阿川佐和子の最新小説『正義のセ』、楽しく読ませてもらい元気ももらった
今日は岡山市でも30度を超えて真夏日。まだ、5月というのに・・・。今年の夏も酷暑に悩まされそう。暑さに弱い-寒さよりも暑さに格段に弱い-私であり、この先迎える「夏が怖い」状態だ。
さて、そんな中で、最近は少しだけ小説を読んでいる。最近を読んだのは、阿川佐和子の小説『正義のセ』(角川書店刊)だ。阿川佐和子は、昨年発刊の『聞く力 心をひらく35のヒント』(文春新書)が130万部を超えるベストセラーとなっている。
その阿川佐和子は名随筆家であると共に、紛れもなく小説家もある。私が事務局を担当したこともある「坪田譲治文学賞」を、2000年に『ウメ子』(小学館刊)で受賞している。また、08年には『婚約のあとで』(新潮社)で、「第15回島清二恋愛文学賞」を受賞している、間違いなく作家だ。
さて、その『正義のセ』は、検事が主人公だ。これまで、検事という職業の人が、主人公となった小説はそんなに多くはない。その点について、著者・阿川佐和子は、「たまたまゴルフで出会った女性が検察官だった。美人でブランド品も似合ってるのに、ゴルフはそこそこ。漢字は読めない。でも無類に明るくて。朝まで飲んで、豪快に笑う。それまで検事っていうと私の理解からはほど遠いイメージがあったけれど、『そうだよなあ、検事だって人間だよなあ。服も買うし、酒も飲む。生活がちゃんとある、一人の女性なんだ』と、興味を持ち始めたんです」と語っている。
そして、「検事だって、人間なんだ。ドジもするし、泣くときもある-」として、下町の豆腐屋の娘である女性検事・凛々子が、仕事や恋に悩みながらまっすぐに成長していく姿を描いている。その検事・「凛々子を通じて、全ての頑張っている人を応援できたら」という著者の思いは、十分に伝わってきた。小説『正義のセ』を楽しく読ませてもらうと共に、元気ももらった。
11時30分の開店前に長い列に並んだ、昨日のランチはプチマリエとした
昨日の打ち合わせを兼ねてのランチは、私のお気に入りの「プチマリエ」。平日にもかかわらず、開店前には長蛇の列。すぐさま、満席となった。やはり、の人気だ。美味しかったことはいうまでもない。しかし、美味しいとしか書けない私はどうなんだろう。トホホ、だ。