「紙飾り(マンシェット(manchette))」が飾られ、しょうゆ味のあんかけ風グレービーソースがかかっていた。
丸ごとだと脚が2本しかないから、一家4人の家庭では、いつしか丸ごとではなく、脚だけの「骨付きローストチキン」に変わって行った。
そしてご飯。
カレー味のピラフも昭和の味。いまでは、古い喫茶店のメニューでも、なかなかお目にかかれない。
アルミ製のライス型で型どられていれば、もう涙ものだ。
・・・ご飯を皿に盛るための工夫だったんだろうね。洋風に見せるための無駄な苦心だったけど、それも愛の証だったんだろう。


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