岡山県下最大の海水浴場として知られる「渋川海水浴場」。白砂青松の海岸線は約1kmの長さを誇り、「日本の渚百選」「快水浴場百選」にも選ばれています。
また一年を通じてヨット、ウィンドサーフィンなどのマリンスポーツが楽しめる場所としても有名。
渋川海岸の近くには、全長約900メートルで、日本有数の長さを誇る藤棚。(私達が訪問した2008年には「藤棚の長さ日本一」の柱が立っていました)あでやかな藤棚に囲まれた渋川公園はおりしも「渋川藤まつり」の真っ最中。
この日は祭りにあわせてのフリーマーケット開催や、郷土の有志に寄る和太鼓の演奏もあり、思いがけず楽しい一時を過ごす事ができました。
他県出身の御亭主殿には縁のない話ですが、私たちの世代は、渋川と言うと何時だって「渋川青年の家」での合宿研修を思い出します。初めてのカッター経験、地引網・・他校の生徒たちとのフォークダンス等々・・モノクロ写真の中に残された幾つもの思い出が、懐かしく蘇って来ます。
たまたま目に付いたからと写しておいた狛犬さん一対。後で調べて「渋川八幡宮」の神獣さんだと知りました。万延元年(1860)9月建立で、高く尾を上げた姿はとても珍しく、画像がこれだけと言うのが何とも😓。
また海洋博物館の近くには『西行法師』像が建立されており、海岸に沿った遊歩道の脇には西行が詠んだ歌碑も有ります。
【おり立ちて 浦田に拾ふ海人(あま)の子は つみよりつみを 習ふなりけり】
渋川海岸を後にして帰路に向かう途中、山の上に聳え立つような煙突が見えてきました。後で調べた所によると、大正8年(1919)に建設された宇野第二発電所で利用されていた火力発電用の煙突だとのこと。
「お化け煙突」の名で親しまれてきた高さ66.5メートルの煙突・・どこかで見た覚えが・・ああ、「カンゾー先生」と言う映画の中で見たんだ!!もう一度じっくり見に行きたいと思っていましたが、2015年6月に解体されました。
訪問日:2008年5月4日
それから八年後の夏、玉野市築港に面白いオブジェがあると言うことでマンホール収集の後に立ち寄ってみました。「宇野のチヌ(淀川テクニック作)」と名づけられた作品・・様々な廃棄物の寄せ集めで作られた巨大な魚。説明には「宇野港周辺の沿岸や主に児島湖で集められた漂流物で制作されたオブジェで、第1回の「瀬戸内国際芸術祭2010」で生まれたもの。」とありました。
展示マンホールの為に立ち寄った児島浄化センターの帰り、元川に架かる「櫻屋幸吉橋」に目が止まりました。親柱には鳥の羽を背中につけて空を飛ぶ「鳥人幸吉」のレリーフ。帰宅後に調べたところ、人力による飛行を日本で初めて試みたといわれる「幸吉」の事と判明。備前国児島郡八浜(現:玉野市八浜町)で旅館を営ん でいた櫻屋清兵衛の次男として生まれた「幸吉」。空に憧れた彼の物語は、映画「鳥人」や「幸吉空を飛ぶ」と題した短編漫画にもなったそうです。
玉野市のアレコレ、最後は宇野港から船で30分ほどの沖合に浮かぶ無人島。 シルエットがクジラに見えることから、古くから地域の人たちに「くじら島」の愛称で親しまれてきたとか、言われてみれば確かに「くじら」😄。
訪問日:2016年8月17日
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