ごきげんようでござる!
日米の文化感の違いにより、発売される商品の好みは異なるでござるが、緻密な販売戦略を練る大手メーカーと異なり、弱小メーカーは人気商品(作品)の隙間を突いてくる便乗商品が多いものでござる。
食玩系チープTOYの老舗であるJamの未来昆虫(メカ昆虫)シリーズは、日本男児に人気の昆虫を変形ロボット玩具であり、数年にわたり名前や箱を変えて販売される商品でござるが、販売時期により人気作品に便乗したかのようなパッケージやキャッチコピーを多様するでござるな。
今宵は1999~2000年頃に販売されたJam製の食玩「飛行戦隊 メカ昆虫2」(全8種、各300円)よりオオクワガタメカ(飛行戦隊 メカ昆虫2、8、オオクワガタメカ、300円)の紹介でござる!
本品は先に販売された「飛行戦隊 メカ昆虫」(全7種、各300円)に完全新作の本品を加えた食玩(ラムネ付き)ででござる。
パッケージイラストは共通仕様(選択可能)でござるが、シリーズ最新作の本品が描かれているでござる。
しかし、このイラストが曲者で、旧商品イラストと異なり、タカラが同時期展開中の「ビーストウォーズ・メタルス」ぽい、光沢表現のイラストで描かれているでござる。 (笑)
商品はメタルスを意識しているハズでござるが、食玩ゆえの販売価格(300円)を抑えるべくメッキパーツは使用しないで、茶色の成型色でメタリックボディを再現したつもりが、メタリック粒子の混入が少ない為に茶色の成型色にしか見えない商品でござる。
せめて、シールがメタリック仕様であれば、見栄えが変わったのに通常印刷のシールでござる・・・
しかし、シールの型抜きはズレが少ないので見苦しくはないでござるな。
さて、商品はオオクワガタメカの脚部は大雑把な可動でござるが、角は開閉するのでクワガタ系玩具としては合格点でござる。
更に本品は変形構造とは関係なく羽が開閉して飛行体系にもなるので、ちゃんと分かって設計しているでござる。
ただ・・・ 変形構造はカブトメカ(飛行変形 メカ昆虫2、4、カブトメカ、300円)の改良発展型なので面白味はないでござるかな?
では、昆虫形態から最強ロボットにスーパー変形!
ロボットモードは両肩に並び立つ黒い角がクワガタ系変形ロボットらしいデザインなのでござるが・・・
実は角ではなくオオクワガタメカの前脚で、角は胸部に展開されているのでござるよな。 (笑)
しかも、中・後脚ははそのまま脚部に取り残される従来のデザインラインは確り守っているのがなんとなく嬉しいでござるよな。
頭部はシール処理でモノアイ風の単眼でござるが、塗装次第ではイロイロと表情を変えれるデザインでござる。
なお、シールは曲面対応していないので、頭部が一番剥がれやすいでござるな。
なお、商品は脚部の可動は良好なものの、腕は肘しか曲がらない為にポーズに苦労する商品でござる。
因みに両拳には穴が設けられているものの、武器パーツは付属しないでござる。
一応、武器保持用の穴を設けていれば、別商品よりの流用や、今後別シリーズで販売するさいに武器パーツと組み合わせる展開等を長期的に考えた商品でござるな。
本品は、その後もイロイロと再販されており、「飛行戦隊 メカ昆虫3」(全8種、各300円)では成型色が同じでござるが、シールの図柄が変わっており、「メカ昆虫 メタルインセクト」(全8種、各300円)では成型色変更品のダークネスタイプやメッキ仕様のメタルアップタイプなど販売されており。 「メカ昆虫伝説Ⅱ」(全7種、各300円)版などでも成型色変更品が販売されているでござる。
カブトムシやクワガタは日本男児の変わる事のない人気アイテムでござるから、今後何処かでお目にかかりそうな商品でござる!
なお、メカ昆虫シリーズを完全コンプリート出来たコレクターが存在するのか分からない謎の商品でもあるでござる。 (笑)
まぁ、流用はないか。
近場のスーパーではこの手の食玩が入荷しないので、見かけた時はすでに半端になって、泣く泣くあきらめてるのが続いてます。じゃあ、他が入荷するかというと、それも微妙。
シリーズで出ていると集めにくいったらありゃしない。
ところでジャスコはスーパーなんだろうか?デパートではない気はする。
まぁ…虫系ロボは(特に甲虫は)みんな似ちゃいますが……