またせたな!
今宵は遂にケラトプス3兄弟が3体合身(プログレスレリーション!)により完成する大剣者 トリブレードス(SET-1、大剣者トリブレードス、5900円)の登場でござる。
本品は1999年にバンダイが販売した「ダイノゾーン」商品唯一の合体セットでござる。
セット内容は単品販売版と同じで箱のみが異なるでござるな。
単品販売の箱3個分よりも大きい箱でござるが、合体セットらしい存在感のある箱でござる!
ステラコサウルスの化石より変形(プログレスチェンジ)するダイノステラス(DZ-8、ダイノステラス、3980円)はケラトプス3兄弟の長男で、化石剣・閃光丸を振り回すブレード・スイング・フレームを搭載した大型商品でござる。
続いて、カスモサウルスの化石より変形するダイノカスモス(DZ-9、ダイノカスモス、980円)はケラトプス3兄弟の次男で、化石剣・月光丸を振り回すブレード・スイング・フレームを搭載した小型商品でござる。
そして、セントロサウルスの化石より変形するダイノセントロス(DZ-10、ダイノセントロス、980円)はケラトプス3兄弟の三男でダイノカスモスとは双子の弟になるでござる。
商品はダイノカスモスと共通ボディで、頭部及び武器パーツを変更した商品でござる。
無論、化石斧・陽光丸を振り回すブレード・スイング・フレームを搭載しているでござるな。
なお、一般的な恐竜系合体ロボット玩具の場合はトリケラトプスをモチーフにするものでござるが、すでにダイノトリケラ(DZ-6、ダイノトリケラ、1980円)販売していた為に同じ角竜系の恐竜でデザインされたようでござるが、どうも設計側が恐竜に詳しくないらしくモチーフとなる化石のイメージが異なるでござる。
マイナー恐竜でござるから仕方が無いとはいえ、恐竜ネタでシリーズを続ければぶち当たる問題なので勉強不足と言わざるをえないでござる。 まあ、専門家監修のリアルモデルではないのでそこまで追及できないでござるよな。 (笑)
さて、ケラトプス3兄弟はシリーズ強化案として登場した3体合体商品でござるが、設計思想は単体でのアクションギミックを重視した商品で、合体要素は二の次ぽい設計でござる?
そう、3体合体の中核をなすダイノステラスの合体モードも所謂リバーシブル(表裏別デザイン)構造を採用しており、両腕の収納も肩の角を掴むというデザイン的には面白いが、合体ロボット玩具では反則的なデザインでござる。
ドチラかと言えば、本品の合体構造はパワーアップ変形玩具に通じるものがあるでござる?
右腕を担当するダイノカスモスの合体モードもブレード・スイング・フレームの影響もあり両腕の収納方法も反則的でござるが、何より本品には合体用ジョイント凸(?)が無い事に驚かされるでござる。
単品販売版の説明書には合体モードの変形方が書かれておらず、合体情報が無ければ合体ロボット玩具とは思えない設計なのでござるよな?
無論、左腕を担当するダイノセントロスも共通ボディゆえに同様の変形方法でござるが、左腕担当するので恐竜頭部は逆向きになるでござる。
では、ケラトプス3兄弟の意思が一つになったプログレスレリーションでござる。
見参! 大剣者 トリブレードス
3体合身らしいどっしりとした迫力のデザインでござるが、合体後はブレード・スイング・フレームによるアクションギミックが一切使用できなくなってしまうでござる。
そう、両肩の合体位置には可動軸やジョイント受けのストッパーが設けられて有るわけでもなく、腕部担当のアクション用ジョイントが繋がる訳でもない設計なのでござるよな。
合体ジョイント部分は凸凹ともに、ちょっと変わったデザインにしか見えないのでござるよ?
拙者も最初に見たときは両肩にシャフトが仕込まれており、両腕が連動して回転ようなアクションギミックが搭載されていると思ったのでござるが・・・ 全くなしでござる。
更に3兄弟の3本の剣が合体して豪剣・三星剣と成り、余剰パーツ対策を兼ねた3枚刃のアイデアは賞賛したいものなのでござるが・・・
剣は一応保持できるものの、ポーズを着けて構える事ができないほど安定力が無いでござる。
完全に騙されたちゅーか、本品は単体モードがメインな珍しい合体ロボット玩具だったのでござるよな。
さて、トリブレードの説低は、ケラトプス3兄弟の意思が一つになったときだけ合身(プログレスレリーション!)が可能となり、超絶的なパワーを発揮する伝説の大剣者でござる!
ただし、その形態を長時間維持するにはエネルギー消耗も激しすぎて困難な為に、3兄弟は己が死線のギリギリの状況になるまで、合身を封印しているそうでござる。
設定身長は7.67メートルでダイノステラスより若干高くなるでござるが、3体合体ゆえに体重が25.3トンになるようでござる。
設定上、安易に合体できるよりもココ一番で合体する方がドラマ性があり燃える展開でござるが、どうも本品の場合は合体を売りにしていても、合体を嫌う海外向けに合わせたような2枚舌の設計なのでござるよな?
故に海外でTV放送されたアニメ版「ダイノゾーン・ザ・シリーズ」に合体したトリブレードスが登場したのか分らないでござるな?
ネタ的に嫌いじゃないのでござるが、実際の商品は見た目ほど遊べず悪いところばかりが目立ってしまう欠点があるでござるな・・・
そこで、公式ではないでござるが合体モードを組み替えてみたでござる!
これだとダイノステラスのブレード・スイング・フレームを活かせるだけでなく、より神話色の強いデザインになるでござるな。
更にダイノモードでも合体させてみたでござるが、訳が分らないまでも迫力あるデザインには成るでござる。
一応、自由度のある玩具は「キミだけの最強形態を見つけ出せ!」な遊び方ができるのでござるが、本品にはそこまで余裕のある設計の商品じゃないのが残念でござるよな。
そう、「ダイノゾーン」はバンダイが本気をみせていない商品なのでござるよ、日本での評価が「ビーストウォーズ」人気の便乗商品でしかないのが残念でござる。
後にゴーオンジャーのガンバルオーやセイクウオーが似たような合体を見せていますが、そちらのほうがスケール、ギミック共に高かったです。
当時はもっと複雑な変形だと思っていたので
今見るといろんな意味で衝撃的です。
山殿、本品はデザインだけは一見の価値があるので何処かで見かけたら入手してみてくだされ!