外交にも欧米流と日本流? トランプ・安倍会談
今朝、テレビを見ていましたら、トランプ大統領と安倍総理が、本当に親しげに握手し、抱擁しあうところが映っていて、何はともあれ一安心しました。
共同記者会見の内容も報告されましたが、内容は大変結構なものでしょう。個人的信頼関係の構築への自信が日米の首脳から示されたと解説されています。
この経緯を見ながら、私は外交にも日本流と欧米流がるのかな、といった感覚を持ちました。そして、ここまでのところ、日本流の外交が、その効果を適切に発揮したように感じています。勿論これから、多くの問題はあるでしょうが。
例えて言えばこんなことです。
このブログでは、 企業における人の採用について、欧米では、企業で、仕事に欠員や補充の必要が出来たとき、求人広告を出し、「これこれの職務の出来る人求む」というのが求人です。その仕事の出来る人が来れば採用します。日本の様に新卒一括採用はありません。
日本の場合は、新卒一括採用も含めて、企業としてよく働いてくれそうな人を「人間として」採用します。その上で訓練し仕事に慣れさせ、適職に当て嵌めていきます。
採用では「楽しく一緒に働けそうな人を採用する」といった人事担当者もいます。
欧米は職務中心、日本は人間中心です。どちらが長い目で見て企業の仕事がうまく行くか、今、日本でも甲論乙駁の議論があります。安倍政権の「働き方改革」は、日本流を改め、欧米流に変えていこうという考え方が主流になっています。
ところが今回の安倍さんの外交はまさに日本的なアプローチの典型です。個別の問題を持ち出せば、当然意見の食い違う事ばかり出てきますから、喧嘩別れか物別れでしょう。メキシコ大統領とはいわば喧嘩別れ、イギリス首相とも意見の食い違い、多くの国の首脳がトランプ政策に苦言を呈するといった状態です。
トランプ大統領は、日本にも、自動車や為替、防衛費負担の問題でいわば喧嘩を売りました。しかし安倍さんは、そうした具体的問題には全く触れずに「首脳同士の信頼関係の確立」を目指して、まさに「一途に」人間同士の付き合いを目指したようで、その最初の結果が、今朝の報道という事でしょう。
「安倍さんも、やっぱり日本人だったんだな」というのが私の感想です。今回の安倍外交は、政策中心ではなく、全く人間中心のアプローチです。日本人でないと、そういう発想はなかなか生まれないと感じるからです。権謀術策でそこまでやるというのは至難でしょうし、どこかで馬脚が出ます。
トランプさんにしても、四面(二面ぐらいかな?)楚歌の中で、内心は不安感も強いでしょう(大統領令にサインしても、かつての 勝ち誇った自慢気の笑みは消えました)。そこに気心の許せる1人の外国首脳が現れたのです。
このアプローチが最後まで成功するかは、まだ解らないというしかありませんが、具体的政策問題は担当責任者に下りるでしょう。そこでは、理詰めの話も可能になるでしょう。
今回のこの問題は、外交、政治やビジネスにおける、「政策や職務」vs.「人間関係」についての大変面白い「ケース・スタディー」の教材になるのではないでしょうか。
今朝、テレビを見ていましたら、トランプ大統領と安倍総理が、本当に親しげに握手し、抱擁しあうところが映っていて、何はともあれ一安心しました。
共同記者会見の内容も報告されましたが、内容は大変結構なものでしょう。個人的信頼関係の構築への自信が日米の首脳から示されたと解説されています。
この経緯を見ながら、私は外交にも日本流と欧米流がるのかな、といった感覚を持ちました。そして、ここまでのところ、日本流の外交が、その効果を適切に発揮したように感じています。勿論これから、多くの問題はあるでしょうが。
例えて言えばこんなことです。
このブログでは、 企業における人の採用について、欧米では、企業で、仕事に欠員や補充の必要が出来たとき、求人広告を出し、「これこれの職務の出来る人求む」というのが求人です。その仕事の出来る人が来れば採用します。日本の様に新卒一括採用はありません。
日本の場合は、新卒一括採用も含めて、企業としてよく働いてくれそうな人を「人間として」採用します。その上で訓練し仕事に慣れさせ、適職に当て嵌めていきます。
採用では「楽しく一緒に働けそうな人を採用する」といった人事担当者もいます。
欧米は職務中心、日本は人間中心です。どちらが長い目で見て企業の仕事がうまく行くか、今、日本でも甲論乙駁の議論があります。安倍政権の「働き方改革」は、日本流を改め、欧米流に変えていこうという考え方が主流になっています。
ところが今回の安倍さんの外交はまさに日本的なアプローチの典型です。個別の問題を持ち出せば、当然意見の食い違う事ばかり出てきますから、喧嘩別れか物別れでしょう。メキシコ大統領とはいわば喧嘩別れ、イギリス首相とも意見の食い違い、多くの国の首脳がトランプ政策に苦言を呈するといった状態です。
トランプ大統領は、日本にも、自動車や為替、防衛費負担の問題でいわば喧嘩を売りました。しかし安倍さんは、そうした具体的問題には全く触れずに「首脳同士の信頼関係の確立」を目指して、まさに「一途に」人間同士の付き合いを目指したようで、その最初の結果が、今朝の報道という事でしょう。
「安倍さんも、やっぱり日本人だったんだな」というのが私の感想です。今回の安倍外交は、政策中心ではなく、全く人間中心のアプローチです。日本人でないと、そういう発想はなかなか生まれないと感じるからです。権謀術策でそこまでやるというのは至難でしょうし、どこかで馬脚が出ます。
トランプさんにしても、四面(二面ぐらいかな?)楚歌の中で、内心は不安感も強いでしょう(大統領令にサインしても、かつての 勝ち誇った自慢気の笑みは消えました)。そこに気心の許せる1人の外国首脳が現れたのです。
このアプローチが最後まで成功するかは、まだ解らないというしかありませんが、具体的政策問題は担当責任者に下りるでしょう。そこでは、理詰めの話も可能になるでしょう。
今回のこの問題は、外交、政治やビジネスにおける、「政策や職務」vs.「人間関係」についての大変面白い「ケース・スタディー」の教材になるのではないでしょうか。