まだちゃんと調べたわけではないが、「JICA海外協力隊」の制度のひとつとしてシニア海外協力隊の制度がある。
実際に海外からの募集があるのは、教員や工場の生産管理などの技術者、そして各種スポーツの指導などだ。長年の研究で培われた知識を・・・とか思っても、実際には大学教育などの教育実績がなければ無理っぽい。
海外で日本人に求めるものは、日本の教育の高さということなのだろう。
しかしながら、教育実績にたけていて、その上、語学が堪能であれば技術を根づかせることができると考えるのはお役所だけのこと。じっさいに、大学で勉強をしてすぐに社会の実戦で活躍できることは極めてまれだ。社会がかなり狭い専門性を火急のこととして求めるケースは少ないといってよい。
技術者など人を育てる上で有効なのは、自分が先達として苦労して身につけたことを具体的に伝えること。文字では伝えづらい、技術者としての感性を教え込むことができる。
まずは資格。これがないと自分を売り込むことができない。その上での実務経験。海外にこだわる必要はないが、今の日本はシニアを必要としない。ならば戦場は海外だ。