日頃思っていることを忌憚なく語り合える時間は、とても貴重で大切な時間だ
毎日を何気なく過ごしている身であり、どうしても自堕落になりがちだ。そんな時に、我が精神に刺激を与えてくれるのが、このところ毎月開催している、友人たちとの「雑談会」だ。
格別の議題があるわけではないが、集まってまさに「雑談」をする。参加者がみなさんとても充実した日々を過ごされている方ばかりで、その発言はとても豊かで、刺激的でもある。各々の発言が誰かの受け売りというのではなく、みなさん各自持論を持っておられて、展開される。しかし、それは決して押しつけではない。
みんなが思うことを語る。結論などは、当然だが出すことはない。その時々に思っていることを語ることで、自分自身の考えの整理ができ、また他の方の意見を聞くことで、より考えを深めることができる。
この「雑談会」、参加者への信頼があるから、日頃思っていることを忌憚なく語り合うことができる、とても貴重で大切な場だ。そんな「雑談会」が開かれたのは今週日曜日だった。
昨日は「カフェ・ド・ブレル」でランチ、「やさいたっふり冷麺」を楽しんだ
朝夕は涼しいくらいだが、日中は何とも暑い。もう背広を脱ぎ捨てている。クールビズの実践だ。
ところで昨日は「カフェ・ド・ブレル岡南店」でランチとした。もう日中は25度を超える暑さであり、メニューに冷麺が加わっていた。「トムヤンクン風冷麺」と「野菜たっぷり冷麺」の二種類だ。
映画「HERO」でキムタクが食べたがった「トムヤンクン」はとても印象に残っていて、「トムヤンクン風」に惹かれたが、ピリ辛がいささか苦手でありやさいたっぷりの冷麺を楽しんだ。まだ5月だが、冷麺が恋しい気温となっている。私の頭もバリカンで刈り込んで、既に夏対策完了だ。
畠瀬本店で開催された「森田恵子朗読会」、ステキな朗読と笑顔で感性に水やり
昨日は、畠瀬本店食品部で開催された「第5回朗読ラボ&ラブ ~女流詩人の心によりそう~」に参加した。いつもながらの森田恵子の朗読の素晴らしいに心震えた。そしていつものステキな笑顔に癒やされた。
今回の「朗読会」(第5回朗読ラボ&ラブ)は「女流詩人の心に寄りそう」とあるように、三人の女流詩人の詩が朗読された。石垣りん、茨木のり子、そしてなんばみちこの三人だ。私的には永瀬清子さんも加えていただきたかったが、それはまたのお楽しみだ。
森田恵子さんの詩の朗読はこれまでに何度か聴かせていただいたことがあるが、いつも感動する。ていねいに朗読する作品を読み込まれて朗読されるのであろう、心にすーっと染みこんでくる。いつ聴いても、心が洗われる感じだ。
当日配られたリーフレットに、「第42回岡山市芸術祭 麻生あや・森田恵子『坪田譲治の世界に遊ぶ』」は、私が行政にいた頃に開催していただいたものだ。その当時の記憶が蘇ったりもした。その時に感じたが、森田恵子さんの事前の準備は半端ではない。もう少し手を抜いたらと思うくらいに、全力で向かい合い準備をされる。それ故に、来場者が感動もらえるのであろう。
そして、この「朗読会」(朗読ラボ&ラブ)では、会の最後に「お楽しみ抽選会」が開催される。森田恵子さんが旅先で買ったりしたお気に入りグッズが、抽選でプレゼントされる。私の抽選番号は28番だったが、最後までその番号は呼ばれなかった。そんな人は私を含めて5人だった(それでも、ステキなグッズがいただけた)。抽選には当たらなかったが、一番前の手を伸ばせば触れることができそうな距離の席で、たっぷりと朗読と笑顔に魅せられる時間を過ごせた。私の貧しい感性にも、水やりをすることができた。感謝、感謝だ。
ところで、昨日は15時開演なので30分くらい前には会場である畠瀬本店に到着したが、もう満席。私はほぼ最後の参加者だった。「岡山きもの文化人(第十二代)」にも選ばれた森田さんらしく、着物の参加者(女性だけでなく男性も)が多く、STAFFも着物姿で雰囲気を盛り上げていた。
雰囲気を盛り上げるといえば、朗読会後の畠瀬本店で50年位も前から使われている「初雪」を使ったかき氷は、とてもていねいに手作りでシロップ(ショウガもあり)やあずきが用意されており、みなさん美味しい美味しいとおかわりをして、みなさん大いに盛り上がっていた。これまた畠瀬本店さんのていねいな準備のたまものだ。こうした心のこもった催しに参加すると、とても心地がいい。
森田恵子さんの「朗読会」(朗読ラボ&ラブ)は今年はあと2回くらいは開催するとのことだ。楽しみだ。
さて最後に、昨日朗読された12編の詩の中で、森田さんも好きだと言われていて、私も好きな茨木のり子の「自分の感受性くらい」の詩の一部を掲載させていただく。
茨木のり子「自分の感受性くらい」
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか (中略)
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ