「天與の花を咲かす喜び 共に咲く喜び」 武者小路実篤
子供のころ、実家のたんすの上に飾ってあった額に、水仙の花が描かれていた。
武者小路実篤の画文だったと思う。
白く清楚な花。頼りなさげに俯く花には、春の日差しを待ちわびる孤高の姿が連想された。
「天与の花を咲かす喜び 共に咲く喜び 人見るもよし 人見ざるもよし 我は咲くなり」
この日の鎌倉はみぞれ。氷雨にぬれそぼった水仙の花。なんだか寒さに俯きがちに見える。
「元気出せよ」
そんな言葉をかけてしまいそうなほどに、凍えている。
「天與」とは、石川啄木は処女詩集「あこがれ」にも出てくる。
「暗這ふ大野に裂けたる裙を曳きて、我また今きく、天與の命を告ぐる
劫初の深淵ゆたゞよふ光の聲」
春はまだ来
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