今朝、朝日新聞を開いたら 次のような大変な記事が出ていた。 ただ、似たようなとこは広島にもあるような気がする。(ぼくは実際に「あそこ」と知っとるわけとちゃう、あるんじゃないかなあ ということやけど。)
いま、高齢者や障害者の住むところを探したり、暮らしの様子をうかがったり…仕事をしとるけど、数年前に車椅子のおじさんを福祉事務所の紹介で「老人の家」にお連れしたことがある。 空家になった古い民家を使っているんやけど窓もない部屋に車椅子に乗せられたままの人がおられました。結局ほかに暮らすとこがのうてそこで生活を始めはったんやけど、愛に行くたんびに言葉ものうなってしもうて…。それから数年立つけんどそこの福祉の人はいまだに「あそこしかないですよ」と言いよってやわ。サービス付き高齢者住宅でも似たようなとこもありまっせ。「うちは外から鍵が掛かるから安心です」と言われるしなあ。紹介をする時にはできるだけ前もって見学に行って話を聞いてどんなとこかなんぼか確かめるようにはしとるんやけど、全部はわからへんし…障害者の住宅でも似たようなとこはありまっせ。雑魚寝でどんどん人を入れてなあ…生活保護のサーカーも定期的に訪問しはるんやさかい、よう見てもらわんとあかんなあ…と思う。所長さん・課長さんや係長さんも一緒にな。すむとこをお世話しはったひともどんどんそこへ会いに行かんとわからへんし。行きよったら「この次も頼みたいなあ」とおもうとこと「杉は絶対に頼まれへんなあ」と思うとこもなんぼか見分けられるような気がするなあ。
湯崎知事や松井市長さんにも いろんな会議や大会へ行って挨拶をされるほどの回数でのうてもええから 時には 「電撃的」にこんなとこへ見に行ってくれはったらええなあ。
制度外ホームで「拘束介護」 約130人、体固定や施錠
沢伸也、丸山ひかり、風間直樹 2014年11月9日05時30分 (朝日新聞)
体の弱ったお年寄りが暮らせる住まいが圧倒的に不足しており、制度も追いついていない。特別養護老人ホームへの入居待ちは、全国で50万人を超える。行き場のない高齢者が制度外のホームに流れている。その一つで、徘徊(はいかい)や事故を防ぐためだとして、約130人の入居者がベッドに体を固定されるなどの「拘束」状態にあった。こうしたホームは行政の目が行き届かず、高齢者の尊厳が侵される恐れがある。
東京都北区に、家賃、介護費、医療費、食費などを含めて月約15万円で生活できるという「シニアマンション」3棟がある。敷金や入居一時金もいらない。有料老人ホームとして自治体に届け出ていない制度外のホームだ。マンション業者は医療法人と提携し、入居するには原則的に医療法人の審査が必要だ。ヘルパーは、医療法人運営の訪問介護事業所から派遣される。
ヘルパーら複数の医療法人関係者の証言と、拘束された入居者の写真や映像によると、8月末の3棟はほぼ満室で、入居者約160人のほとんどが要介護度5か4の体が不自由な高齢者だった。
多くの居室は4畳半程度で、ベッドが大半を占める。ほかに丸イス1脚と収納ボックスくらいしかない。ベッドは高さ30センチほどの柵で囲われ、下りられないようになっている。入居者によっては腹部に太いベルトが巻かれたり、ミトン型の手袋をはめられたりして、ベッドの柵に胴体や手首が固定されている。
居室のドアは、廊下側から鍵をかけられる。「24時間ドアロック」と大きく書かれた紙などを張り、ヘルパーたちにドアの施錠を確認させている。
これらの行為について厚生労働省は「身体拘束」にあたるとして原則禁止している。例外的に許される場合もあるが「一晩中の拘束などは認められないし、24時間はなおさらだ」(同省高齢者支援課)としている。写真や映像、内部資料を朝日新聞が確認したところ、8月末時点で約130人でこうした「拘束」が確認できた。
入居者への介護は最大限でも1回30分または1時間で、1日3~4回。これだけにとどまるのは、自宅にいる高齢者が受ける介護保険制度の「訪問介護」のためだ。要介護度が重い入居者でも、訪問介護以外の時間は原則的に対応しておらず、「拘束」状態が続く。
あるヘルパーは「かわいそうだけど、転倒事故が起きるかもしれない。徘徊などを防ぐために拘束せざるを得ない」と話す。(沢伸也、丸山ひかり、風間直樹)
◇
〈高齢者への身体拘束〉 厚労省の「身体拘束ゼロへの手引き」が示す例では①自分で開けられない部屋に隔離する②ベッドに体や手足を縛り付ける③ベッドを柵で囲む④指の動きを制限するミトン(手袋)をつける⑤自分で脱ぎ着できない「つなぎ服」を着せるなどの行為で、これらは高齢者虐待防止法に抵触する。
やむを得ず拘束するにしても、本人などの生命や身体が危険にさらされる「切迫性」、他の手段がない「非代替性」、最小限の時間にとどめる「一時性」という3要件をすべて満たす場合に限るとの考え方を示し、解除に向けて常に再検討するように求めている。
生活保護…どこにいても同じように受ける権利はあるはずなのに、ほんと自治体によってまちまちです。
お金がない、困っていることは分かっていても30日は必ずかかるところもあるし、急いでいるような人の場合にはほんと数日で決定してくださる福祉事務所もあります。
これは先日伺った福祉事務所相談室の 職員用 の椅子の座布団の写真
こんなに貧乏しとるんかいな…とびっくりしましたが、担当者はとても親切で生活保護受給申請書もすぐに渡してくれました。(本当はこれが原則やと思うけど、なかなかだそうとしない福祉事務所もあるんですよね、広島県には)
わかるように説明をされ、理解できているかどうかを確認しながら話を進めてくださいました。 そして早く保護決定もしてくれました。
椅子のカバーはボロやったけど、職員の暖かさはよく伝わってきました。 感謝です。